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【DATASaber】自作Viz③

-Agenda-
1. 投稿目的
2. 自作Vizのタイトル
3. 作成したViz(URL)
4. 分析背景
5. データの出典元
6. Vizの作成
7. レビュー
8. Vizの修正
9. 所感

1. 投稿目的

  内容は「【DATASaber】自作Viz①」で説明した通りなので割愛。

2. 自作Vizのタイトル

大学院生の現状分析

3. 作成したViz(URL)

[レビュー前]

[レビュー後]


4. 分析背景

 私自身が大学院の修士課程を修了した関係もあり、現在の大学院生の傾向を単純に知りたいと思ったため、今回は「大学院生」を題材にすることとした。また近年の新型コロナウイルス感染症の影響で、業種によっては就職先の状況が大きく変化したことで、学部生の卒業後の進路の考え方も同時に変化しているのではないかと考察した。その中で「大学院進学」を選択するケースにも何らかの変化がみられるのではないかとも考えたため、その仮説を検証するべく、今回のViz作成に至った。


5. データの出典元

学校基本調査 都道府県別,専攻分野別大学院学生数 - e-Stat 政府統計の総合窓口(2017-2021)


6. Vizの作成

 Vizは下の画像のように作成した。

男女別大学院生数の推移


課程別大学区分の推移


都道府県別大学院生数マップ


専攻別バブルチャート&専攻内容ランキング

 1枚目は、過去5年分の大学院生数の推移を調べるために線グラフを作成し、色を分けて男女別で傾向を比較できるようにした。

 2枚目は、過去5年分で課程別に大学区分ごとに大学院生数がどのように推移したかを分析するために帯グラフを作成し、色分けで「国立」「公立」「私立」ごとの割合を比較できるようにした。またグラフのタイトルにも大学区分の説明を明記し、テキストの色も変更し見やすくなるように工夫した。

 3枚目は、都道府県別の大学院生数TOP10とWORST10を地図上で表示させるために、それぞれマップ形式で作成した。また「セット」の機能を用いてTOP10とWORST10の都道府県をひとくくりにすることでそれぞれの色分けし、該当する都道府県がすぐに分かるように工夫した。

 4枚目は、大学院生の専攻区分ごとの割合とその専攻区分における専攻内容ランキングを並べて表示させるために、それぞれバブルチャート棒グラフを作成した。また色を使って、前者は専攻区分ごとに色を割り振って見栄えを良くなるよう、後者は棒グラフのセルごとに男女比が見てわかるように工夫した。

 最後に、今回のVizも「【DATASaber】自作Viz①」と同時並行で作成した関係で、自作Viz①と同様に分析対象と分析を行った上での自身の考察点を余白にダッシュボードのテキストを用いて書き込んでいる。

 以上を踏まえて、本Vizのレビューを師匠に依頼した。

7. レビュー

 師匠にレビューを頂き、指摘された点は次の通りだった。

①色は7色まで
②なるべくスクロールバーは出さない方が良い。
③選択したワークシートごとに考察点も出したほうが良いかも。

 ①は、DATASaberのVisual Analyticsに関するテクニカル問題で配色数に関するこの推奨事項があったことを思い出した。既述の通り、見栄えを重視したあまりカラフルにしたが、最終的にどの専攻区分が何色なのかが分かりにくくなってしまっていた。このことからカラフルな「色相」よりも濃淡で表現する「彩度」を重視するべきだと考察した。
 ②は、4枚目の「専攻別バブルチャート&専攻内容ランキング」にて、専攻内容の多い専攻区分を左側のバブルチャートで選択すると、右側の棒グラフが縦長になってしまいスクロールバーが表示されてしまうことに、レビューされてから気が付いた。このことから、ワークシートの表示方法を「標準」から「高さに合わせる」を用いた方が良いと思われた。また左側のバブルチャートの専攻区分を何も選択していない場合、全専攻内容のランキングが表示されるようになっていたので、フィルターアクションを用いて選択項目クリア後の設定を変更する必要もあると考えた。
 ③は、「【DATASaber】自作Viz①」のときと同様にダッシュボードの省スペース化を行うべきだと考えた。

8. Vizの修正

 上記のレビューを受けて、Vizを下の画像のように修正した。

男女別大学院生数の推移


課程別大学区分の推移


都道府県別大学院生数マップ


専攻区分ツリーマップ&専攻内容ランキング
(ツリーマップで「工学を選択した場合」)

 主な修正点としては次の通りである。
彩度を重視したツリーマップに変更
②フィルターアクションを使った選択項目のクリア時の表示
③タイトルにワークシートの説明とツールヒントの追加

 1~3枚目に関する変更点は「注釈」を用いた考察点の追加のみなので
今回は4枚目のワークシートに焦点を当てて記す。

 ①は、レビューにて色の多さを指摘されたので、濃淡を使ったツリーマップを作成した。こうすることで、前よりも色とサイズから各専攻区分が合計に対してどのくらいの割合を占めているかが明示的になったと思われる。

 ②は、左側の専攻区分が選択されていない場合に、右側の専攻内容のワークシートは何も表示されないようフィルターアクションの設定から「選択項目をクリアした結果」にあるボタンの中から「すべての値を除外」を設定することで修正した。また合わせて、ワークシートの表示方法を「標準」から「高さに合わせる」に設定した。これらによって、必要最低限の情報のみ表示する仕様になり、スクロールをしなくともランキングを確認できるレイアウトになった。

 ③は、カッコ書きでワークシートの仕掛けの説明を明記した。こうすることで1枚のワークシートから多くのインサイトを得ることができるように促すことができたと思われる。またツリーマップの専攻区分のところにマウスオーバーすることで各専攻区分における男女比をツールヒントで確認できる要素も追加した。

専攻区分「工学」にマウスオーバーしたときのツールヒント

9. 所感

 今回のViz作成を通して、の扱い方の難しさを実感した。特に今回のVizは多くの箇所で色を用いたが、どういうケースでPreattentive Attributesの定義にあった「色相」や「彩度」を用いるのが適切なのかを判断するのが難しかった。また今回のテーマを「大学院生」に選択したこともあって、大学院生に合った色は何かと問われても、おそらくピッタリな色を決めるのも至難な技だろう。だが今回のツリーマップの箇所でも記したように、使い方によってはVizの見やすさを向上させることもできることも実感できた。なので、今後もVizの作成やレビューを通して、色の使い方をマスターできるよう研究していきたい。

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