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目指す会 2309 まえばし赤城ヒルクライム 5

赤城山ヒルクライムで今回が5つ目の記事。1つのイベントをすごくこするじゃんこいつって思われてそう。
でも30年前(小学生の頃)だったら「赤城山ヒルクライムに参加しました。大変だったけど登れて良かったです。来年もまた参加したいと思います。」で終わっていたのを考えるとまぁまぁの成長と言えよう。とはいえレースもクライマックスに突入、ゴールは眼前どうなることやら。ただ1つ、クライマックスが必ずしも劇的ではないということを先に断っておく。

N島さんの礼洗によってスタミナも足もすっからかん。(ロードバイカーは頑張ってペダルを回せる残りのパワーのことを足って呼ぶ。)赤城山は前述したとおり途中に平坦がほとんどなく一息付く暇さえ与えてもらえない。プロテインバーを食べたところでドラゴンボールのセンズみたいに一気に元気になるわけでもないから、ずっとHP表示が赤色のまま残り数キロを進んでいく。

ここからはベタだけど自分との戦い。どれだけ無心で自分を追い込めるか。追い込んで限界を超えた先に成長が待っているぞ!
なんてこと頭では分かっているんだけどもう無理ね。N島さんにちぎられてから明らかにペースが落ちた僕。初めから気にしてなかった記録が真にどうでもよくなり、完走を目的にすげ替えた。

あーつれー、なんでさっき無理してN島さんについてったんだろ。つーかなげーしこの山、坂道ばっかりじゃん。休日に金払ってこんな辛いことしてるのなんで??あー明日仕事だりー…と愚痴と文句が頭の中で大渋滞。建設的な思考など1時間以上も坂道を登り続けている極限状態ではジャイアント白田にタコの姿焼き以外の食材で大食い対決で勝つくらい無理なことである。

永遠よりちょっと短い間そんな悪態を続けていたが、ようやく残り1キロの看板がまるで輝いているかのように目に飛び込んできた。あと少しのこのデスレースから解き放たれる。その思いから足にも力が入るうぉーっとケイデンスを上げる、ラストスパートってやつだ。
しかし実際には1キロって結構長い、坂道だし。ということでスパートをかけるタイミングを完全に見誤り早々に力尽きる。チンタラ走りに逆戻り、というかさっきよりも辛い。

そんなすったもんだの末、とうとう視界のずっと奥の方でゴールらしきモノを捉える。

ゴール後にとったフィニッシュ看板

やっと終わるー解き放たれるーもう二度と参加しねー。と最後の道を進むのだがさすがは正式な大会。ゴール付近には赤の他人でも頑張るヒトはみんな仲間と認識する心清らかなヒト達が大声で「頑張れー」「あと少しだよー」と声援を送ってくれていた。そんな応援されたら頑張るしかないじゃん。
僕の前の走る2人を追い抜いてゴールしようとミッションを定め正真正銘のラストスパートで立ちこぎを披露し脳内BGMでロッキーのあれを流しながらついにゴール!!先着しているS水とN島さんが迎えてくれた。

ゴール直後のヘタレテル僕

息を整え互いをたたえ合うおじさん3人。
ヒルクライムというのは不思議で、FF15のノクティス王子くらいつれぇ分、完走すると限界のところからもう1分我慢するサウナの10倍くらいの達成感を味わえる。さっきまでは二度と登らないと固く心に決めていたのに、来年も出ますー? なんて会話をし出すもんだから女心と秋の空にロードレーサーも付け足しておいた方がいいかもしれない。

とりあえず売店で補給食料を買い込む。ヒルクライムのあとはお腹すいているかどうかとは別で、なんかお腹に入れないと元気が出ない気がする。だから結局はチャリ乗ってても食べ続けるから痩せられない気がする。

ほんとはあとあんまんもあったんだけと撮り忘れた

ということで僕のレースは終わったがまだ仲間が5人頑張っている。ここからは彼らを待つことになってそこで、またひとつドラマが起るのだがそれはまた次回に。
1つ、9月だからなのと標高もそれほど高くないからだろうか、山頂が穏やかで非常に過ごしやすかった点は、富士ヒルと比べても大きなアドバンテージだ。

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