【DATASaber】自作Viz①
1. 投稿目的
DATASaberの認定基準にあるコミュニティ活動(パブリック内の「Tableau関連のブログ記事の投稿」)の達成を目的としている。また投稿を通して自身で作成したVizについてふりかえり、共有することも兼ねている。
2. 自作Vizのタイトル
「都道府県・地域別最低賃金と総労働時間,現金給与総額の関係性」
3. 作成したViz(URL)
[レビュー前]
[レビュー後]
4. 分析背景
最低賃金の改正が近かったため、最低賃金に関連する要素との相関分析を題材とした。近年、働き方改革を積極的に導入している企業も増加傾向にあり、全体的に健康経営にシフトしていると思われる。だが最低賃金が違えば同じ時間働いても懐に入る金額は場所や職種などにより異なってくる。そんな仮説を検証すべく今回のViz作成に至った。
5. データの出典元
今回のViz作成に至り、下記のサイトからデータを参照した。
・地域別最低賃金状況 - 厚生労働省
・毎月勤労統計調査地方調査(事業所規模5人以上 調査産業計) - 厚生労働省
6. Vizの作成
Vizは下の画像のように作成した。
本Vizは3つのワークシートで構成されている。
左側は都道府県別の最低賃金ランキングとして棒グラフを用いた。
目安として最低賃金の全都道府県の平均額を定数線として表示した。また、上の画像では表示されていないが平均額を下回っている都道府県は棒グラフの色を赤色で表示するようにした。
右側は2つのメジャーの相関分析として散布図を用いた。
上側は最低賃金と現金給与総額の相関をとった。両メジャーの相関関係を明確化させるために傾向線も表示した。
同様に下側は最低賃金と総労働時間の相関をとった。
またこれらのワークシート共通のフィルターを2つ用意した。
まず1つはダッシュボード左上にある「地域」から「関東地方」や「東北地方」などの単位で分析対象を絞り込むことができるようにした。
もう1つはダッシュボード右上にある「発行年月日の年」から年単位で分析対象を推移できるようにした。
最後に、今回の分析対象と分析を行った上での自身の考察点を余白にダッシュボードのテキストを用いて書き込んだ。
以上を踏まえて、お世話になっているDATASaberの師匠(以下、師匠)にレビューを依頼した。
7. レビュー
師匠にレビューを頂き、指摘された点は次のとおりだった。
①は、分析対象と考察点で結構なスペースを取ってしまっていたため、注釈などを用いてワークシート内に書き込んでしまうのは納得できた。
②は、①にも通ずる点だが、ワークシートや余白をどのように配置させれば最適かを決めるのがとても難しく感じた。今回のVizはタイトルや分析背景にもあるように「最低賃金」がキーワードとなっているため、その内容が際立つようにレイアウトも設定するべきだ。しかしながら、ぱっと見だとVizを通してどういうことが言いたいのか分かりにくいデザインになっていると思われた。
③は、全く意識していなかった。元々のVizにあった「分析対象」が似たような内容を指していると思われたので、分析対象をタイトルとして設定すべきだったと思われた。
8. Vizの修正
上記のレビューを受けて、Vizを下の画像のように修正した。
主な修正点としては次の通りである。
①考察点を各ワークシートの注釈に記載
②ワークシート「最低賃金都道府県ランキング」の全面表示
③タイトルの表示・デザイン編集
(+α フィルタの説明文を追記)
①は、それぞれ「注釈」を用いてまとめてやることでダッシュボードの省スペース化が実現できたと思われる。具体的にはダッシュボード左側の「最低賃金都道府県ランキング」の棒グラフが修正前より縦長に表示することが可能になったことが分かる。またどのポイントに関する考察点なのかも注釈を用いることで明確になった。
②は、ワークシートの表示形式をデフォルトの「標準」となっていたところを「高さを合わせる」に変更することで、修正前では隠れてしまっていた都道府県が表示されるようになった。これにより修正前から設定していた平均線を上回っているかそうでないかの色分けも活かされて、棒グラフが見やすくなった。
③は、内容通りダッシュボードのタイトルを表示させた。タイトルを表示することで「このダッシュボードがどんな内容をまとめたものなのか」が一目で分かるようになった。加えて、師匠の指摘通り、タイトルに背景色を設定することで、ダッシュボード全体のデザインも良くなった。
+αは、「年度を選択」や「地域を選択」など自分が設定したフィルター適切に活用してもらえるように、フィルターのタイトルを適切な内容に修正した。
9. 所感
今回のViz作成を通して、自分のデータ分析した内容をダッシュボード1枚にまとめる難しさを痛感した。ダッシュボード内でのワークシートのレイアウト決めやグラフの種類選択など、分析した内容を誰が見てもわかるよう的確に表現する方法をかなり模索した。その上で大切なのは少なくとも1回は第三者の目を通すことだと考えられた。レビューを通して自作Vizが他人の目にどう映ったか知ることができた。厳密には、自分は伝わっていると思っていることも、他人には認識されなかったケースがあった。このギャップを少しでも減らしていけるように、最適なVizの魅せ方について今後引き続き探っていきたい。
以上
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