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2022シーズンを振り返って

言いたいこと
①クラブが求めるサッカーと、監督の理念のズレ
②求める声ととピッチで起きていることの温度差(サポーター同士も)
③曖昧な3年計画に縛られた、浦和に関わる全ての人

①クラブが求めるサッカーと、監督の理念のズレ

リーグ戦9位で終わった浦和レッズ。優勝出来なかったこともそうだが、自分が1番残念だったのは、リカ将の目指すポジショナルプレーが今年で終わってしまうことだ。シーズン中からも、成績やクラブの方針を気にして、監督が自分の哲学を曲げざるを得ない判断をしていたように感じる。②や③とも繋がるが、リカ将はJ1初挑戦の監督である。仕事をする以上ノルマや上からの指示はあって当然だが、それでやりにくくなってしまっていたように感じた。岩尾や平野がいたのだがら、とことんリカの目指すサッカーを追い求めても良かったのではと思う。それで結果が出なくて批判は当然出るだろうが、フロントが「いや、監督と話してこのスタイルで行くって決めたんです。実を結ぶ時が必ず来るので今は積み重ねましょう」って言えば監督を守ることもできた。フロントと監督の関係が違っていれば解任にはならなかったように思う。

※なぜここまでリカ将を支持するのか。それくらい僕はポジショナルプレーが好きだった。大好きだった江坂や西大伍の加入、小泉の両利きから見る足元の技術の大切さ、宇賀神・関根の復活、それら全てを活かす連携…。リカ将がいなければ何1つとして成し得なかった。2021シーズンが主だが、本当にサッカーを見るのが楽しかった。自分のプレースタイルに大きな影響を与えた。今シーズンは、2年目のジンクスのように見えた。相手も研究してくる、少しのズレで上手くいかない、「もっと自分達はできるのに」って思いながらプレーしてたように見えた。自分の印象でしかないが、プロスポーツではよく聞く話だから、観る側も理解してあげて欲しかった。

②求める声ととピッチで起きていることの温度差(サポーター同士も)

①でも話したが、クラブは今年リーグ優勝を求めた。「優勝」を目指すなら当然選手もサポーターもガチになる。ならざるを得ない。で、蓋を開けてみたらシーズン序盤でつまずいた。でもコロナでメンバーが揃わないってのが大きく影響したから、ある意味仕方なかった。優勝の目標がなければ、大きく慌てることもなかったのではないか。「コロナだししょうがない。メンバー揃わないなら現状できるサッカーやって、選手戻ってきたら本腰入れよ」って地に足着いてシーズンを送ることもできたかも。結果論だけど。ジャイキリでもあったけど、ガチは固くなってることと紙一重だから。達海が言ってた「気にし過ぎず切り替えて楽しくやる」ってのも技術の1つだなあ、って感じたシーズンだった。

で、③にも繋がるが、選手はサポーターの重圧を感じていたのでは、とも思う。「3年計画」をクラブが銘打って優勝を目指すのであれば、サポーターは当然その目線に立って応援する。「お前ら優勝って目標掲げてるのに、何だよこれ」と感じてもしょうがない。でもこれだけ負傷やコロナ抱えてたら、正直現場は厳しい。自分達が立てた目標に苦しめられてしまった印象。

③ 曖昧な3年計画に縛られた、浦和に関わる全ての人

一言で言うと、「3年計画って何?」「浦和を背負う責任て何?」という話。2022シーズンで優勝を狙うという目標、どれだけの計画を持って掲げていたのか。もちろん自分は浦和にリーグ優勝してほしい。サポーターはみんなそう思ってる。でも、サポーターを納得させるために3年計画を掲げたなら、それは本当にやめてほしい。①②で言った通り、選手はやりにくくなる、監督は責任を感じる、サポーターはフラストレーションを感じる、全ての人が不幸になる。3年計画を掲げたのは、2019年のオフ(冬)。リカが就任する前の話。リカが結果より過程や自分の理念を重視するのは徳島時代から分かってた話。優勝したいのはどのクラブもそう。選手や監督、現場の状況を見てどのように目標設定をしていくか、そこをもう少しよく話して欲しかった。

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