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UNISON SQUARE GARDENを中心に置く生活

こちらは2017年7月31日に別のブログで掲載していた記事の再投稿です。
好きなものについて色々発言していた時期に、自分の投稿がSNSでおもちゃにされてなんとなく嫌だなと思い、それ以来きちんとバンド名出して好意的な発言をするっていうことに躊躇いがあったんだけど。まぁいいかと。良いじゃん言っちゃえと思ってね。
アニバーサリーイヤーどんどん盛り上がってて自分も色々と思いが溢れているし、あと、久々に読んで良いブログだと思うんだよなーと感じたので。再投稿してみることにしました。

先に言っておきたいのは、極力そのままだけど尖り過ぎていたところなどは再編集をしているということと、コロナ禍前の記事だということです。着席ライブについて少し触れているけど、当時はそう思ってたんだな〜と思ってもらえると。
では、始まりますー。


こんばんは。
今日はずっと好きなバンドについて書こうと思う。

UNISON SQUARE GARDEN「シュガーソングとビターステップ」MV

ユニゾンスクエアガーデン。通称ユニゾン。

好きな音楽は沢山あるし、「何が一番好き」と聞かれると困る。
逃げ道として、「今これにハマってるよ」と答えるようにしている。
そのポリシーを持って答えるならば、10年ほどUNISON SQUARE GARDENにずっとハマっている。

ハマったきっかけは歌詞だった。
以前は「アルゼン」とか「フローリア」とか、色々名前を絡めたファンタジックなものが多かった。ザラザラな鬱ロックが流行っていたころなので、ユニゾンにもそう言う曲はあれど、別軸にいるような現実味もない音楽でこちらへ与えられる印象について引き出しが多いと思い聞くようになった。当時は「かっこいい!こんなバンドいたんだ!すごい!大人すごい!」とかしか思ってないと思うけど。笑 改めて思えば独特な歌詞の世界観にすごい速さで引き摺り込まれた。
スリーピースバンドで、各パートのフレーズが面白くって好きだ。ベース動き回りすぎ(音も体も)。ドラムおかずだらけ。ギターも歌いながらどんだけ弾くんやろう。あちこちで音が跳ねて衝突して絡み合って、一筋縄ではいかない、捻くれ度数もかなり高い。バラバラになりそうなほど各パート元気だがまとめ上げる歌のメロディも譜割りも超秀逸。優勝。
歌詞詰め込み過ぎでもメロディが良くって気にならない、口ずさんでみてようやく歌の複雑な譜割りに気づくパターンが多すぎる。
Baが作詞作曲でGtVoに歌わせているのは、鬼だなとも思う。けど、GtVoがいとも簡単にこなしていてすげーバンドだと思う。大好きなバンドです。本当に。

音楽が好きになって、でも周りにはあまりシェアできる人がいなくて。そんな高校生の頃にブログをひたすら読んでいた。地方に住んでいたので、都市の有志がアップしてくれたライブレポートをずっと読んでいた。行きたいと思ったライブに全然行けなかった。から、情報はせめて欲しかった。
ライブに行かずどうやって音楽を吸収していたのかと言えば、音楽雑誌やCSを一日中見たりだが、ネット(2ちゃんねるなど)がリアルで一番速かった。
当時NICO Touches the Wallsのライブレポを漁るのが好きだった。ニコが出ていたライブに、ユニゾンも出ていた。ブログ主がとっても褒めていて興味が湧いた。そこまで言われれば気になるだろう。今だって口コミの強さはやばい。

初めて聞いたのは「フルカラープログラム」という曲だった。

UNISON SQUARE GARDEN「フルカラープログラム」LIVE MUSIC VIDEO

めっちゃ好みですぐにTSUTAYAに行った。先述もしたが、歌詞の世界観がとんでもなくぶっ飛んでいると思った。借りる前に視聴できるコーナーがあるんだけど、そこで借りる前に耐えきれず何周か聞いた。「流星前夜」というアルバムがある。その二曲目に入っている。

UNISON SQUARE GARDEN/流星前夜 - TOWER RECORDS ONLINE

一曲目は正式な曲ではなく、overtureみたいなもので。アルバム曲についてGtVoが語っていたと思ったらいきなり歌い出してびっくりした。当時まだ高校生で、表現についての許容範囲がとても狭かったので正直笑ってしまった。
その後フルカラープログラムがドドンと始まって、それらは必要な表現だったと、飴玉を思わず飲み込んだみたいな衝撃を食らって、理解。自身の浅はかさを恥じた。とても感銘を受けた。素晴らしいovertureだし、仮に相当なユニゾンファンで彼らについて何も知らないことはないと豪語する人がその衝撃を知らないなんて抜かしたら本気でムカつくと思うくらいにはマストでファンはみんな好きなところだと思う。流星前夜は初期のアルバムだけど、とても素晴らしい、技術もパフォーマンスも、今のメジャーど真ん中のユニゾンには良くも悪くも絶対に出せない希望が詰まっている。当時の空気を詰め込むということが今にも再生できる喜びを共有したい。流星前夜いいよね。
(※2024年追記 この辺めっちゃ尖っててごめんね!ごめん!削るか迷ったけど勢いのある文章なので残しておきます!今はここまで尖ってないよ!もう曲数も多いからね。。今好きになったらどの順番でアルバム聴いていくんだろう?!とか妄想するくらいには曲数増えた!笑 ユニゾン気になるな〜って方でまだ流星前夜聴いたことなかったらぜひ聴いてみてね♪)

(※2024年追記 「フルカラープログラム」自体は2015年発売の「DUGOUT ACCIDENT」にも再収録されてるけど、当時の私は語り→曲のドラマチックさを語りたいがためにあえて言及していない可能性があります!笑)

フルカラープログラムをキーにアルバムを順調に借り、CSで録画したライブ映像を擦り切れるほど見ていた私だったが高校生のうちに彼らのライブに行けることはなかった。実は地元にもツアー公演があり、行きたいと思った日は県模試と被っていた。大学模試。
模試は昼でライブは夜だから本当は行けたんだけど、色々考えて結局行かなかった。大学受験は高校生にとって重要すぎる。でも、今だにその選択を後悔している。その呪いが残っているのでユニゾンが地元でライブするときは予定を合わせ帰省するようになった。後悔って本当に怖い。

ライブに初めて行けたのは大阪の大学に入った直後、"JET CO." TOUR 2010の梅田AKASOだった。忘れもしない、2010年6月12日。

2nd Album JET CO.収録
UNISON SQUARE GARDEN「cody beats」MV

それ以来、ユニゾンのライブに通い続けている。
色々試行錯誤して分かったけど後方でゆったり見るのが好き。会場のどこにいたって最高のライブが見れればそれでいい。そういえば、指定席の転落防止のため立ち上がることが禁止されたライブでさえも、心持ち一つで楽しむこともできた。笑 (立っちゃいけないロックバンドのライブなんてこの先ないかも!貴重な体験だ。)(そうは言っても最前で見たこともある。恥ずかしすぎてギターの指板をずっと見てた気がする。はしゃげるスペースもあるし後ろがいい。)

他のユニゾンファンについて思うことってあんまりない、一人でライブ行って誰とも喋んないし。
あぁでも、ひっきりなしに合唱するカラオケおばけとか、ひたすらクラップしまくるパチパチおばけとか。何もかも無視して自分の楽しみ方ができればいいと思う。そのように、楽しみたい。
衝動的にしてしまった行為と、自分自身を楽しませるためのエンターテイメント的なステージへのレスポンス行為はやはり違う。
以前すごい不愉快なことがあって私の大好きなフルカラープログラムの、ライブではよくやっていたアカペラフレーズが封印されてしまった。(今も、かなりレア。なかなかやんない。)その出来事を受けてメンバーがファンではなく自分たちの実力不足と言及していてとても辛かった。ファンのしでかしたことは、すべからくファン自身の責任の上でしでかしたことだ。エゴに負けて欲しくない。でもそう言うしかないんやろうね。悲しかった。
ファンという名を纏った、ファッションエゴに負けたくない。お前もライブを作っている一員なんだぞ。ぶつかったらごめんて隣の人に言うんだよ。ライブは、どうやったって共有体験だ。ステージ対一人か、ステージ対オーディエンス全体か、体感はそれぞれあるだろうが、一方的な受け身のものではない。テレビ越しに見ているのではない、って誰もが知っていると思うけど。好き勝手が過ぎるシーンも時たまある。
隣の人自己中心的で嫌だと思えばステージのパフォーマンスが良くても包括したライブの印象へ嫌なそれが及ぶ。どうやったっても及んでしまう。楽しむために来ているのは全然良いんだけど、他者の自由も同等に考慮してほしい。他者に思いやりを持ったことが前提で、それぞれにそれぞれのアプローチで楽しむことは許されているはずなんだ。
手をあげたっていい、周りへの配慮がなされていればクラップしても歌っても私はいいと思う。配慮のある衝動的な行為であれば、それが目的ではないと分かるから何も気にならない。他者は他者のスタイルで、私は私のそれでライブを体験したい。

思考回路もかなり彼らに影響を受けたと思う。特に、Baに。
脱サラ日記というブログがあってそれが好きだった。もう削除されてしまった。(大学卒業後即メジャーデビューのくせに脱サラというワードを使っていたあたり混乱した)
Baのすっげ長い言葉に対しての、ファンの摑みかかるようなコメントも好きだった。みんな彼の思考が好きなんだと思ったし、今思えば当時のBaは20代前半でまだまだ若いけど当時の私にとってはすごい大人がいるのだと存在感が凄かった。音楽業界をどうにかしてやろうというエゴと全体を捉えた俯瞰した目線であり、彼もまた音楽で救われた一人なんだろうとシンプルに思った。
彼の思考についてはここで書くと長いのでインタビューとか読んでください♪

ユニゾンがどうして好きなのか、本当に好きなのか疑い続けているけどやっぱり私は好きだ。
「アーティストを疑え」という言葉はとても大事なスタンスだと思う。
疑うことって少し嫌な感じもあるけど、疑って確証になって、それが重なっていくとどんどん深く理解し続けることになる。分かった気になって語る奴がみんな一番癪に障るじゃんか。自分の理解度を過信せずなぜなのかを考える姿勢って大事なんだと思う。思考停止の好きは、帰属意識の鱗片のようで悲しいよ。バンドを好きなことは自分のアイデンティティーのカテゴライズでもファッションでもないのだ。好きに「自分をどう見せたい」なんて思考が入ることはまずありえない。人間関係の構築の中でそういう気持ちはあれど、彼らを、音楽を消費するように使いたくはない。
ユニゾンのことも疑いまくっている。ユニゾンのことが好きな、自分も疑う。本当に好きなのは音楽やライブなのか、はたまたメンバーのキャラクターなのか?上京後都会ならではの色々なイベントもある為、お店回りに遭遇したりラジオの見学に行ってみたりしたけど、ライブしてくれないとやっぱりただの他人だ。
そうは言っても欲が出てしまいDrと握手してもらったときは浮かれすぎてあんまり記憶が残っていないので、欲張りはダメだとも思った。(とても丁寧で手が大きかった。かっこいい。)

ライブに行くたびに、登場SEの絵の具で神経がパリッと乾く。手汗も滲むし、緊張する。本当に実在するバンドなのかも、やはりまだ信じきれていない。存在しながらにして、私の中の偶像となってしまっている。メンバーが登場して、出音を聞くたびに「実在したんだ」と今だに思う。毎回。そんな対象がいて、すげー嬉しいと思う。誰かを、何かを尊敬できる気持ちは自分を奮い立たせてくれる。心の中心に、人生の中心に、無理だとは分かっていてもいつまでもいてほしいし、ずっと好きでいられたらいいと思う。

ユニゾンは、派手な売れ方はしてないかもしれない。けど、確かなライブバンドとしての基盤があるからこそぶれずに動員を増やし続けている。シュガーソングとビターステップがバカ売れしたりしたしね。来年なんて幕張決まってるんだよ。知らない人は知らないかもしれないが、フリークはどんどん増えているんだと思う。

結構書いたけど最後にUNISON SQUARE GARDENのオススメアルバムでも紹介する。
一番オススメできるのって、4th AlbumのCIDER ROADだと思う。

UNISON SQUARE GARDEN「CIDER ROAD」インタビュー (1/4) - 音楽ナタリー 特集・インタビュー

自分が留学中で、CDを買うことはできないので、配信を心待ちにずっと待っていた経緯も思い入れの強さとしてあると思う。けど、今のユニゾンの自由度にも深く関わるポップでタイトでスタイリッシュなアルバムだ。
元々スリーピースのバンドサウンドにこだわったスタイルだったが前作の3rdで同期曲を発表(Mr.アンディのparty styleは特殊な例だ)、スリーピース特有のライブではどうやって行くか問題を感じていた。同期する曲を同期音源なしでやりきるって、やはり違和感が拭えなかった。3rdのツアーはモヤモヤして中途半端だった記憶がある。頭では空耳しているのに、実際に彼らが出していない音。その着地点はどこなんだろうか。作品としてそのように世の中へ出したのに、ライブでは未完成な曲だった。同期を一切使わないのであれば別物として捉えなければならないのか、そうではないのか。ライブでいずれの形へも昇華しきれていないかった。
(※2024年追記 3rdALの曲、当時はライブでおおっと思ったけどその後めちゃくちゃライブカッコよくてやばいよ♪ここで話したかったのは、当時のバンドのトライアンドエラーの真っ最中を目撃していたこと、この先どう舵を切っていくんだろうと私が勝手に思案していた、ということです。)

3rd Album Populus Populus収録

今ではガンガン同期しながらライブするし彼らの手札の一つだけど、当時は目新しいまだ買いたてでタイトなスキニージーンズとか、靴擦れするローファーとか、果たして馴染むかどうかまだ未知数のアイテムって感じの音源だった。
このアルバム「CIDER ROAD」でそれを払拭するように、同期ものが明白に彼らの物なっていた、そしてノンストップで始まるプロローグは「to the CIDER ROAD」って曲、大好き。明るくって目まぐるしくって切なくて楽しくて。「退屈なレモネード」って歌詞大好き。刺激的なものが退屈である様、美しい表現だと思う。当時留学中でホームシック、こんなに楽しみにしてたのにフラゲできないストレス、どうせツアーも行けない辛さ、配信はバンド名がスペルミスで登録されてたようですぐに発見・購入できない。そんなでこぼこ道(笑)も一瞬で吹き飛んだ。2曲目ため息 shooting the MOON、息もできないスピードで現れてはめっちゃかっこいい。まるでライブを再現するようなスピード感。アルバムの作品としてだけではなく、この流れはこだわり抜いたセットリストだ。景色に巻き込まれてつい集中してしまう。って一曲一曲書いたらキリないわ。この頃からバラード曲の深みがすごい増した音源になったと思うってことだけは書きたい。そして、ライブでもよくやっていた(その時の)新曲「シャンデリア・ワルツ」が最後に収録されていることも書きたい。

「シャンデリア・ワルツ」from UNISON SQUARE GARDEN LIVE SPECIAL "fun time 724" at Nippon Budokan 2015.7.24

ファンもなんとなく覚えるくらいにはよくやっていたアップテンポの曲。中盤の盛り上げ番長かと思いきや最後か!と当時驚いたけど、言いたいこと言えないこと、大切なことが沢山詰まってる。彼らにとっても大切な曲なんだろう。私、全然ワルツやないやんwとか言っててごめん。この曲で締まるなんてとんだハッピーなアルバム。「世界が始まる音がする」曲で、アルバムが締まるんだよ。なんてロマンチックなんだ、ケツを殴り蹴飛ばされる。また依存して最初の曲に戻って、繰り返し聞く沼になるってわかってやっているんだろうか。本当に悔しい、大好きすぎる。

結構書きたいこと書いた気がする。けど、言い出したらキリないんだろう。
今回はこの辺にしようかな。

新譜楽しみー


(※2024年追記
その後もずっと4thALが大好きで、M1「to the CIDER ROAD」のファンアート描いたので貼っておきます♪これからも4thAL大好き!私を沢山導いてくれたアルバムです。まだ聴いたことない方は聴いてみてね♪
あと、ブログヘッダーの写真はずっと前にスカースデイル聖地巡礼した時の写真です♪)

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