見出し画像

通してきた糸は まだ繋がってます。

こんばんは。mac"oです。

いつもと変わらない木曜なのに、テレビでは、隣の大陸で闘いが始まると伝えられていました。


我が家では、穏やかな昼下がりに、*おはなさん*は裁縫箱を持ち出してきて、日だまりにちょこんと座っています。

数日前にお洗濯をした、ふわふわの毛糸の帽子がほつれてしまったので、手直しするみたいでした。

糸で縫うよりも、もう一度編み込んでみたら?って言ってみたけど、軽く留めればいいからって、*おはなさん*は針穴に糸を通し始めました。




*おはなさん*は、女学校でお裁縫を学んでいて、若い頃は、たいていのものは自分で作っていたそうです。

だから今でも、手先の器用さは健在で、ウエストのゴムを入れ替えたり、ちょっと破れたくらいのものは、自分で小まめに繕っているんです。

もう新しく変えたらいいのにって思うのですが、着慣れた服が馴染んでいるみたいで、タンスの中で待っている、プレゼントされた新入りの出番は、、なかなか巡って来ないのでした。



一生懸命な後ろ姿をそっと見ていたら、この前までは簡単だったのに、こんなに通らないなんて!って、嘆いていました。

どうやら、糸が通らなくて、何度もやり続けていたようです。


大変そうな様子を見ていると、適当に洗濯したことを申し訳なく思いました。そうしているうちに、糸さえ通ってしまったら、細かい作業も手際よく、こなしていきました。


お裁縫に熱中している*おはなさん*は、99歳の手先には全然見えなくて、、昔とったキネズカを、今でも活かせるその身体能力は、やっぱりすごいって思います。


今日はいつもよりも少し時間はかかったけれど、お気に入りの帽子の修繕を、最後まで頑張って仕上げていました。


*おはなさん*の背中を眺めながら、静かで変わらない時間を、本当にありがたく思う わたしでした。



~ナンダカンダで、毎日がドタバタ中~ そんな*おはなさん*と孫を、応援していただけたら、嬉しいです!