池袋ポップアップ劇場に参加してみて!

池袋ポップアップ劇場、7月、vol1~vol4が先日終わりました。
たすいちは7月毎週参加をすることにしました。
感染症が猛威を奮っている状況で、参加団体が思うように集まっていない段階でお声がけをいただけました。

たすいちでは現在、「どうしたらたくさんのお客様に観てもらえるのか」ということをすごく考えています。いつも考えてるんですけど、いつも以上に考えています。

目崎個人としては、今まで、ショーケース公演(バンドでいう対バンのような、複数団体が集まって公演を行う形のもの)で、お客様が増えた記憶があります。fight alone、劇王、かもめ短編演劇祭…
小劇場界の観客の母数を増やさなければ!という意見も確かに、と思う一方で、小劇場を好きな人達全てに観てもらえているわけではないぞ、と個人的には思っています。だから、ショーケースで、「演劇が好きだけどたすいちは観たことがない」方に観てもらえる機会はすごく重要なのです。

そこでコロナですよ。
感染症対策が団体によってばらけている昨今では、複数団体集まるイベントは危険…と、誰も主催したがらない。
そんな時に、そういう場を提供してくださったのが観劇三昧さんなのです。

これは乗るしかないな、と。

自分たちの今後の活動のためにも、小劇場の活性化のためにも、お仕事としての経済面でも。自分たちのメリットと、自分たちが関わることで力になれることがあるんじゃないかという、良いことばかりの企画でした。

4週、同じ作品を上演し続けることもアリだったんですが、せっかくいろんな人に観てもらえるなら、また、この企画を気にかけてくださる方が4週観るかもしれないなら、上旬・下旬で2本やろう…!じゃあ何やろう…!ってなりまして。

こういう時劇団員が多いといいですね、というかこうなることが目的だったんですけどね!

こういう時に、「やります!」「やれます!」って言えるフットワークの軽さが欲しかったんですよね。
短編を作っておいて、いつでも動けるように…と思ってたんですけどコロナもあってそんな時間もなかなか取れず。幸か不幸か、5月に「春の短編まつり」があったから、なんとかなったところがあります。

上旬は「名前のない名前を呼ぶ冒険」をやらせていただきました。
テンションのアップダウン、ベタもリアルもできる細田こはる、なんでもできる、でもこの人にしかできないを確実に持ってくる白井肉丸、名バイプレイヤーとして無茶ぶりに答えてもらいました小太刀賢の3名でお送りしました。
肉丸さんと小太刀は初演・再演・再再演と同じ役どころで、他の人がやるのを観てみたいようなもう観れないような。

3週目は「いまこそわかれめ」を中村桃子・大森さつきバージョンで。
さっちゃんは5月の短編まつりでも同じ役を演じていたわけですが、相手役が中村桃子になったことで全然違うものになりました。
得意な役どころじゃないのではないか?と思いつつ、だからこそチャレンジができたし新たな面も観れた、横顔もキレイなさっちゃん。
諏訪に一番合うんじゃないか?とかねてから思っていて、その通り、今までのどのペアよりも自由に演じてもらいました中村桃子。
こんなにアドリブだらけになるとは思ってませんでした。けらけら笑いながら創りました。

そして4週目が、「いまこそわかれめ」目崎と星澤美緒さんの二人で。
いやーーーーね、まぁね、目崎が書きましたし、初演も目崎でしたからね。良い!と言ってくれる方がたくさんいて安心しました(笑)
演じながら、いろんな人の桐場を思い出して「あれ、これでいいんだっけ、俺あってるっけ」って不安になったりはしましたけれど!
そんな目崎の不安やわがままを全部支えてくれたのが星澤さんでした。真面目なのもおふざけも、絶妙な塩梅で出してくれるので、これもまた今までにない諏訪になっていたと思います。
ていうか、劇団員と二人芝居するの気恥ずかしいな、ってなりました。もうそんなにやることはないでしょう!貴重!

「いまこそわかれめ」は面白いと言ってもらえることが多い作品ではありますが、いやーそろそろやめないと、っていつも思うわけです(笑)

でも、たすいちとして
テンション高く、動きもある「名前のない名前を呼ぶ冒険」
観る人を選ばない、評判の良い「いまこそわかれめ」
の二本を選んでみました。

楽しんでもらえていたらば幸いです。
新しい出会いになっていたら嬉しいし、応援してくださっている方の目の前に立てる機会がいただけて幸せでした。

これからも観劇三昧、池袋ポップアップ劇場が盛り上がりますように!で、その勢いで小劇場界が盛り上がって、たすいちもその恩恵を受けれますように!

ありがとうございましたー!!

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