数学#2

 私は数学という学問も好きですが、数学者とその物語についても同様に好きなのです。今日はそんな数学者について書いていこうと思います。

 私が一番好きな数学者は岡潔です。数学のみならず、数多くのエッセイなどを残されている方で、数年前にテレビドラマで取り上げられていたのでご存知の方も多いでしょう。彼はその奇行に注目されがちですが、その人間性であったり、考え方、そういった部分も彼の魅力です。
 彼のエッセイを読むと、彼は情緒というものを非常に重じています。存命時には日本の西洋化に伴って情緒が失われつつあることに警鐘を鳴らしています。彼の繊細な文章に彼がどれほど情緒を大切にしているかが表れています。彼は専門領域の大きな三つの未解決問題を全て一人で解決してしまうほどの天才であるにもかかわらず、学生時代の先生への敬意を忘れることがないほどに謙虚な人物であるのです。やはり、大きな業績を残す人というのは言動から素晴らしさがわかるものなのだと思いました。私は自分自身のことを彼ほど才能があるとは思えないけれども、彼の謙虚な生き方、物事に対する姿勢は学び、活かしていきたいと思いました。

では、今回はこの辺りで、また次回の記事でお会いしましょう。


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