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文章生成AIとはスマイル・ワッペンなり

AIの回答を鵜呑みにするな」でも触れたが、生成AIが作り出す言葉は、人が作り出すように出力している訳ではない。膨大な知識情報粒基データベース(情報粒子収納基)と会話の例文集から、最適解(文章)を抽出しているに過ぎない。そこには心も愛もない。

AIとの会話を人と話している様に感じるのは、人の能力、即ち「人は人以外に人を感じる事ができる」のせいである。人はアニメや人形劇を見ると、人でない物に人を感じ感動して感情を揺さぶられる。スマイル・ワッペンは、丸に線と点だけで表現されている。線と点の形と位置を変えれば、泣いたり、怒ったりする、と人は感じる。猿や他の動物にはできない。猿は猿のアニメを見ても何も感じない。

さて前置きは此のくらいにして、前回のAI史で触れた基礎技術、神経電網(ニューラル・ネットワーク)について説明しよう。AIの基礎技術である神経電網は、生物(特に人)の脳の神経回路を模している。これは電脳に移植するための電脳無形具ソフト問題解決手順アルゴリズムとも言える。

電網ネットで色々調べた方も多い(多分)と思うが、以下図の左側と右側の項目の様な物を見つけたと思う。左側は上から神経細胞ニューロンの繋がり、その模式図、そしてそれを表現する数式である。

神経細胞が繋がる構造、即ちシナプスでは、神経は直に接触はしていない。僅かな隙間がある。電気信号が終端に到達すると、化学物質が放出され、それが反対側に到達すると、再び電気が発生して、信号が送られて行く。これは信号の逆流を防ぐ機能である。

非常に興味深い事に、電気製品の部品にも同じ機能の素 子デバイスがある。ダイオードである。この素子は一方向にしか電流を流さない。これが無いと電気回路サーキットができない。脳はシナプスによって神経回路を作っているとも言える。

図の右側はAIで出来る事の例である。真ん中の「?」で表される大きな疑問符の様に、左から右へはどんな仕組みで実現されているのだろうか。次回は、この事を数式など使わずに直感的に理解できるように説明し、AIの実態を垣間見ようと思う。

以上

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