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ザ・モーティブ&ザ・キュー

こんにちは。倉増哲州です。

先日、ナショナルシアターライブ『ザ・モーティブ&ザ・キュー』
を観てきた。

演出がサム・メンデスってことで前々からチェックしていたものの、なかなかタイミングが合わず、なんとか最終日に滑り込み。

前回のサム・メンデス演出『リーマン・トリロジー』が凄まじく良かったので、今回も期待して観に行ったものの、どんなお話なのかなど前情報はまったくない状態で行ったのですが、
美術の美しさ、色調の変化とか、空間の大きさの変化。
そして俳優さんの演技。
ストーリーも何もかもがほんと素晴らしかった。

演劇を少しかじってる身として、共感できるシーンや金言がちりばめられていて、なんか変なところでグッと胸にこみ上げてくるものがあったり、
やっぱり「to be or not to be」のシーン。
演出家、役者、作品、人間としてブレイクスルーする瞬間を
演劇の中で見せつけられるなんて鳥肌モノ。

現在まで、世界中で最も上演されているシェイクスピアの『ハムレット』
20万人以上の俳優さんがハムレットを演じてきているらしい。
物語の中でも、ハムレットを演じるべく悩む主人公とそれを見守り、導こうとする演出家。

「あなたという人間が、必死に役について悩む。その悩むということ自体が役とあなたとの懸け橋になる」
っていう演出家の言葉
(正確な台詞じゃないと思う、かなり自分なりに解釈してしまった台詞ですが)
が印象に残った。

そしてやっぱりザ・モーティブ&ザ・キュー
動機ときっかけ。
役を演じる上で、よく言われることですが、改めてその言葉の大切さ深さを体感、目撃できた素敵な時間でした。

できることならもう一回観たいけど…
なんとか最終日にギリギリ観に行けて良かった。

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