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クラウドファンディングのPRは友達の友達に伝えるように

クラウドファンディングは掲載すれば自動的にお金が集まってくる装置ではないのはよく知られていますが、実際のプロジェクトの宣伝をどのようにすればよいかわかっている方は少ないのではないでしょうか。今回はプロジェクトのPRについて、公開前、公開時、公開中にわけてまとめます。

SNSはプロジェクト公開前から始められる

これは、山小屋エイド基金のクラウドファンディングのために作られたツイッターのアカウントです。こんな風にプロジェクトのアカウントを作ったり、あるいは起案者のアカウントを利用してクラウドファンディングのPRを行うことができます。

プロジェクトの宣伝なのだから、プロジェクトを公開してから宣伝を始めるのが筋のように思えるかも知れませんが、実はそうではありません。クラウドファンディングがインターネット上で公開されている特性上、要になるのはSNSだからです。プロジェクトがスタートしてからSNSを始めるのではちょっと遅い。まずはプロジェクトを掲載することを決めた時点で、以下のことをやりましょう。

・プロジェクトの特性にあったSNSを決める
・SNSのアカウントを育てる
・プロジェクトに関する投稿を毎日の投稿に混ぜておく

Twitter、Instagram、Facebook。主要なこれらのSNSからプロジェクトの特性に合ったものを選びましょう。すでに多くのフォロワーを獲得しているものや、使い慣れているものがあればそれをメインに。どれも同じ条件であれば、見た目が重要なものはInstagram、法人格が行うものやビジネス色が高いものはFacebook、趣味やエンタメなどコミュニティがあるものはTwitterを選びましょう。

使うSNSを選んだら、プロジェクト公開までの間にプロジェクトのサイドストーリーや関連する情報を投稿しながらアカウントを育てておきます。

プロジェクト公開時はプレスリリースを送付

こんな風に、クラウドファンディングをやっていることをメディアが取り上げてくれることがあります。そのきっかけづくりにおすすめなのがプレスリリースの作成と送付です。

プレスリリースは、何かをPRしたいときにその概要をメディア向けにまとめた書類のことです。直接メディアに送付する方法と、PR TIMESなどの送付サービスを使う方法がありますので、プロジェクトによってどれを行うか決めましょう。プレスリリースは必ず作成する必要はありませんが、メディアが取り上げてくれることによってプロジェクトの成功角度が高まるので、できれば挑戦してみてください。モーションギャラリーでは、プロジェクト掲載を決めた方にプレスリリースのテンプレートをお渡ししていますので、それに沿ってプレスリリースを作成してみましょう。

プロジェクトが掲載されたら活動報告を

最近サクセスした下北沢に映画館を作るためのプロジェクトのアップデートの数はなんと43。ほぼ毎日アップデートを掲載していたことになります。プロジェクトが掲載されたら、SNSなどの呼びかけに加えてアップデートを掲載しましょう。ブログのようなエディタ画面で簡単に書ける上、文字数の長い記事を書く必要はありません。大切なのは、アップデートを書いたらSNSなどでリンクをシェアすること。SNSで毎日呼びかける負担も、アップデートのシェアを理由にすれば軽減されます。

友達の友達に伝えるようなトーンで

最後に、アップデートやプロジェクトを宣伝するSNSの文言について、私がおすすめすることがひとつあります。それは、友達の友達に伝えるような話し方でプロジェクトを語ることです。お金をいただくという行為から、かしこまりすぎてしまったり、堅苦しくなるとせっかくの思いが伝わりません。あなたらしく、プロジェクトについて語ることもPRの大切なコツのひとつです。

文:出川 光(MOTIONGALLERYディレクター)


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