法科大学院、関東では次にどこが脱落するか

横浜国大の法科大学院撤退が報じられ、ついに神奈川県から法科大学院が消滅するらしい。

もともと厳しい状況下で地方の法科大学院がバタバタと倒れていったところだったが、ついに、神奈川までもが、という状況だ。関東では東京を除くと千葉大を残すのみ、となってしまう。(筑波大は茗荷谷なので東京として)

都内は都内で、いわゆる準上位大学として、「大学人気」では上位に来る立教や青学も撤退を余儀なくされている。いわゆる「日東駒専」では東洋大も撤退。

いささか特殊な位置づけである創価大を除けば、東京では「日東駒専」が法科大学院を維持する最終防衛ライン、ということになるわけで、ここを注目しています。

駒沢大は言わずとしれた仏教系の大学であり、法学部の設置も1960年代に入ってから。

他方で日大は日本法律学校を、専大は専修学校を祖とし、1800年代から法学教育を行っている学校であり、法学部が「カンバン」になっている大学である。ミッションスクールを出発点とする立教や青山学院とはちょっと事情が違ってくるのだ。仮に「儲からない」としても、なかなか法科大学院を手放すのには勇気がいるのではないかな、と。

ちなみにこれら大学の経営トップ、理事長ってどんな人なのかというと。

駒沢大はその運営上、理事長を曹洞宗の僧侶でもある松原氏が務めている。日大理事長は昨今の報道にあるように相撲部OB(~相撲部監督)から現在の地位に。専大理事長は日高(高は旧漢字)氏がガチの法律系(刑法、司法試験委員経験者)。

今後どうなっていくのか、注目していきたい。






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