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2021.07.25 立ち止まって考えること

アラフォー、IT業界の片隅でSIerとして働く私から、2歳になる娘(=あなた)に伝えたいことを残していくためのnote。

今日は先日私にあったことを文章にします。

とある企業に転職したくて、中途採用希望を出したんですが、見事に「書類面接」で不採用という連絡がありました。残念な気持ちはもちろんあっても、どこか自分自身を冷めた気持ちで振り返っていました。今の職場で一定程度満足「してしまっていた」私に、今一度「自分がやりたいことは何か」というきっかけを与えてくれた企業だっただけに、確かに先の選考に進めなかったことは残念です。ただし、落選の報を受けて自分のことをあらためて見つめ直すきっかけが出来たことを、私は喜んでいるのかもしれません。

私自身、大学から社会に出る時に失敗をし、その時のしくじりを少しずつ取り返す気持ちで転職をし、その都度キャリアを見つめ直してきました。初めはブラック過ぎる環境から脱するため、その後はまずは自分一人が楽しく過ごすため、あなたのお母さんと出会ってからは二人で楽しく過ごすために仕事先を選びました。これまではどちらかというと「生活を良くしたい」という理由だったと思っています。

今回の転職はあなたに影響を受けたものです。日々成長するあなたは、身近にいる家族の影響を受けることを強く感じます。あなたが影響を受ける私自身がもっと成長しないと、と考えたことが転職のきっかけになりました。少しでもあなたに良い影響を与えられるよう、私自身が一緒に働く人たちからより良い刺激を受けていたい、自分がより生き生きと働く、自分が取り組みたい仕事に従事したいと強く感じるようになったのです。

今望んだ企業からの不採用は残念だったものの、そこから気持ちをうまく切り替えられているのは、先に伝えたように「今わたしが何を求めているのか」ということを「立ち止まって考えることができたから」であるように理解しています。「立ち止まって考えること」はわたしが人生を楽しく過ごすために必要な時間になっています。

わたしはこれまで「すんなりとうまくいく」ことが多くありませんでした。自分の努力不足、力不足であることはもちろんですが、うまくいかない原因の一つが「立ち止まってうまくいかない原因を考えなかったこと」だと思っています。事実、うまくいかない時に自分の気持ち、考えを整理していく作業をするようになってから、少しずつ少しずつですが自分の人生がより良くなっているように感じています。

「立ち止まって考えること」とは「自分の嫌な気持ちと向き合うこと」だと思います。それが大事であることに、わたしは恥ずかしながら社会に出てから気づきました。それまで自分が苦しいことに向き合い、苦しい状況を脱するために誰かに頼ったりすることをしなかったんです。それはあなたのおじいさんやおばあさんにでさえ、です。わたしがそういった状況を変えることが出来たのはお母さんのおかげです。わたしの考えを聞いてくれるのはもちろん、一番身近でわたしにいろいろな刺激をくれ、わたしが今のままではいけないと自然と思わせてくれる存在だからです。わたしはあなたのお母さんに人生を変えてもらいました。

わたしはあなたに「あなたが苦しい時に、一緒に嫌な気持ちに向き合うこと、その時に寄り添うこと」を約束します。あなたが一人で立ち止まり、自分と向き合えるようになるまで、わたしはあなたの支えになれるよう、あなたの様子をしっかり見ていたいと思います。あなたがどんな人生を歩むのか、いまは楽しみでなりません。しかしきっと苦しい時が来るでしょう。その時にあなたを支えるのがわたしの大事な役割であることを忘れずにいます。


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