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JBCF新城ロードレース

レース情報
 距離 160km(16㎞×10周) 順位 2位
 出場メンバー
 トマ・ルバ、畑中勇介、新城雄大、孫崎大樹
 白川幸希、宮崎泰史、柚木伸元

レースレポート
今回、トルコ遠征組のコンディションが悪く、皆風邪のような症状を患っていた。
僕も、鼻水が止まらず、鼻声だった。
トマさんに限っては、レース中もせき込むレベル。

そういった背景と、今回のコースが初開催ということもあり、作戦は特に決めずに行くことにする。
エース等を決めず、それぞれが勝つように動くのが作戦。笑

前日の試走の感じとコースプロフィール、この暑さでサバイバルな展開になることが予想される。
なので、この作戦がなんだかんだ良いのではないかと思われた。

スタート前に、ircさんのブースにて

僕としては、脚の調子は非常に良い。
さらに、最近登れてきている。
トルコでもかなり登れていたので、自信があった。

また、サバイバルな展開は得意なので積極的に前々の展開にしていこうと考えていた。

久しぶりのJBCFということで、スタート地点に並びに行くと、個人ランキングTOP10に残っていたみたいで、先頭からスタートできることになった。

個人的な作戦では前々なので、ちょうど良かった。

だいぶ絞れた。登れているのはこれのおかげ?

スタートして、2~3㎞すると桧峠が始まる。
ここの入口が狭く、下りもテクニカルなので、ここで集団が割れる可能性は非常に高いと思われる。

案の定、1周目からペースは早く、集団が割れた。
なんなら、登りでは繋がっていた集団も下りで割れることも多々あった。

2周目には、下りで割れる。
前にトマさん、白川、泰史の3人を含む、15人ほどが抜け出す。

だが、集団もまだまだ元気なので、3周目の登りでは逃げを吸収。
その後の下りで、2名が先行。
集団が止まりそうだったので、何人かを誘い出すようなアタックを仕掛ける。

最初は数名後ろにいたが、辞める。
結果、シマノの入部さんと2人でブリッジ。
すぐに追いつき、4人の逃げになる。

ちょっと少ないが、活性化している集団から追走がくることを願い、ペースで踏むことにする。
が、わりと良いペースで踏んでいるのに、差がなかなか広がらない。

捕まる寸前

集団は止まったりしているのに、広がりづらいタイム差に違和感を感じる。
入部さんとも話す。
逃げより集団の方が流れるコースで集団有利なのだと思われる。

逃げは1周も持たず、4周目の峠で捕まる。

この時点で僕は、異常な暑さと逃げが不利な点から、後半のエース格の動きに対応することに変更し、温存するべきと判断する。

しかし、次の5周目に入った峠で、逃げが決まる。
また登りでは繋がっていたはずが、下りとコーナーでの落車の影響も加味して、逃げができていた。

ここに、白川と泰史が入る。
主要チームがほぼ全て入ったため、集団はどこが追うかという状態になる。

差が一気に広がる。
まだ、半分しか経過していないこと、キナンから2人はいっていることなどから、焦らず、ここはチームを使わせてもらい休むことにする。

集団はちょくちょく追おうとする選手がいるが、まとまって追走する雰囲気はない。
また、追走の動きには、トマさん、僕、伸元がしっかり対応していく。

唯一?の平坦区間

それにしても、今日は非常に暑い。
集団も皆キレもなく、疲れていそう。
僕も、毎周回ボトルの補給をしていた。

このあたりから、逃げが決まると思い始めていた。
同時に、自分の今の調子と脚的にも、自分から追走をかけて、追いつける自信もあった。

なので、追走に対応しつつも、隙をずっと伺っていた。

7周目、広島のダイボール選手が積極的に動いており、その流れで、トマさん含む5人で抜けだすことに成功する。
逃げとは40秒差で峠に入り、頂上付近では見える距離に捉える。

ちょうど、前も少しペースがあがったのか、数名こぼれてきた。
回収しつつ下りきり、平坦区間で逃げと合流。

集団は完全に止まっていたので、逃げていたメンバーに教えつつ、キナンは4人になったので、積極的に引く。
僕としても理想の展開。

8周目に入り、ローテーションがちぐはぐになってきたことから、複数名乗せているキナンとブリッツェンが積極的に動かす。
結果的に、逃げはシャッフルされ、12人になる。

前の逃げに合流

この中で、ブリッツェン3人、広島のダイボール選手、スパークルの阿曽さん辺りが強敵といったところ。
が、スプリントに持ち込めば勝てると思っていた。

トマさんと一度話す。
トマさんはやっぱり調子が良くないらしい。
僕は調子が良いし、この登りは耐えられると伝える。

ならば、スプリントに持ち込むから、ゴールを任せると言われる。
泰史とも話し、泰史も調子が悪いそうなので、トマさんとの話を伝える。

ラスト1周。
脚はまだある。
なんなら、自分から登りでも仕掛けられそう。

今日は終始余裕を持って走れた。

だが、峠ではダイボール選手の攻撃を警戒し、トマさんと泰史がペーシングしてくれる。
頂上手前で、ダイボール選手が仕掛けるが、ここは僕がしっかり対応する。

この登りで泰史と数名千切れ、先頭は8人に。
ブリッツェンが3人で、時さんが脚がありそう。
スプリントもあるので、警戒する。

ラスト3㎞。
少し小さい丘のような登りも、トマさんがペーシングしてくれる。
ここも、先ほどと同じくダイボール選手が仕掛けるが、わかっているので対応する。

ラスト1kmの最終コーナー。

ダイボール選手、武山、僕の順で回る。
その後ろに時さん。

ここまで、武山の動きが非常に良く、時さんが動いていない。
怖いが、もうやるしかない。

事前にコースを確認したところ、最後は若干下り基調。
少し早めに仕掛けてもいけるはず。

ラスト500m。
ダイボール選手が捌けたタイミングで、トマさん復活。

トマさんの牽引から、武山にバトンタッチ。

残り200m。

後ろに潜んでいた、阿曽さんやダイボール選手、織田選手がもがいてくる。
埋もれないように、僕ももがく。

ラスト30mくらい?ほぼ横並び

かかりは最高。
少し、1人で抜け出す。
これは、勝てる。

と、思うもすぐ後ろにピッタリ時さんに着かれている。

残り100m。

時さんが並びかける。

タイヤ差ほどで差され2位。

0.08秒差

トマさん、泰史が作ってくれた最高の展開に勝てなかった。

ラスト10秒はシーズンベストの出力が出ていた。
シンプルに時さんに力負けした。

僕が弱かったということ。

もっと精進し、安心して任せてもらえる選手になりたい。

たくさんの応援ありがとうございました!

悔しいが、これが今の実力


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