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<我が聖君:ハン様に捧げる恋文>

人類皆おたく、元気で過ごしていますか?
今日も息をしているだけで100憶点満点なので適当に過ごしましょうね。

さてようやく、愛しいこの御方について書けそうです。
今まで書こうかどうしようか悩みながら、
私の語彙ではこの人の素晴らしさを一ミリもお伝え出来ないのではないかと思いつつも、やっぱり知ってほしいので頑張ってみます。

ハン・ソッキュ/ 한석규・韓石圭

お誕生日:1964年11月3日
ご出身:韓国・ソウル特別市生まれ
お背丈:178cm
ご趣味:釣り、ゴルフ
ご家族:4人のお子様のステキなパパ
お仕事:声優→俳優にキャリアチェンジ
事務所:CLOVER COMPANY

優しい微笑みこそデフォルト
佇まいはいつでも紳士

はあ〜〜〜〜〜ッッッッ!!!!
好き!!!!!好きです!!!!
貴方の全部が好きです!!!!!

ずっとこのひと素敵すぎる素敵じゃない時が一瞬たりともないんだが?まずその笑顔がとびきり優しくて大好きだし、どんなお洋服でもお似合いになるところも、長い指と大きな手も、笑い皺のある目元も、ふわふわの髪も、茶目っ気にキラキラする瞳ももう何もかも貴方を構成する全てが好きです!!!!!!!!!!
むしろ何で常日頃からそんなに素敵なんでしょうか!???!????
この世で一番素敵!!!!過言ではない!!!!!!!!
むしろ過小評価ぐらいです貴方は世界で一番素敵な64Line!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

すみません、いきなり暴走怪文書が始まってしまいました。
ですがもう好きなので口説きが止まりませんご勘弁ください。

ハン様を検索すると穏やかな笑顔のお写真が多く、一種の癒しといっても過言ではありません(真実)

グレイスーツをスマートに着こなされてしまうと
私の生命がもれなく伸びたり縮んだりします

脱線しました、画像載せるとダメですね。
逐一輪廻転生をしてしまいます、お手軽サトリ体験過ぎる
もし、先んじて画像検索されたなら、お気づきになってしまった方もいらっしゃると思います。
優しくてジェントルマンな雰囲気のお写真が並ぶ中で、結構不穏なバイブスをキメまくっているものがいくつか散見されることが…。

爽やかな好青年から筋金入りのヤクザまでお手の物、インテリジェンスとバイオレンスをすべて内包させながら泰然自若としていられるのだから、最早ハン様の器の規模はUniverse。
演技に妥協することなく、甘んじることもなく、次々にジャンルを変えては新たな色をファンに見せてくれる。
底無しで圧倒的な挑戦意欲と進化し続ける表現力。
これこそ、私が無条件にハン様に首ったけになってしまう魅力の一つです。

その演技力の高さはもちろん、俳優としての在り方や人間性すら人を骨抜きにしてやまない。
それはファンのみならず、同僚たちにも及びます。
ハン様といえば、若手俳優たちにはちゃめちゃに懐かれているお写真が山のように出てきます。

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恒例:撮影の合間が常に可愛い
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恒例:台本読みの段階で既にフレンドリー

「どこまでも深い優しさと情熱的な芝居への志を持つ」
「挑戦させてくれる、そしてそれを受け止めてくれる」
「こちらの演技を尊重した上でアドバイスをくれる」
「ユーモアがあり、自分というものを理解している」

などなど、ドラマの制作発表会やらラジオやら様々な箇所で作品を共にした俳優たちからの絶賛の数々。
聖人認定されるべきだなと私は常々思っていますが、ハン様これを機にいかがでしょうか。

というわけで(どういうわけで)私のSNSをご覧になっていらっしゃる皆様の中ではすでにお馴染み、俳優ハン・ソッキュ氏についてようやくダイマ記事が書けそうです。
どうぞお時間の許すかぎりお付き合いいただけたら嬉しいです。

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■目次■
[1]アラフィフ俳優再ブレイクの兆し
[2]輝く星と天鵞絨の夜闇と:ご経歴
[3]その演技は極上のチョコレート:出演作品
[4]ずるいひと:オフショット
[5]おわりに
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[1]アラフィフ俳優再ブレイクの兆し

『冬のソナタ』『天国の階段』から走り出した第一次韓流ブームは『宮~Love in Palace』『コーヒープリンス1号店』とヒットを飛ばし続け、2010年以降はチャン・グンソク無双『美男〈イケメン〉ですね』を皮切りに第二次韓流ブームが世の中を席巻してきました。
そして時は流れ2020年代、Netflix『愛の不時着』の大ブレイクから幾分落ち着いてはきましたが、第三次韓流ブームが引き続き世界中をドギマギさせています。

第一次・第二次より顕著になった海外展開とともに、ジャンルやカテゴリをぐんぐん拡大させ、第三次では記憶にも新しい、映画方面でのポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』のパルム・ドール受賞、音楽でのグローバルの輪がBTS『Dynamite』で文字通り一気に爆発を起こしました。
エンターテイメントの最先端を担う韓国、世界的にK-cultureがとにかくアツく盛り上がっています。

さてその中でも、最近の話題作でお顔を見る俳優さんたちですが往年のファンからしては嬉しいことでしょう。
こちらも第一次・第二次のブーム時点では新人若手俳優たちの美麗さで魅せてきた手法から、第三次では韓流エンタメの根幹・90年代韓流ルネサンスの華やかな時代を駆け抜けた俳優を起用するというキャスティングのリバイバルが始まっています。
90年代を全力で煌びやかにさせてくれた俳優たちが、ベテラン俳優として確かな演技を見せられる環境で構築された作品を引っ提げて、世の中を沸かせているわけです。

中でも、アラフィフ俳優たちのリバイバル・ブレイクといったら!
今回取り上げさせてもらっているハン様はもちろんのこと、同年代の俳優さんたちが何かと新作で主演を務めるなどあちらこちらで引っ張りだこです。

① チェ・ミンシク氏(최민식)
お誕生日:1962年4月27日
韓国ベテラン俳優として著名な方。
ハン様とは大学時代から続く先輩後輩関係であり、長年共演し続けている永遠のお兄様。
大ヒット映画『シュリ』で主演男優賞を受賞、その後は互いのキャリアに邁進し続けましたが『世宗大王-星を追う者-』で20年ぶりにW主演で再会し、格別の関係性を見せてくださいました。
お兄様大好きモードのハン様が観れるのはミンシクさんのおかげです。
本当にありがとうございます感謝しきれません。

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お手々を握るどころか抱き寄せちゃう
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若かりし頃から先輩大好き
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笑顔シンクロ率100%

これが私の天国の階段か……
お若い時分からミンシクさんのこと大好きモード半端ない、可愛すぎる勘弁してほしい。
もうここまで来たからには、これからも一生ズッ友でいてください。

お二人のエピソードはこの記事が一番分かりやすく、また、学生時代のお二人のお写真まであるので最高です。

②ソル・ギョング氏(설경구)
お誕生日:1967年5月14日
主に映画と舞台にて活動を続けていらっしゃるベテラン俳優のお一人。
『聖徳太子』など日本での作品にも多数参加。
徹底的な役作りを行うことから「カメレオン俳優」と評される。
ハン様とは『悪の偶像』で共演しております。
制作発表会時に多大に甘えられており、映画のシリアスさとのギャップがとても美味しい。

終始和やかに進む制作発表会
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全力で甘えたモードを発揮しちゃう

歳下相手にどういう甘え方してるんですか????????
そんな可愛い顔して甘えていいの???を通常運転のようにご披露してくるハン様。
最早オタクの理解が全く追いつかない、絶対ソル・ギョング氏もこの先輩の甘え上手さに絆されてると思います。


③ソ・ガンホ氏(송강호)
お誕生日:1967年1月17日
近年出演された『タクシー運転手 約束は海を越えて』が第90回アカデミー賞外国映画賞韓国代表作に選出、続いて出演した『パラサイト 半地下の家族』でアカデミー賞作品賞およびパルム・ドール賞を受賞するなど円熟した演技力が世界の注目となっている。
こちらも若かりし頃からハン様との共演作が多い御方。

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イベント出席時のお二人
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劇中での互いへのアイコンタクトシーン

黄金期のフレッシュさが眩しすぎる〜〜ッッ!!!
かなり韓流ルネサンス開闢期での共演が多かったので、オフショットがレアなんですよね…!!!
お年回りが近いことから互いに安心感を持ちながら演技を進めていけたというエピソードがあります。
もし、お二人の仲良しショットをお持ちの方は是非私まで教えてください!!!

今回取り上げさせていただいた、この御三方とハン様とは共演作がいくつもあるのがまた嬉しいですね。
同Lineはアイドルでも仲良くなりがちですが、アラフィフ俳優たちも同様なので同世代と共演した時の制作発表会の様子やバックステージ映像あたりの、ゆるっとふわっとした空気感は全くもって美味し過ぎて最高ですここでしか得られない栄養素が絶対にあります。
特に制作発表会なんて俳優独自の演技論やキャラクターへの考察が聞ける絶好の機会ですし、俳優たちが互いの演技や振る舞いを褒め合って照れ合ってはにかみ合ってと可愛いのオンパレードなので推し俳優がいる方はマスト視聴がおすすめです。
SNSの普及に伴い、制作発表会の様子がインスタライブで見られる世の中になったの、本当に最高すぎるよ…

また、この世代の俳優たちの中には活躍の場を海外に移した方もいらっしゃいます。
イ・ビョンホン氏、マ・ドンソク氏の御二方は今や海外展開でヒットを飛ばす代表格になるでしょう。
残念ながら演技の場から退かれた方といえば、ぺ・ヨンジュン様になるでしょうか。
もう一度あの儚げな眼差しでしか紡げない表現力を目の当たりにしたいものです。

[2]輝く星と天鵞絨の夜闇と:ご経歴

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貫禄とスマートさをエレガントにまとめて

恥ずかしいサブタイトルを付けましたがまあ究極贔屓であるハン様が相手なので仕方ないですね、文章が大暴走。
まずは皆のWikipediaのお力を少し借りつつご経歴を見ていきましょう。

■デビューから一年ごとにスターダムへと駆け上がる
>ソウル特別市にあるヨンムン高等学校卒業、東国大学校演劇映画科に入学、同大学学士。
>1993年のドラマ『パイロット』では、主演のチェ・スジョン、イ・ジェリョンとともにドラマの中心的な存在として活躍。
>この作品は3年後に福岡の民放テレビ局TXN九州(現・TVQ九州放送)が日本の民放初の韓国連続ドラマとして放送された。
>これをきっかけにして、ごく一部だが日本での知名度を上げていった。

ハン様はその声の良さから声優としてご活躍されていましたが、とある先輩から「声優もいいが、どう考えてもお前は俳優に向いていると思う」と勧められて以来、俳優への道へとキャリア転換に踏み切ります。
その後、1993年のドラマを皮切りに芸能界デビューされた韓国を代表するベテラン俳優さんのおひとり。
今年で58歳(よくわからない絶対歳取ってない)、その円熟した演技力が作品に確かな奥行きや質感を出すにあたり、必要不可欠な存在です。

そして日本での韓流連続ドラマにいち早く出てこられたお方、そのため私より歴の長い韓ドラ視聴者の方々にとっては、私よりもお馴染みの俳優さんかと!
いいなあ、私もいち早くハン様と出逢って全部の映画を劇場で目に焼き付けたかったなあ(強欲)

>1995年にユ・ヒョンモク監督の『ママと星とイソギンチャク』で映画デビュー。
>同年の『ドクター・ポン』で早くも主役を獲得した。
>同作が日本の三百人劇場で公開された際には、上映が終わった後に拍手が起こったという。

でしょうね!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
私も拍手したかったよ!!!!!!!!!!!!
劇場で!!!!!!!!くっ!!!!!!!!!!!
産まれるのが遅過ぎたわ!!!!!!!!!!!!!!!!
若手から卓越した演技表現をお持ちのハン様……だめだ……格好良過ぎて理解が追いつかない…

>1996年、カン・ジェギュ監督の『銀杏のベッド』に出演。
>1997年には『グリーンフィッシュ』での演技が認められ、第35回大鐘賞・第18回青龍賞などの韓国映画賞で主演男優賞を獲得。
>また同年には、チャン・ユニョン監督の『接続 ザ・コンタクト』に出演した。同作は1997年の韓国映画興行成績第1位。
>その後の韓国映画発展の起爆剤となった作品で、「接続シンドローム」という言葉も生み出された。
>1998年にはホ・ジノの初監督映画『八月のクリスマス』に出演。シム・ウナと共演した同作は、韓国だけではなく日本でも好評を博した。

銀幕デビューは95年。
ドラマでの下積みを経て、映画へと活躍の場を広げられた黄金の90年代が始まります。
キャリアのステップアップがスターのご多分に漏れず目覚ましく、主演男優賞を含め数々の賞をも受賞。
ハン様の演技力が世間に広く認められ始める年代、また、いわゆる若いツバメにあたる年頃なので勢いのある時代です。

>1999年には、『銀杏のベッド』に続くカン・ジェギュ監督映画『シュリ』に出演。
>同作は、当時の韓国における最高興行記録を打ち立てる大ヒットとなった。

きた!!!!!!!!!!
シュリ!!!!!!!!!!!!
韓国映画史に残る傑作!!!!!!!!!!!!
絶対みてください絶対後悔させないので!!!!!

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ミンシクさんもガンホ氏も出ているため
一石五億鳥レベルの作品

ついつい声が大きくなってしまう…でも『シュリ』は絶対観てほしい……ハン様の出世作です、これがあってこの人の知名度が爆上がりしました。
シナリオ、展開、出演俳優たちの演技力全てが感嘆。
初めて観た時、これを90年代に出せるなんて…と思ったものです。
緻密でありながらスリリング、切ない恋をエッセンスにしますが口説くなく、どの角度から見ても何度観ても見易さと重厚さのバランスが絶妙。
監督が神なので、俳優たちも天才しかおらん。

>ちなみに、この作品では固定給2億6千万ウォンの他、ソウル動員200万人を超えた結果10億ウォンの歩合給を受け取ることとなり、最終的には12億ウォン以上を手にし、当時の韓国の国内俳優歴代最高のギャラといわれた。

究極贔屓=12億ウォンの男です!!!!!!!!!!!!
作品観たオタクから言わせると、もっと貰ってもいいと思います(?)
とんでもないわ…12億ウォンの男になってるわ…90年代ラストで………凄いわ……手に負えない……(今に始まった事ではない)

>1999年の第12回東京国際映画祭では同作が特別招待作品として上映され、上映前の舞台挨拶のため来日した。

なんで会えなかったのか(無理)
この頃の私、自我が芽生えてるぐらいの年齢だったはずなんですが一体どういう運命の悪戯か知りませんけど何故かハン様に会えていません(当たり前だよ)
タイムスリップ出来たら絶対会いたい一瞬すぎる。

>同年、チャン・ユニョン監督の第2作『カル』に出演。
>『八月のクリスマス』に続きシム・ウナと共演したこの作品では初の刑事役を演じた。

きた!!!!!!!!(2回目)
カル観てください!!!!!!!
お願いします何でもするから!!

何故観てほしいのかと言えばハン様の初「刑事モノ」だからです!!!!!!!!!!!!!!!!!!

逆に今まで刑事役来なかったのが謎
濡れ髪もまた良いんですよ…水も滴る何とやら…

ジャンルは何とハード・ゴア・スリラー。
この時代では前代未聞のジャンルにあたる作品なんですが、これがまたヒット。
※注意書きだけど、結構な衝撃映像の数々に襲われると思うので苦手な人は回避してね。結構なアレなので。予告で何となく察することができると思うので…。
そして、ま〜〜バイオレンスが似合っちゃう。
この人なんでこんなにジェントルなのに、血塗れとか暴力沙汰が似合うんですかね。
世界三大ミステリーのひとつか何かなのかな。

>ちなみにこの映画のギャラは固定給3億ウォン+歩合給(2億ウォン程度)。
>この作品までは主演作を軒並みヒットさせ、一時期は「興行の保証手形」という異名も持っていた。
>だが、家族問題などで約2年間の休養をとってからの復帰第一作である2002年の『二重スパイ』では、過去最高のギャラを手にしたとも言われるが興行的には全く振るわず、その後はパッとしない状況が続き、「忘れられたスター」のイメージもあった。

二つ名格好良過ぎか????
「興行の保証手形」て。そんな二つ名ある?

Wikipediaくんだと『二重スパイ』のこと、あんな感じに書いてあるけど私は大好きですよ…スパイもの大好きだからね……あとやっぱり復帰一作目にしてあの演技なら私は嬉しいけどね…

この頃はタイミングも悪かったのかなとか贔屓なのをいいことに弁護が止まらないオタクしますけど(厄介)
だって休養中に2000年代に突入してですよ、芸能界の新世代台頭のビッグウェーブというか時代のターニングポイント期においてちょこっと席外しちゃってただけっていうかね。

きっとご自身でも時代の切り替わりを肌で感じたことと思います。
でもあえて、ご自分の信念の一環として銀幕に携わること事態を意識していた部分もあるとは思いますが。

興行収入としては「パッとしない」状況が続いたのかもしれません。
ですが、数字だけが作品のすべてではないのもまた真理のはずです。

2006年公開の『殴打誘発者たち』より
この頃長髪なんですがもうずるいんですよひたすら
頼むから嫁がせて欲しいビジュ(だめだよ)

私は俳優ハン・ソッキュの真摯な演技(あと常に素晴らしいビジュアル)を拝むことができるのであれば、例えどんな時期に作られた作品であっても、確実に観ますし、全てひっくるめてきっと好きになるでしょう。
ハン様の芝居への向き合い方はいつの時代でも直向きで、素晴らしいと信じていますから。

>その後も新世代監督との仕事を積極的にこなしており、独立系作品への出演が増えている。

現在まで、いわゆる出演作品の方向性についてですが、ジャンルはよりどりみどりです。
意識して同様の方向性にキャラクターを作り上げない気概を感じますし、ご自身のポテンシャルを把握しておくためとも思えます。
元々ハン様は出演時にシナリオを最重要視することでとても有名な俳優のひとり。

>また大学生時代の1988年には短編『虹を探して』を製作(シナリオも担当)した経験もある。

>出演作を決定する際はシナリオを最重要視することで知られており、その人気もあいまって「韓国映画界のあらゆるシナリオはハン・ソッキュを通過する」と言われていたこともあった。1998年からは、賞金の全額を彼が提供するマットンイ・シナリオ公募展を主催している。

「韓国映画界のあらゆるシナリオはハン・ソッキュを通過する」に痺れる…
まさに、このふたつのエピソードが物語っていますね。
出演された作品を観ていくと、テーマが複雑なものが多く見受けられます。
一概に言えないというのか、様々な思惑に絡め取られた役柄を更にあの手この手で演技を多角面体にするというのか、観客の視点によってはがらりと印象が変わるかのようにイメージを受肉していくようです。
シナリオについて、また演技についてはこちらのインタビューが秀逸。

「『役に溶け込む』という表現を誰が作ったか、誰が訳したか分からないが、僕はあまり好きではない。一時は“メソッド演技”にこだわって本当に狂ったようだった。」

メソッド演技法はキャラクターの内面を重視し、より深く掘り下げることで得られる“キャラクターの情感”を追体験する形で表現する技法です。
従来のパントマイムが軸になった、形式的な技法に比べてより素の人間らしい演技にすることが出来ます。
ここで重要になるのが、台本上でキャラクターが感じる感覚全てを自身の内面に呼び起こさなくてはいけないので、じっくり時間をかけてリサーチをし、役に没頭する必要があります。
それ故にキャラクターと自己の境が曖昧になるケースも多く、そのまま薬物・アルコール依存や睡眠障害を発症する危険性も孕んでいます。

役と一体になるという感覚があまり好きではないと仰るハン様はメソッド演技のメリット・デメリットをキャリアの中で経験することによって、危険性はもちろん、内面感情に振り切れた演技は常々ヒステリックに映るなど、俳優としての自分のジャンルをあえて確立させないよう、現在も試行錯誤を重ねた上で、独自の演技を創造しているのでしょう。
その弛まぬ努力の賜物を我々はありがたく観せていただけているわけですね……本当に素晴らしいです。

また、自身のキャリアの中でも最も苛烈で悪辣な役どころを務めた『監獄の首領』時のインタビューでも、新時代監督たちと仕事をすることについて、また演技についてもお話いただいています。

「演技には完成というものがない。そして完成させる必要もないと思う。」

インタビュー内で出てくる、この言葉が俳優ハン・ソッキュという存在のありのままなのです。
そして現在。
かつて「忘れられたスター」と貼られたレッテルを2010年以降から始まったリバイバル・ブレイクで華麗に消し飛ばしていきます。
SBSでの演技大賞を颯爽と勝ち取っていくのですから、こんなに格好良いことがありますか。
これこそが名優と謳われる所以そのもの。

それを成し得たのは、ここまで常に地道に努力をすべきだと早くに悟り、また、その決断に忠実にひとつひとつの事項を積み重ねて血肉としていった人間力があるからこそだと私は思っています。

[3]その演技は極上のチョコレート:出演作品

このポーズを自ら提案してきたとしたら
ご自身のセクシーを理解し過ぎている天才です

甘くて癖になる笑顔、歳を経るごとに深まる色香、台詞となって零れる声はクーベルチュール、とびっきりのアクセントは底なしの表現力となって時にスパイシーにもクリーミーにも自由自在に様変わり。
一粒口にしたら虜になるチョコレート、それが「ハン・ソッキュ」という俳優の魅力なのだと思っています。
映画とドラマでまた包装が変わりますが、そのブランド力は絶対に揺るがない。

現時点まで、その技量を惜しみなく見せてくださっている作品リストは下記のとおり。

■出演作品:映画
1995年:ママと星とイソギンチャク
              ドクター・ポン
1996年:銀杏のベッド
1997年:ナンバー・スリー No.3
              グリーンフィッシュ
              接続 ザ・コンタクト
1998年:八月のクリスマス
1999年:シュリ
              カル
2002年:二重スパイ
2004年:塩人形(製作中止のため未公開)
              スカーレットレター
2005年:ユゴ 大統領有故
              ミスター主婦クイズ王
2006年:恋の罠
              殴打誘発者たち
              愛するときに話すこと
2008年:目には目、歯には歯
2009年:白夜行 白い闇の中を歩く
2010年:2階の悪党
2013年:ベルリンファイル
              パパロッティ
2014年:尚衣院-サンイウォン-
2017年:監獄の首領
2019年:悪の偶像
              世宗大王 星を追う者たち

■出演作品:テレビドラマ
1991年・MBC:われらの天国
1991年-1992年・MBC:黎明の瞳
1992年・MBC:息子と娘
1993年・MBC:パイロット
1994年・MBC:ソウルの月 (ホンシク役)
1994年・MBC:彼らだけの部屋
1994年・MBC:挑戦
1995年・MBC:ホテル
2011年・SBS:根の深い木 -世宗大王の誓い-(イ・ド(世宗)役)
2014年・SBS:秘密の扉(英祖役)
2016年-2017年・SBS:浪漫ドクター キム・サブ(キム・サブ/プ・ヨンジュ役)
2019年・OCN:ウォッチャー 不正捜査官たちの真実(ト・チグァン役)
2020年・SBS:浪漫ドクター キム・サブ2(キム・サブ/プ・ヨンジュ役)

■放送予定
2022年秋・SBS:浪漫ドクター キム・サブ3(キム・サブ/プ・ヨンジュ役)
2022年予定・JTBC:오늘은 좀 매울지도 몰라(訳:今日はちょっと辛いかもしれません:翻訳家兼人文学者)
2023年予定・JTBC:아침이 밝아올 때까(訳:夜が明るくなるまで:法医学者役)

仕事しすぎなんですけど???????

大丈夫か?私の究極贔屓は大丈夫なのか??
健康には人一倍気を付けていただきたいです、後生だから。
出演作品のリストを眺めていくと、贔屓がワーカーホリック気味であることに恐れをなしながら、これほどまでに分かりやすく映画とドラマの行き来があるのも趣深いなあと思います。
合間にCMやらインタビューやら番宣やらも挟むのでマジで休みないな?大丈夫?ゴルフ休暇でも取って??

特に近年。
90年代に映画で世の中を沸かせたハン様が、ドラマの世界まで戻ってきてくれたこと、より身近に演技が堪能できる環境に身を置いてくれたことに、感謝もひとしおでどの作品も一瞬一瞬かみしめさせていただいております……

おすすめを何本か選出しましたので是非是非これを機にビターシュガーな味わい深い作品たちを観ていただけたら幸いです。

■テレビドラマ
浪漫ドクターキム・サブ(主演)
痺れる甘さ、相反する魅力のマリアージュ

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シーズン1より
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シーズン2より

◆概要
片田舎のトルダム病院を舞台に、天才医師キム・サブと若手医師たちによる“本物の医師とは何か”、その真髄を描くメディカルヒューマンドラマ。
若手医師たちが直面するのは、己のトラウマと医師であることから生じる数々の煩悶。
悩める彼らを教え導くのは、一般外科・胸部外科・神経外科と3つの専門医資格をもつ、国内唯一のトリプルボード医師:キム・サブ。
命そのものと向き合うとはどういうことか、深いテーマを根底に視聴者の心揺さぶる展開で物語が綴られる。

飴と鞭の使い分け、シニカルとロマンチックを違和感なく纏めて多様性のチャームポイントにする…驚くべき演技力で相反する要素もきっちり昇華させるハン様の手腕が存分にご覧頂けます。

SBSが放つ最高のメディカルドラマと銘打たれた新作発表にてキャストが公開された時、咽び泣いた記憶があります。
究極贔屓がドクターになる、絶対白衣姿が拝める、スクラブ姿もガン見出来る、完全に人間をどうにかさせるレベルのハイライトと息つく間もなく繰り広げられる人間ドラマ模様…
夢中にならないワケがない。
もう本当にキム・サブ先生がものすごくかっこいいんですよ…困ったことにずっと素敵なんです…目が離せない…

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常に迅速かつ冷静に処置する先生
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外出時はカジュアルなロングコートで
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スクラブ姿も白衣姿もいつも素敵

先生〜〜〜お願いします〜〜いつでもいいので私も執刀して〜〜〜( ;  ; )( ;  ; )(超健康体)

韓流プレミアさんによって、2018年に日本でも放送されているんですが、その時の様子でこの作品の大変さを汲み取っていただけたら…無理か…延々と私がうるさいだけなのと各話ネタバレあるかもなので視聴後にお楽しみいただいた方がいいかもしれません。

(ツリーが長過ぎてどうかしている人間すぎる)

飄々としているようで、その実誰よりも真摯。
己の力を過信せず、驕らず、メスを握る自分がどれだけ血に塗れた上で、その場に立っているのかを理解した上で命を救いたいと直向きに走る。
叱責も手放しの賞賛もダイレクト、照れ隠しだけは不器用。
部下を守るためなら進んで艱難辛苦の矢面に立ち、憎まれ役としてでも構わないとばかりに若き医師たちの壁となる。
捻くれた言い方もする時もあるけれど、そんな仕草が素直になりきれない先生の素の表情で可愛く思えて。
頼りになって、とびきりの皮肉屋さんなのにいつでも皆の理想の結末を浪漫たっぷりに叶えてくれる。

シーズン1の最高視聴率は24.7%、シーズン2はさらに飛躍して27.4%と快進撃のまま最終話を迎えました。
シーズン1では、2016年SBS演技大賞も受賞しています。
なお、待望のシーズン3は何と今年!!!!
2022年放送予定
になりますので乞うご期待!!!!!
リアタイするためにも、もう良い加減に渡韓したいのでコロナどうか落ち着いてくれ〜〜〜!!!!!!!!!!

更に2022年3月2日(水)からテレビ東京・韓流プレミアにて『浪漫ドクターキム・サブ2』が放送します!!!!
平日朝からハン様が世界を豊かにしてくださるなんて……何という恩寵でしょう、是非ご視聴ください。

◆無料配信
U-NEXT
シーズン1

シーズン2(1話無料・2話以降有料)

2022.3.29にシーズン2完結しました!
キム・サブ先生ありがとうございました( ;  ; )
ずっとずっとこれから先も先生のことが大好きです♡

WATCHER(主演)
目の当たりにするのは、真実か偽りか

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真夏の夜10時枠として放送

◆概要
ある事件の真相を暴くこと。
それが警察組織から始まり、国の主幹自体をも揺るがす「深淵」への入り口になる。
正義とは、法とは、善と悪とは何なのか。
舞台は警察組織の爪弾き者、監察班・不正捜査チーム。
正義を執行すべく冷徹なる監査班長、幼き頃に母を殺害された若き警官、とある残虐事件に巻き込まれ復讐心に燃える弁護士と複雑に絡み合う心理、現実と虚実。
スリラーは囁く、“人間らしさはどこから来る?”と。

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シンプルかつ丁寧な演出で
放送までカウントダウンしていた

OCN局…本当に作ってくださってありがとうございます、何度感謝しても足りないくらいに好きな作品です。
WATCHERは制作予告段階で絶対に放送開始から観たいと熱望したので、私はこれをリアタイするためだけに渡韓していた期間があります

だってクールビューティーのリミッターがぶっ飛んでるハン様なんて絶対絶対絶対絶対目に焼き付けたいんだもん!!!!!!!!!!!!!!!!

監察課のチーム長なんて美味しい役を演るハン様を放送から一刻も早く摂取しないと死ぬ病に罹っていたんだと思います、口座は空になりましたが後悔は1ミリもないです。

WATCHERはストーリーの作り込みが重厚で、とにかく観応え十分。
一度観てシナリオを見届け、二度観て登場人物の心理面を読み、三度観てシナリオと心理描写を丁寧に表現する演者の技量に舌を巻く…何度観てもよく出来ているなと感心します。
夜10時枠での放送なのでバイオレンス演出もあります、サイコ・スリラー好きにとっては、とっても美味しいです。

音楽の面でもWATCHERはスタイリッシュ。
OSTの完成度が高く、ドラマ展開を静かに支えます。 

中でもBlurryがすきだな…歌詞とストーリーが絡む場面は仕上がりが美しいです。

そしてもうお分かりでしょうが、ハン様演じる監察4班チーム長:ト・チグァン様がず〜〜〜〜〜〜〜っっっっとセクシーがノンストップのままストーリーが進むため、常におたくはお手上げ状態です。
是非視聴して皆も白旗あげてほしいです。

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ダークトーンのスーツがとかくお似合い
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ボルドーのインナーというシックなチョイスに感嘆
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チーム長としての凛々しさが際立つ
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人間をどうにかさせる天才か何かですか?

全編にわたって、美しいスーツ姿をご披露くださいます。
スーツとインナーの色のバランスも品良く整えられ、衣装スタッフさんには頭が上がりません。
元々スマートでいらっしゃるハン様のスタイルを存分に活かしきったスタイリングに平伏するしかない。
完全に初恋生産機みたいな状態で居てくださる上に、ミステリアスな雰囲気が巧妙にト・チグァンというひとりのキャラクターを易々と見透かせないよう、そうっとベールに包んでいます。

大好きなところをあげ始めたら、それこそ枚挙にいとまがないのですが、中でも取り調べ時のセクシーさなんて視聴者の理性をものすごい勢いで吹っ飛ばしていくので御覚悟ください。

•セクシー尋問シーン

OCN公式がこのシーンをピックアップして出してくるあたり、確信犯の印象がありますね。

また、チグァン班長の女性部下への応対が好き過ぎて完全に夢女脳が爆発する結果になりました。

全私が恋情で身が破滅しそうになっちゃうんだが…?
チグァン班長のことはキム・サブ先生の次にガチ恋確定枠過ぎて、ほぼしんどいんですけど本編ずっととんでもないので是非ご視聴くださいお願い致します。

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秘密の扉(主演)
王であるが故に父ではないと泣く背中

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本編の関係性を示唆する素晴らしいデザイン

◆概要
息子を米櫃に入れ死に至らしめた、衝撃的なエピソードによって世に知られているであろう「英祖」と「思悼世子」の関係性を新たな切り口で解き明かす。
王と世子として相対する親子が、理想と現実、更には互いへの情愛ゆえの苦悶に翻弄されていく。
何故父は子を死の淵へと追いやったのか、その決断に導いたものは一体何なのか。

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王様の真紅の衣がよくお似合いです

現代劇の紹介が続きましたが、時代劇もとても秀逸。
『根の深い木』と迷いましたが、やっぱり私はこの人の演る英祖が一番好きだと思ったのでこちらで。
実は私がハン様に完オチしたのは本作だったりします。
日本放送で、ハン様との出会いをくださったBSプレミアムさんには感謝しかありません。

最初に観た時、あまりのクレイジーな王様っぷりに笑ってしまいました。
ものすごく気分屋で、気に入らないことがあるとすぐに手元の物をお投げになる癖がお有りの一癖も二癖もある王様・英祖。
英祖といえば、蕩平策を講じて党派間の均衡に着手した王としての知名度があるのではと思っていた中のこのドラマだったので、新しい英祖のキャラクターを果敢に演じるハン様に興味を持ちました。
創り上げた役として感情の落差が激しい側面、一つのキャラクターとして確立させた手腕は見事なもの。
圧巻の英祖です、鮮烈なインパクトを残してくれました。

とある事件の真相解明に奔走する世子の一幕から物語が始まるので前半にはミステリーの情緒が含まれていて、ゆったりと作品に惹き込まれていきます。
徐々に王である父と世子である息子との、特殊な環境で育まれていく親子の情と確執のストーリーへと色を変えます。
王は傀儡か、聖君か。
ひとりの人間としてではなく、王として君臨することの痛みを描き切った傑作です。

気まぐれ気分屋な王様という私の第一印象から一気に完オチさせたのは、王位に就く前、そもそも王座そのものを望んでもいなかった世弟時代を演じた場面です。

私の性癖が加虐の方に若干歪んでいる可能性はありますが、そこはさておき、運命に嬲られ怯えた表情があまりにも人間の弱さを如実に表していて、ものすごい演技を見せられている感嘆と興奮のあまり心が震えたのを覚えています。

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不可抗力に眼差しで訴える数秒
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力を持たぬ己に抱く、赤く滲んだ感情の発露

どうにも堪らなく可哀想で、とっても可愛らしいですね……
感情が昂る演技では、毎秒ごとにじんわりと目元が赤く涙に潤んでいくんですよね…本当に貴方が愛おしくてならない………この演技を観れるなら何も惜しくないと思いながらDVD-BOXを購入した記憶があります。

(余談ですがキム・サブS1でも涙目演技がかなり光っている場面があるのでおすすめ)

また、今作の英祖はとかく頭の良さが冴え渡る役柄だったと思います。
政治手腕の鮮やかさも有名な英祖ですが劇中でもエスプリが効きまくった台詞が散見され、脚本の頭脳指数の高さに感心しきりでしたが、そこにアドリブまで加えたというからハン様…凄すぎて言葉が出ません……プロフェッショナル…

回を追うごとに増す老獪さも、悲哀の陰影も全て計算された上で、ナマモノである俳優としてのロジックを楽しんでいると感じられる作品です。

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ジェフンくんとは映画でも共演しているので、かわいいエピソードも披露されてますね。

■映画
パパロッティ(主演)

『シュリ』『カル』『八月のクリスマス』に関してはマスト視聴すぎるので今回はそれ以外の作品を紹介しています。

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今作でW共演のジェフンくん
この後秘密の扉でも共演します
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音と戯れながら溢れるスマイル

◆概要
唯一の肉親である祖母を亡くした高校生のジャンホ。
行く宛もなかった彼は裏社会に迎え入れられ、転校先の高校でも子分達と登校するなど破天荒に振る舞う。
しかし、彼には神に愛されし天性の歌声があった。
ジャンホをコンクールへと送り出し、我が校に栄光をと息巻く校長の命を受けた音楽教師・サンジンはジャンホの素質を見定めようとする。
「オペラを歌いたい」ジャンホの心に宿るひとつの夢はかつてオペラ歌手を目指していたサンジンが辿った夢でもあった。
はたして最悪の相性から始まった二人の夢は、ハーモニーは重なり合うのか。

これが実話ベースだというから現実も捨てたもんじゃないと思えますね。
かつてオペラ歌手を夢見た音楽教師役だなんてオタクの妄想や願望を完全に追い越してきた最高の役どころをモノにしてくれて感謝しかありません。
ヘアスタイルが音楽教師ありがちでそこもまた好き過ぎる、というか似合いますね…生来のふわふわな髪が活かされまくっております。
サンジン先生の最高ポイントは、運命に振られてからというもの、すべてに不貞腐れているような厄介なオーラを出した「拗ねた演技」がブラボーです。

唇尖らせちゃうところ愛らし過ぎる
デニムに指揮棒、胡座でグランドピアノ
絶妙な組み合わせ

音楽を愛しているのに、音楽に愛されなかった現実にやりきれない気持ちを持て余すサンジン先生。
そこに出てくる神に愛された声を持つジャンホ…そのままいけば、さながらサリエリとモーツァルト。
しかし、ジャンホは決して恵まれているとは言えない環境下で夢を抱きつつも膨らませる方法を知らないのです。
サンジン先生は、ここで初めて天から与えられし己の役割を悟ったかのように、ジャンホに己が持つ全てを教え込みます。
曲、リズムの取り方、声の拡げ方、解釈や感情を歌うこととは何か、音楽を愛するとは何か……基本教え方がスパルタベースではありますが真っ直ぐに体当たりしていく姿があったかくて、根っこがうんと優しくて、堪らなく好きです。

更にハン様の魅力のひとつも御開陳されております。
Wikipediaくんのご経歴エピソードをここで見てみましょう。

>1984年にMBC江辺歌謡祭奨励賞をとった経歴の持ち主でもあり、『八月のクリスマス』では、みずからエンディングのテーマソングを歌い、歌を披露している。

そうなんですよ、演技も最高峰ながら歌唱も最高。
もはや向かう所敵なし、なんでも出来ちゃいますね。
ハン様はかつて声楽家になることを勧められるなど、そのお声がとにもかくにも素晴らしい。必聴です。
そのため、いくつかの作品では素晴らしい歌声をご披露してくださっているんです。
『八月のクリスマス』ではエンディングを、『ミスター主婦クイズ王』でも歌声をご披露いただき、今回『パパロッティ』でもイ・ジェフンくんと共に主題歌を歌ってくださっております。

第一声から巧過ぎて思考が停止しますね。
いや本当に声が良い、贔屓目抜いても声が良い。
そして収録時のハートフルさが半端ない。
お手々繋ぎながら歌ってるとは思ってもみなかったので、完全にノックアウトされてしまいました。
早急にこの一幕を文化財に指定すべき。

出会ったからこそ、奏でられた音がある。
ストーリーが分かりやすいことと、青春映画の眩しさを感じられると同時に裏家業のシリアスさと仁義のエッセンスが光る作品です。

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(いままで配信なかったんだけど、これ書いてるタイミングで新規追加されたので運命しか感じないわ最高)

パパロッティに寄せてインタビューも受けてくださっています。
この時は入隊前のジェフンくんと初共演(除隊後にドラマ『秘密の扉』で再会)しますが、歩み寄り方が愛しい限り。

ベルリンファイル(主演)

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日本版ポスターでの写真チョイス良き
海外ロケでの麗しい一幕

◆概要
ベルリンの韓国国家情報院に所属するチョン・ジンスは不法武器取引のヤマを監視していた。
そこへゴーストと呼ばれる国籍不明の秘密工作員ジョンソンが異分子として取引現場に現れ、ジンスはジョンソンが北朝鮮の諜報員であると察するや否や「北」が取引に介入した理由を問うべく追跡する。
一方、ジョンソンは何故取引の情報が南朝鮮のエージェントに漏れていたのか疑問を抱く。
ほどなくしてジョンソンの妻・ジョンヒに二重スパイ疑惑が浮上し、ジョンソン自身も巨大な陰謀に巻き込まれていく。ベルリンの地で、CIA・中東、更にはドイツを含む各国の諜報機関が火花を散らすノンストップ・スパイアクション。

南北諜報員として劇中でアクションを繰り広げる
ハン様とハ・ジョンウ氏

大規模なベルリンでのヨーロッパ・ロケを敢行した傑作。
とにかく豪華な仕上がり、それでいてハイクラスな情報戦と韓国ノワール風味の乱戦格闘までお楽しみいただけるデラックス版です。
街並みの美しさもさることながら、多方面からの思惑の交錯がスリリングで心地よく出来ています。

何をどうしたらそこのボタンだけ外れて
セクシー大事件になるのか

一生わからん謎のシャツ真ん中のボタンだけはだける事件は私の中で伝説です(?)
ハン様演じる韓国国家情報院のエージェント、チョン・ジンスは堅物と評される古株諜報員。
…ジンスさんって素肌にシャツそのまま着るタイプなんだね…って生み出されたあの絶対領域を注視してしまったところで私の恋は臨界点を突破したんですが(臨終)

出世レースでは後輩に先んじられ、聞き分けのいい奴と仕事したいと後輩上司にはっきり言われるほど、自分の信念を曲げることのない性格。
仲間意識も強く、部下の一人がジョンソンとの戦闘で重傷を負ったことを心に刻みながら敵討ちすら任務に上乗せして命を懸けて奔走する……始終格好良いのオンパレードでいてくださいますが、ホットコーヒーを思いっきりシャツに零したりだとか一つのことに熱中すると他が疎かになりかけるようなスキがあるのも人間らしくて好きです。
そういう細やかな演技らしくない演技を挟めるのが名優の所以かな…とかにやにやしてしまいます。

劇的効果もばっちりの構図

題材が少し難しく感じられるかもしれませんが、スパイ・アクションが好きな方は損なし!間違いなし!の作品です。
『シュリ』『二重スパイ』を経てからの今作、キャリアの積み重ねをひしひしと感じさせる見事なジャンル復帰だったかと思います。
また、今作で50代俳優の魅力を存分にアピールしたとも言われており、公開直後はハン様の魅力にハマる若年層がぐぐっと増えました。
中年イケメンなんて言葉が出てきたのもこのくらいでしたね、分かります、まあハン様はいついかなる時も素敵でいらっしゃいますが。

『シュリ』の続編として観てもおかしくはない、それを連想させるような出来であると制作会社の代表をはじめ、ご本人もコメントしていたりするので、是非視聴する際は『シュリ』とセットでいかがでしょうか。

◆無料配信
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※Amazonプライムにもあるけど何故か埋め込みが機能しないので検索でお探しください( ;  ; )


世宗大王-星を追うもの-(主演)

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原題は『天文:空に問う』
美しい…
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朝鮮史に残る二人の天才

◆概要
朝鮮王朝で最も偉大なる王と評される世宗と明晰な頭脳を持つが故に奴婢の身分から王の目に留まったチャン・ヨンシルの唯一無二の関係性を描く。
当時明国の影響下が色濃くあった朝鮮のなかで、ふたりの天才は共に夢と理想を描きながら絆を結び、次第に身分の差を超えて心を通わせていく。
水時計を作り上げて民に刻を知らせ、ハングルを考案し、更には天体観測に乗り出す。
「ふたりでなら、何もかも成し遂げられそうだ」
しかし明国からの咎めを恐れた重臣たちが、ふたりの運命を引き離そうとして…?
聖君と秀才、二人の行く末は同じ未来であるのか。

観て良かった…と心の底から思った映画です。
これ以上の世宗大王は居ない…少なくとも私の生涯では居ないだろうと思った、とても切なくて美しい映画です。

国の行く末に己の理想を馳せる

明国の影響下において、明の仕来りに倣う慣習から「朝鮮独自の文化」を生み出そうと思案する世宗。
王という重責に苛まれつつも、空想と理想の翼は羽ばたきを決して止めようとはしない。
心に秘めて温め続けた強い想いは、ひとりの天才を前にしてようやく産声をあげることができました。
奴婢上がりの官奴:ヨンシルとの出逢いが、世宗にとっての救いであり、それ故にたった一つの弱点ともなったのです。

共に未来を語り合える喜び

智慧が、このふたりを結んだと云っても過言ではないでしょう。
科学技術を軸に、次々と展開していく未来予想図。
ヨンシルの柔軟かつ緻密な発想が、世宗の理想に寄り添い、世宗の支援によりヨンシルが空想の産物に立体感と質量を与えていく…見事な連携、運命のパートナー・シップ。
主従の関係を遥かに超えて、ふたりにしか成し得ない絆の結び目を増やしていきます。

ふたりだけの室内銀河

重臣たちから苦言を呈されたり、外出を控えるよう言い渡されたりしても今まで通り一人きりでどうにかやり過ごそうとする世宗に対して、ヨンシルはサプライズを施す。
障子を墨で塗りつぶし、そこにそっと穴を開けていく。
差し込む光はまるで星、部屋にはふたりが自由に創り上げた、ふたりだけにしか理解出来ない銀河が確かにあったのです。

この世宗とヨンシルの関係性は、絶ッッッッッッッッッッ対にハン様とミンシクさんにしか出来ないものです。
大学時代から互いを知り得て、数々の作品で苦楽を共にしたふたりが、“20年ぶりに映画で共演できた”星の巡り合わせだったからこその説得力が衰えることがないまま、最後の一欠片の流星の軌跡まで描き切ることができたのだと思います。
全ての瞬間において、深い敬愛と運命の残酷さがもたらす切実な美に胸を打たれます。

物語は起承転結がきちんと整理されているため、かなり観易い史劇だと思います。
朝鮮王朝時代の科学技術に関しても学べる機会でもありますし、ヨンシルが歴史にどう関わってきていたのか、誰も知らない世宗大王の生きた世が繊細な解釈で綴られています。

是非見届けてほしいです、ふたりが選んだその結末を。

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Podcastでもインタビューにハン様とミンシクさんが答えてくださっています!
滅多に無いコンテンツへの露出が素直に嬉しくて喜びました。
聴いてみると分かるんですが、めちゃくちゃ良い声でお耳の恋人になって下さるハン様…( ;  ; )( ;  ; )
お声が良過ぎて耳が天国に早変わりしました、すごい…感謝しかない……本当に声が良い…ラジオやってくれないかなと100億回くらい思いましたね、朗読1時間してくれるとかでもいいんですけど事務所どうですかね?(強欲)

ここで紹介したのはハン様のほんの一部です。
この他にもおすすめの作品がたくさんあるので、またいつか紹介できたら良いなと思います。

[4]ずるいひと:オフショット

良い加減にネタが尽きるかと思いきや、この方の魅力はとどまることを知らないのでまだまだあります。
ここまで、ジェントルで柔和で穏やかなハン様を中心にお届けしてまいりましたが、一時期、官能作品にお出になっていらした時が大変なのでご覧ください。

映画:スカーレットレターより

全私、おしまい宣言!!!!!!!!

こんな小娘の恋心なんてあっという間に火をつけて燃やして灰に出来ちゃうよ…どうにかなるよ人間が…
『スカーレットレター』は「割り切れない情欲に染まった愛の多様性」を根底にした官能作品で、まあ、正直に言えばハン様がベッドシーンに挑戦したっていうから観ちゃった…えへへ♡
(※『No.3』でも初っ端から情事シーンがっつりありますけど『スカーレットレター』は激しさの度合いと長さ、コンセプトが違う)

この手の制服がまた似合うんですよね…

おまけとして制服姿も観れるので、完オチしたファンにとっては嬉しかった思い出。
もう一つ、『恋の罠』っていう映画も官能作品でして、こちらは史劇モノです。
これもまた…私ハン様の手が好きなんですけど…もうなんていうか降参しちゃうんですよね……ありがとうございます、2作とも色んな意味でご馳走様でした…アーメン…

官能作品でしか見せてくれない展開と行為と熱量がそこにはあって、それに挑んでくれたことで、より一層好きが募る仕組みになってるの巧妙過ぎます。
観ることで劣情を逆撫でられて、煽られて、溺れさせていただきました。
この頃のハン様は無敵のセクシーさなので狡さが段違い。

更に狡いのは、この御方は如何なる作品でもオフショットが可愛いことでも知られています。
何せ公式から「そんなに可愛くてどうするのか」と字幕を入れられるほどです。

WATCHERでもソ・ガンジュンくんとの距離感がずっとバグっていて最高です。
ずっとそんな感じでいてください。

初顔合わせからこの距離感
本読みの段階から楽しそう過ぎる
制作発表会でも楽しそうでしたね

実際のところ、ハン様は4人のパパをしていますので、共演している若手にもナチュラル父性を解禁しちゃうところも狡すぎる。

WATCHERのバックステージ映像、毎話あるから本当に嬉しかったし、何度でもいうんですがOCNはテレビ局として最高すぎました。多謝。

キム・サブの現場ですと神がかりのオフショット祭りが開催されているんですが、若手に愛され過ぎるハン様可愛くてならない。

ヨンソクくんとお手々繋いでるの何でなの可愛すぎるよ
もうヨンソクくんがオタク以上に
ハン様に完落ちしてるんだよな
究極の可愛さが詰まったセルカ

加えてシーズン2の時なんて、キム・サブ先生が可愛すぎるあまり先生のキュートなシーン詰め合わせのSBS公式動画が存在しています。天才ですね。

ここ最近ではインスタ映え率高そうなカフェにパーフェクト・キュートなサンドイッチを食べに行ったらしくて可愛さのあまり天を仰ぎました。

シリアスな作品であればあるほど、作品での役柄と生来の素顔とのギャップが如実にあらわれていくのでおすすめです。
特にテレビ局の公式YouTubeチャンネルでバックステージ映像を流してくれているところもあるのでありがたいの極み。

『目には目、歯には歯』では銀髪姿もご披露いただきましたが何でも似合うな本当にこのひと…

00年代を感じる映画で好き

可愛くてずるい、そんな一面がオフショットでは盛り沢山なので是非合わせてご覧ください。

[5]おわりに

正直ここまで書ききれると思っていませんでした。
もはや卒業論文を書いているのかと錯覚するほど楽しく作業させてもらいました。
書いておきたいことが多すぎて、きっとまとまり切っていないと思いますし、実に読みにくくて、自己満足の文章の羅列に過ぎないってこともわかっています。

それでも、ありったけの愛をこめて書きました。

私の人生に彩を与えてくださる、偉大なひと。
俳優ハン・ソッキュに出会えたことが本当にありがたく、彼の作品を観ることができるすべての環境に感謝します。
いつかお会いして、面と向かってあなたのすべてを敬愛し、あなたの芝居が何よりも好きであるとお伝えしたいです。
途方もない夢ではありますが、夢を抱かせるほど素晴らしい御方であるとの証にもなろうかと思います。

「自分の演技はまだまだ」
「最近になってようやく見られるようになってきたなと感じる」

ここまでのキャリアを持ちながら、さらに先を見つめている姿勢にますます尊敬の念を抱くしかない。
私のような見識の浅い若輩者の感性では到底及ばぬ境地に至ってもなお、冷静に自分自身を分析しながら、その上もっと様々なジャンルに挑戦していきたいと仰るのですから……いっそ修行のようですらあります。
芝居が巧いひとはこの世の中にはたくさんいるのかもしれません、ですが「信じて観ることができる」ひとはそう簡単にはいないでしょう。
確固たる信頼のもとに、日々邁進されるハン様をいつまでも愛していきたいです。

柔和で穏やかな微笑み、演技論の深さ、ちりばめられるユーモアと茶目っ気…
どこをとっても、大大大好きです。

ここまでお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
一日も早く、今まで通りに韓国に旅立てる日が来ることを願っています。

♡앞으로도 미래영겁 당신을 사랑하겠습니다♡

〜당신의 웃는 얼굴은 세계 제일입니다〜

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