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未到と、不変

銘銘篇、というタイトル通り、ミセスから一人一人への音楽、そして一人一人からミセスへの想い。


そんな双方向の愛を、特に全身で感じられるライブだった。

その一曲一曲についての備忘録。

開演前。
モニターに映された英文字に、時間と共に
一文字ずつ色がついていく。

高揚感。

開演と同時に立ち上がる客席の熱気は最高潮。
暑さと比例して、むしろそれ以上に熱い。


センターステージから登場する。
会えたね、また会えた。嬉しい。

CHERRS

幕開け。
もう明日、喉や身体がどうなっても良い。
幸せの代償。幸せと引き換え。

乾杯、万歳。
この時間がずっと続けば良いのに。

楽しかった、という記憶だけが鮮明で、
ただそれは確かな記憶で、宝だ。


VIP

あのかっこいいギターイントロ。
若井さん、やっぱり貴方のギターは最高にかっこいいな。
音で場を支配し、盛り上げるギター。

大森さんと客席との掛け合い。
楽しいね。
各々がリズムに乗って跳んで跳ねて声を出して。

あの場にいる全員がミセスを好きであるという
共通項。

ANTENNA

イントロのワクワク感で必ず思い出すのは、
Atlantisの3人の表情。
色褪せない大好きな曲。

“今日を生きる私の銀河”。
宇宙を思わせる歌詞。ぴったりだね。

私はこの曲の
“愛を捨てるの?本気で? 疲れてしまったの?”
という歌詞と、その後のピアノが大好き。

歌詞に切なく胸が締め付けられつつも、
何て綺麗な旋律なんだろうと聴き惚れる。

また生で聴けて本当に嬉しかった。

力強く真っ直ぐな歌声が真っ直ぐに届いてくる。
そのアンテナが往く先を、届いてくる歌声を
これからもずっと見つめ、聴きたい。


ロマンチシズム

ピンク色に染まるモニター。
ギターのイントロ。湧き上がる会場。

何より3人の楽しそうな姿に
ドキドキが高ぶる。

既に腕が痛い、即ち幸せだ。

ツキマシテハ

思わず声が出た。
記憶に新しいのは、ホワイトラウンジ。
あの身体の内を自分で抉るような、ただただ
苦しいツキマシテハが未だに忘れられなかった。

原曲よりも低いキーが、更に重さや苦しさを
増すように思えた。

鳴くようなギター、力強いキーボード。
そして痛みすら感じる歌声。

“口から不意に出た言葉で”
このあたりから、思わず泣きそうになる。

そんな表情で歌わないでほしい。
貴方たちに届くのは、
心から不意に出た言葉、幸せを感じられる言葉であってほしいと思わず祈り、縋る。

CONFLICT

初めて生で聴けた喜び。
私は昨年のゼンジン未到とリライアンス 〜復唱編〜 のCONFLICTが大好きだ。
初めて観た時から忘れられない。

原曲より低いキーアレンジもかっこいい。

“この今の気持ちだけは 忘れぬように”

忘れたくない、忘れない。

青と夏 

私の夏が始まった。

それまで制御されていなかったライトが、
一気に青色一色に染まる。鳥肌。
青空や海みたい。
その一部になれた幸せ。

何度生で浴びても楽しい、夏の思い出。
忘れられないよ、忘れないよ。

空が綺麗で思わず見上げた。

ライラック

イントロのギターは魔法だと思う。
割れんばかりの歓声。
努力の証である最高にかっこいいギターは、
高揚感と魔法。

青を経た、青に似た酸っぱい春。

“あの頃の青を 覚えていようぜ”と歌いながら、
モニターに映る3人の表情を見る。

とても良い表情をしていて、つられる。

“愛せてる。”

そう歌ってくれるたびに嬉しく幸せ。
ずっと愛せていますように。



ライブでは初披露。予想していなくて驚いた。
モニターに映る映像の綺麗さと、段々と日が
落ちていくあの時の空が忘れられない。

“夕焼けの「またね」”と唄った後の、橙。

綺麗であり、切なくもあり。

“いつだって僕らは あの日のままだ”

そう唄い奏でる姿は、ずっと変わらない
私の大好きな姿。

死ぬまで忘れはしないでしょう。

本当に聴けて嬉しかった。ありがとう。

点描の唄 (ソロ)

橙の後、モニターに映るのは夏祭りの風景。

お祭りの、賑やかなのにどこか切ない、ふと夏の終わりを感じたりする気持ちが蘇る。

まさか、聴けるとは思わなかった。

“忘れたくないと心が云う”。

“死ぬまで忘れはしないでしょう”と歌った後の
この歌詞はずるい。

あまりにも演奏が、歌声が綺麗で、
文字通り聴き惚れる。

間奏で、一瞬目を閉じてみた。
この歌声を、演奏を今生で浴びているという
事実の幸せを再確認する。

間違いなく今夏で1番幸せな日は今日だと
強く感じると共に、願う。

“終わるな 夏よ、終わるな”

Blizzard

まず息を飲み、食い入るように見つめてしまったのは、演出。

唄うその身体に纏わりつくような寒さ、氷。
寒い。

まるで音を自在に操るかのように唄う。
ただただ、表現力に脱帽する。

その場の温度すら下がったような錯覚に陥る。

透き通る、一切の澱みのない唄声。

“大事にね 大事にね”

モニター越しに見える身体に纏わりつく氷が
その孤独や寒さが取り除かれることを
思わず願ってしまう。

インフェルノ 

と思っていたら、暑い。
炎と、赤色のライトに染まる会場に鳥肌が立つ。

りょつの掛け声で更に会場は熱を増す。

ギターを掻き鳴らし、キーボードを叩き、
高らかに唄うその姿が誇らしく、
何よりもかっこいい。

そのかっこよさにゾクゾクしてしまう。
心中で「かっこよすぎるだろ」と呟き、
笑みすら溢れる。

Blizzardの寒さから、インフェルノの熱さへ。
この演出もずるい。

最後の2人のギターが好き。
かっこよくて微笑ましい。

息の合ったその音は、清々しいほどに気持ち良い。

私は最強

待ってました。

貴方が唄う、貴方たちが鳴らすこの曲は、
「説得力」しかない。
貴方は最強。貴方たちは最強。

「私は」と自分を指差す姿があまりにも
かっこよく、鳥肌が立つ。

三拍子の転調が大好き。
拍子に合わせて手を叩く。楽しい。

ギターパート。
ギターの音が楽しそうで、弾いている本人も
楽しそうで。

いつまでも聴いていたい、見ていたい。

Loneliness

思わず短く息を吸う。

この曲は毎回、気づいたら毎回顔を歪めながら
聴いてしまう。

記憶に新しいのは対バンの時のLoneliness。
未だに頭から離れない。

また観られるとは。
生で観る度、聴く度に、何か深淵を除くような、
貴方自身が心身を削り、抉りながら届けて
くれるような気がして、痛い。

あの時の大森さんは毎回、「何かが憑依しているようだ」と思う。

とてつもないエネルギーと、苦しみや痛みを
同時に放っているような気がする。

圧倒的な歌唱力が相まり、Lonelinessという曲が
持つものたちが、刺すように届いてくる。

毎回息を呑むアレンジ、鳴くようなギター。

貴方の内にある寂しさや孤独も、一緒に
何処かへ行ってしまえば良いのに。

アポロドロス

「新曲、聴いてくれましたか?」と問われ、
全力で応える。

まさか聴けるなんて。嬉しい。

「ミセスを一曲二曲しか知らない人も、無理矢理連れて来られた人も、この曲だけは盛り上げてください」と大森さんは言う。

任せてください、当たり前でしょう。

YouTubeの動画を既に観た人に伝わっていると
良いなと思うのは、会場の熱気と歓声の凄まじさ。

五輪を盛り上げるのに相応しい応援歌。
ただ、一言で応援歌とは片付けられない、
切なさを帯びた歌詞。

10年前と現在の大森元貴の対話。

そこに導いてくれるような、イントロのピアノ。
あまりの綺麗さに息を呑む。

「Say!」と言われ、割れんばかりのレスポンスが客席から投げられる。

初めて観客の前に放たれたアポロドロスは、
嬉しそうだった。

ラスサビ。
モニターでしか表情は見えなかったけれど、
笑顔で花道へ駆け出すあの姿が忘れられない。

その笑顔が、10年前の貴方も丸ごと抱きしめているようで、思わず泣きそうになった。

ありがとう、アポロドロス。

L.P

声にならない悲鳴が漏れる。

生で聴くのは初めて。
Utopiaの映像でしか観たことがなかった。

Lonelinessと同じく、この曲も苦しい。

“死にたくないから忘れないで”
“お願いどうか愛していて”

大丈夫だよ、大丈夫と返したくなるような歌詞たち。

この曲には、Lonelinessと通ずるものを感じている。

自身を削りながら唄うような。

“何回だって 傷を開いて”
“古傷を裂いても確かめたい”

歌声で、身体で歌詞一つ一つを届けてくれる。
一語一句が痛いほどに届いてくる。

そうまでして届けてくれるものを、
全身で受け止める以外の選択肢はない。

ナハトムジーク

やっと聴けた。ずっと、聴きたかった。
眠れない夜、紛らわせたい夜、泣きたい夜。

数多の夜に、寄り添ってくれた。
そしてこれからも。

気づいたら泣いていた。

あまりにも儚く綺麗な歌声と演出。

暗くなってきた空もその一部となり、
曲に彩りを添える。

椅子に座り唄う姿、それに寄り添う2人の音。

ずっと忘れない。嬉しくて大好きな夜の音楽。
いつもありがとう。

コロンブス

今この曲を思い返して文字を打とうとしただけで涙が溢れた。

ドラムの音。かっこいい。
どことなく聴いたことがあるようなリズム。
いやまさか、でも、もしかして、と
一瞬で色々な考えが頭を巡る。


私は、この瞬間の、空気が震え、大地が割れんばかりの歓声を、ずっと忘れないと思う。

そして、
“いつか僕が眠りにつく日まで”と歌い出した
大森さんの表情を、ずっと忘れないと思う。


崩れ落ちてしまった。視界が歪んだ。

良かった、会えた。会えたね、コロンブス。

きっと貴方たちも、ずっとずっと唄いたくて
奏でたかったであろうこの曲。

色々な出来事が、想いが、あの苦しさ悔しさ
悲しみが頭を巡り、涙と笑顔の狭間で
もうぐしゃぐしゃになった。

何より嬉しかったのは、
3人で花道に出てきてくれたこと。

肩を並べ、本当に本当に楽しそうに、笑顔で。
唄い、弾いていた。

唄いながらふざけてみたり、それぞれが
リズムに乗りながら弾いたり。

ずっとこうやって、こうして届けたかったであろう、色々な場でそうしたかったであろう光景は、
キラキラと輝いていた。

そして3人で肩を並べ、ステージに戻っていった。

1人ではなく3人で、よかった。

3人のその姿を見られたこと。
この曲が歓声や光を浴びるその瞬間を目の当たりにしたこと。

宝物でしかない。

本当にありがとう。

“未だ知り得ない素晴らしい絶景に やっと辿り着いた様な”と唄いながら客席を見ていた大森さん。

本当に綺麗だったね。
その素晴らしい絶景の一部になれたかな。

生んでくれてありがとう。届けてくれてありがとう。
唄ってくれてありがとう。奏でてくれてありがとう。

最後の大森さんのポイパ、びっくりしたし
最高にかっこよかったです。

Magic

コロンブスからのMagic。ずるいなぁ。

突如モニターに現れた「撮影OK」の文字に
驚きながらも必死にカメラを構える。

一つの夢だった、「自分のスマホに自分で撮影したミセスの音楽を残すこと」が、叶った。

撮影しながらも、声は出したいし手も上げたい。
忙しくて幸せだった。

今でもずっと、動画や写真を観返している。

鮮明に思い出せる会場の熱気、歓声、歌声、
演奏。ずっと手元に。

嬉しいなぁ、ずっと宝物。

Dear

何度聴いても鳥肌が立つ、イントロのピアノ。 
そこから繋がっていく力強いメロディ。

繊細で優しくも力強い唄声にただただ感服すると共に、本当になんて人なんだと、その唄声を
噛み締める。

間違いなく一人一人に、私に、貴方に向けての
Dearであり、自分自身に言い聞かせているようにも見えた。

夜空に放たれたDearは、同時に暖かく優しく、
ずっと心から離れない。

familie

まさか聴けるとは思っていなかったから、
一瞬理解が追いつかない。

それがfamilieだと認識した瞬間の嬉しさと歓声。

まさにサプライズ。
良いんですか、聴かせてもらっても。

優しく心地良い歌声と、思わず体を揺らしてワクワクしてしまう旋律。

素敵な曲。
またいつか、車窓を眺めながら聴いてみたい。
そしてまた、客席で聴いてみたい。

Lovin’

初めて聴けた、嬉しい。

この曲の雰囲気や旋律が大好き。
聴いても歌ってもワクワクする曲。

多幸感に溢れていた。楽しかった。

その「幸せ」が、ステージだけではなく客席からも沢山伝わってきて、
この空間はなんて素敵なんだろうと噛み締めた。

ミセスを好きなミセスと、ミセスを好きな一人一人のファン。

“注ぎ続けるんだ 愛の全て”

改めて固く誓った。

ダンスホール

「楽しかった」という記憶がただ、鮮明にある。

センターステージで唄う大森さんと、
トロッコに乗るりょつ、ひろぱ。

各々の「楽しい」が伝わってきて、幸せでしかなかった。

座ったり寝転がったり、その表現力の高さと楽しそうな姿に笑みが溢れて収まらない。

沢山客席に投げかけてくれて、沢山歌えて
本当に嬉しかったし楽しかった。

トロッコの動線から聞こえてくる歓声と、
2人の楽しそうな姿。

ずっと続いてほしいダンスホールだった。

愛情と矛先

先程までとは雰囲気が一変。
あのかっこいいギターと、何の曲かを認識した瞬間の客席の熱量。鳥肌が立った。

高らかに歌い、ギターをかき鳴らし、キーボードを奏でる。
その姿が、ミセスというバンドの魅力の一つが、
自分の眼に映り耳で聴いている。

“大丈夫だよ 安心して”

目一杯に届けた。
全ては貴方たちに向けて。

我逢人

何度聴いても、とんでもない曲。

声が枯れるほどに唄いながら、時に唄う姿を見ながら、何だか泣きそうになる。

多幸感に満ち溢れながらも、どこか切なさを帯びた歌詞。

愛に満ちた「行ってこい」。
背中を押す側も押される側も、互いへの愛。

ずっとその愛を見続けたい。 

“笑顔であってほしいな”

心底願って止まない。


ケセラセラ

毎日縋る様に、救われたいが為に、この曲を
聴く。

だから生で聴くたびに、ダメだ。
また救われてしまった、この曲に。

ケセラセラが持つ力は凄まじい。
1人の人間に寄り添い、救いの手を差し伸べ、
無責任に頑張れとは言わずとも、
「生まれ変わるなら?また私だね。」と、そうで在りたいと願う。

聴きながらも、手を振りながらも、
多幸感に満ちながらも泣きそうになってしまう
だから凄まじい。


ああ、終わってしまうという切なさと、
貴方たちへの愛と感謝でもう、訳が分からない。

この距離からでも、この感謝や愛は届きますか?と心で問いながら、それでも届ける。
これからも。

ゼンジン未到とヴェルトラウム。銘銘篇。

貴方たちは何も変わらない。
伝えてくれるもの、謙虚さや感謝の伝え方、努力、魅力。

同時に、未到の、まだ到達されていないことも、
常に挑戦し、成し遂げる。

不変と、未到。

そして銘銘に、一人一人に。
会場全体にではなく、それぞれに。

だから私は、貴方たちが好きだ。

どちらも愛す他ない。

7月7日。
最高の夏をありがとう。

七夕にしては珍しく晴れた日。
ライブ中に見上げたあの空を、忘れない。




























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