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「クレジットのリターン」がクラウドファンディングの定番な理由

クラウドファンディングについていろいろなナレッジをシェアしているこのマガジン。今回は、クラウドファンディングのリターンの代表格、「クレジットのリターン」についてのナレッジ。よく見かけるリターンだけれどどうして支援されるのか、なぜリターンに入れる人が多いのか。支援者のメリットと、起案社のメリットを紹介します。

「クレジットのリターン」とは

クラウドファンディングで、掲載されたプロジェクトに共感して支援をする時お金を払うことで得られる権利や商品をリターンと呼びます。リターンの中には、Tシャツのような具体的なものから、ライブで名前を呼ぶ、体験ができるなどの物や体験があります。なかでも、名前や会社名をウェブサイトや店舗の壁、制作物のエンドロールなどに書いてもらえるリターンは定番と言えます。これを「クレジットのリターン」とこの記事では呼びます。

「HAPPY NUTS DAY。 千葉の廃校を、サスティナブルなピーナッツバター工場に。初の実店舗も併設!」より、焙煎機にクレジットするリターン。

なぜ「クレジットのリターン」が多いのか

「クレジットのリターン」は、さまざまなクラウドファンディングで採用され、成功要因のひとつになっています。クレジットのリターンが採用されている理由は、いくつかあります。

1.価格を自由に設定できること
2.支援者、起案者双方にメリットがあること
3.通販サイトや通常の物販では登場しない特別感があること

理由は大きく分けてこの3つです。ここからは、それぞれについて説明していきます。

1.価格を自由に設定できること
「クレジットのリターン」は、価格を自由に設定できるのが魅力のひとつです。500円〜1500円くらいに設定すれば、どんな人にもプロジェクトに参加してもらいたいというねらいが達成でき、1万円以上の高価格に設定すれば、クレジットそのものの権威づけができ、支援に特別感を演出することができます。

2.支援者、起案者双方にメリットがあること
支援者には、商品を受け取ったり、体験や権利を得るだけではなく「プロジェクトの一部に参加することができる」「名誉を得ることができる」というメリットがあります。実際に支援した場所で自分の名前を見かけたり、エンドロールに名前が掲載されるとその喜びは格別です。
起案者には、原価を低く支援者に喜んでもらえるリターンを用意することができるというメリットがあります。クレジットそのものの原価はほとんど0円から、かかっても少額です。原価が低いため、プロジェクトにあてる資金を多くとることができます。

3.通販サイトや通常の物販では登場しない特別感があること
3つ目は、クレジットのリターンそのものの特別感です。お店や物販、通常の通販などでクレジットを商品にすることは少ないため、クラウドファンディングならではの特別感を演出することができます。

上手に活用して、資金のベースを作る

「クレジットのリターン」の魅力やメリットが少しでも伝わったでしょうか。上手にクレジットのリターンを活用すれば、集まる金額のベースを作ることができます。クラウドファンディングに挑戦する時はぜひ活用してみてください。

(文:出川 光)

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