見出し画像

漫画歴1年生が出張編集部6社へ持ち込んだ話

こんにちは、もしくはこんばんは。
関西コミティア70へ行ってまいりました。
目的は出張編集部!今回はその感想ブログです。


1.自己紹介

まず、私について。

  • 5年前に絵を描き始める。頻度は気が向いたときに描く程度。ようやく昨年から絵を描く習慣がついた。

  • 元々創作に興味があり、絵を描き始めたことをきっかけに漫画を描くことを決意。

  • 昨年2023年2月に字プロットとネームをざっくり作る。今年2024年5月に1作目の漫画が完成。

  • 原稿はCLIP STUDIO PAINTで作成。デバイスはiPad Pro。

だいたいこんな感じです。漫画って本当に難しいですね…!とても時間がかかってしまいました。原稿が完成したときは本当に嬉しかったです!もう、脱稿ハイが凄まじく、人生の中でもトップクラスの達成感でした。

2.出張編集部に原稿を持ち込んだ動機

持ち込んだ動機については、とにかく感想が欲しかったからです!
私のSNSはほぼ交流のない壁打ちアカウントで、努力無しに読まれないことは明白でした。頑張って描いた漫画を読んで欲しくてハッシュタグや投稿サイトも頼ってみましたが、全く読まれず、想像以上にショックを受けました。ろくに交流をせず作品を広げる努力も怠っていた私の自業自得とはいえ、せっかくなら誰かに読んでもらいたいと悩んでいたときに、関西コミティアがすぐ次の週末に開催されることを知りました。
脱稿ハイも束の間・伸びない閲覧数に悩んでいたので行くしかない!とペーペーが恐れ多くも持ち込むことにしました。実力とか身の程とか置いといて、本当に感想が欲しかったんです…!

3.持ち込む際に準備したこと

体験談ブログを読んだりしたのですが、持ち物がよく分からず。アドバイスを書き取るためのメモ帳と、デジタル原稿だったので印刷して持って行けばいいのかな?という程度の認識でした。
実際に行ってみて、原稿とメモ帳(と筆記用具)でOKでした!が、原稿の印刷にかなり時間を取られました。
自宅にプリンターが無いため、セブンイレブンのスマホアプリ「かんたんnetprint」で事前にpdfデータの印刷の予約をしようとしたところ、何度トライしてもエラーになってしまいました。
私もよく分かっていないのですが…pdf化した原稿が、サイズ?などが適正ではないようです…?ちなみに、エラーになった原稿をUSBメモリに入れてコンビニプリントを試してみても、同じようにエラーで印刷できませんでした。
困ってしまい他に方法が無いか検索したところ、CLIP STUDIO上でそのまま原稿のコンビニプリント予約ができるという最高な記事を見つけました!これで大丈夫!と当日まで放置し、いざやってみるとパソコン版限定機能で、iPadにはその機能がないそうです!iPadで全作業を行なっていた私は当然パソコン版は持っておらず、頭が真っ白になりました…

もう諦めようか、とも一瞬思いましたが。思い出してください。私はどうしても感想が欲しいんです!こんなことでは諦められません!!!!!!!!!!!
そこでweb用に書き出していたjpgデータをスマホからネットプリント予約し、コツコツ印刷することにしました。
原稿は60Pあり、2部刷ったので時間とお金が思ったよりかかりました。たかがコピーでしょ♪と思っていたところ、2400円かかりちょっとびっくり。
ここでまたお伝えしたい留意点があり、それは印刷サイズです。私はB4サイズで印刷しました。理由は、B4サイズのテンプレートで描いていて、レポを漁ったところB4で持ち込んだ方をお見かけしたためです。いざ刷ってみると、でかい!で、でかい!2部あると重い!
会場で周りを見渡してみると、もちろんB4の方もいらっしゃいましたが、タブレットや、A4の方がいらっしゃいました。1Pずつファイルに入れて見やすいようにしている方もいて。
次はA4で印刷し、ファイルに入れておこうと思いました!そして、原稿はその場で賞とかに出さない限り返却いただけるので、1部印刷で大丈夫でした!!!!
以上についてはただ一人の体験談ってだけですので、あくまでご参考程度に。。印刷問題についてはまだ謎が多く、原稿を拡大しすぎではとの指摘もあり、分からない事だらけです。まぁ、今回はなんとか乗り切ったので次回の課題の一つということで…保留です。

4.持ち込んでみての感想

本当に緊張しましたが、行ってみるとめちゃくちゃ勉強になりました!
印刷トラブルで11時過ぎについたのですが、15時までで6社回りました。なんて強欲!
持ち込み方については、整理券配布しているところがあるのでそこで希望する編集部の整理券をGETし、必要事項を記入して編集部ブースへ行く。待ちがなかったらそのまま編集部の方へ原稿と整理券を渡す。待ちがあれば椅子に座って待ち、順番になったら編集部の方に原稿を読んでいただきアドバイスをいただく。シンプル!
アドバイスのレベルについて辛口とか甘口とか選べると見かけたのですが、今回は特にありませんでした。(イベントの種類によって整理券の内容が違うのかな?)どのようなアドバイスが欲しい、とかはスペースがあるので書けます。
整理券はまとめて取ることはできないので、1件終わったらまた整理券を取りに行き、終わったらまた取りに行き…を繰り返しました。
本当に読んで欲しい&感想が欲しかったので、目の前で編集部の方が原稿を読んでくれている光景がメチャクチャ嬉しかったです!本当にいい眺めだった…!1000000万ドルの景色です!最高だ….!!!!
各編集部の皆様、お忙しい中真摯に向き合ってアドバイスをいただき、誠にありがとうございました!
行く前は怖すぎて、なんだぁ、オメェ、下手くそだな〜〜??絵もアカチャンレベルか〜〜〜??話もよくわかんね〜〜〜な〜〜〜??とか言われたらどうしようと思いましたが、タメになるアドバイスばかりいただきました。
これが、タダ!?!?信じられません。編集部によってはノベルティまでいただきました。どういうこと???????
いただいたアドバイスは私だけのものにしたいので詳しくはあまり描きたく無いのですが(強欲〜!)、画力や演出について共通の指摘も沢山あり、改善点が多くあるのは当たり前として。ストーリーについての評価は両極端でした。
良い:2社/普通:2社/共感できないし読みにくい作品:2社
最悪!とか下手くそ!とかダイレクトチクチク言葉では全くなかったのですが、言葉を相当選びながら、どうして読みにくいのかを丁寧にアドバイスいただきました。出張編集部を6社回るのは割と多い方かと思いますが、色々な角度からアドバイスを頂けたので沢山回れて良かったです!

5.指摘があっても譲れないポイント:私が漫画を描いた理由

そもそも、最初から私は漫画を絶賛されることなんてないと思っていました。まぁ、当たり前ですよね。1作目の漫画が完璧なことなんてあり得ないし、後ろ向きになるくらいメチャクチャ酷評されて沢山指摘されるだろうな、とか。なのでどうせやんや言われる初めての原稿は、めちゃくちゃ好きなように描いておかないと損だな、とも思いました。
自分の今後描き続けたいテーマを軸に原稿に取り組んでいて、描き上げた漫画はマニアックなものになっているかもしれません。誰かは好きだけど、誰かは嫌いだろうなと最初から思っていたので、「良かった」と言ってくださる編集部の方がいて、言わないけど全然だめだよという雰囲気を出す編集部の方がいて、なんかよく分からないけど大事なものは貫けた作品になったかもと思いました。技術的には未熟なんだけど!分かってます、ダメダメなんだけど!個人的には大事な作品になったし、エモポイントはいっぱいあるし、やりたいことを貫けるかどうかっていうのは私の中でかなり重要だったんです!
それこそ、褒めてもらおうと思って描いていたらメチャクチャしょげていたと思う。ボッキボキにApple pencil折ってたかもしれん。やりたいことを貫き誤解なく伝えるための演出方法や技術は全て咀嚼し吸収するけど、譲れないところは絶対譲らないぞ、と思えたことで素直にアドバイスを受け入れることができたと思います。そして、嫌われてもええから私のフェチ全開でめちゃくちゃやったれ〜!!の漫画でストーリーを褒めてくださる方が少しでもいたのが、嬉しかったです。
一方で、譲れない点への指摘の中で編集部の方がそう仰るのも頷けることが沢山ありました。編集部のみなさんはプロで、漫画を売るためにどうすればよいかをご存知なので、その通りにすればもっと読まれやすい漫画にできると思います。その上で、ここは絶対に譲れないんだよな…のポイントをゴリゴリに磨いてみたいなと思いました。
譲れない点は好きなようにやるからまぁいいんですけど、修正するべき点についてそれはそれは沢山あって。一番の改善点についてはキャラですね。キャラの作り込みが甘かった。ストーリーに関しての評価があまり良くなかった2社からの指摘はよく似ていて、物語の設定が分かりづらくキャラへ共感ができないということでした。ストーリーから組み立てキャラはあまり肉付けしていなかったので、かなり痛い指摘でした。設定は細かく作っていたのですが、全てを書く必要もないと思っていましたが、そこがよく分からなかったと設定を一通り口頭説明した時は負けた、と思いました…漫画で伝えきれずに口で説明するなんて、本物の実力不足、なんという悲しさ…
でも、エモポイントも沢山あるんですよ?女の子の手を添える時はまるで結婚指輪をはめるときみたいな構図にしよう、とか この時代設定なら家のドアはこんな感じか、とか 花言葉がこれのこの花を使おう、とか…そういう細かい設定にかまけすぎて、本筋の展開に疑問が残ってしまう結果になってしまいました。悔しいです。次は絶対上手くやる。絶対設定口頭説明しないでいいようにする。というか今描いている次回作は現代設定なのでもっと上手くできるはず。
最初にしては難しい設定に取り組んだ、という評価をいただいたりもしたので、もっともーっと改善できるようにまた頑張ろうと思います。
というか書きながら改めて思ったけどペーペーの素人にもアドバイスをくれる出張編集部、ありがたすぎるな…!?!?本当にありがたい…!!!!生意気言ってごめんなさい、でもあのラストが描きたかったし、救われちゃったら読了感が変わっちゃうんだよなー…。そこは絶対変えられないんだよなー。でも、変えたほうが読みやすいのも、分かるなー。。

6.最後に

結構長くなりましたね!
今回持ち込みをしたのは全て青年系だったのですが、どうしてこのジャンルに?と質問されたときに、ゆくゆくは殺したり殺されたりの漫画が描きたいから表現の幅が広い青年に…と答えたのですが、この原稿も物騒なことになっていたのをふと思い出し、えへへとなりました。既に抑えきれていない。
それと、原稿の中で頑張って描けているところともうちょっと頑張れるところがある、というようなアドバイスもいただいたのですが。私はこの原稿の間で確実に画力が上がっているな…と思っていました。最初は線がブレブレでやばかったので、大事なシーンは後で描こうと取っておいて、最後らへんに描いたのを褒めていただけて嬉しかったです。全部描き直すとなると原稿がエンドレス作業になるので、原稿中に画力がレベルアップしてしまう問題はもう割り切って、大事なシーンは後回し作戦を使いながらなんとか頑張りたいと思います。
そして、繰り返しになりますが今回の出張編集部で目の前で漫画を読んでもらえた、という経験は何事にも変えがたくとても嬉しかったです。永遠に増えない閲覧数を経て、世界に一人ぼっちじゃなかった…と思いました。この気持ちを忘れないようにしたいと思います。

さて…ここまで色々書いてきましたが、そろそろ気になっていますか?
「果たしてこいつはどんな漫画を描いたんだ?」と…!
このブログは漫画を読んでもらうための一つのきっかけになればと思い書きました♪
ぜひぜひ読んでください!面白かったら♡など、お願いします:)

・pixiv

・note


したたかですね〜!わっはっは。本当に読んで欲しいのですよ〜!
次回作は音楽ものです!人は死にません。頑張りますので、そちらも完成した際には読んでいただけると嬉しいです!
それでは、長いブログにお付き合いいただきありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?