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米国IPO間近⁉️ラテンアメリカ🌍世界最強のフィンテック系ユニコーン企業🦄『Nubank』の概要とラテンアメリカの金融市場について👀

ラテンアメリカの市場規模💹

Nielsen Holdings plc(世界最大級のマーケティング調査&データ分析の会社)よれば、『中南米は経済的・政治的に不安定な時期を経験しましたが、この市場がさらなる可能性と共に成長を続けていることは明らかです。 小売ではトラディショナルトレードが主流ですが、 モバイル端末の普及率も高まっており、2018年には4.7%だったオンライン小売業者別収益は、2023年には7.4%に拡大すると見込まれています』とのこと

2020年
ラテンアメリカとアジアの規模の比較

今後、ラテンアメリカの経済的発展が強い見込める主な国
・アルゼンチン
・メキシコ
・ボリビア
・ブラジル
・チリ
・コロンビア
・エクアドル
・ガイアナ
・パラグアイ
・ペルー
・スリナム
・ウルグアイ
・ベネズエラ

ラテンアメリカフィンテック企業への投資額
投資額は2018年→2019年には約3倍と増加傾向

ラテンアメリカではフィンテックスタートアップ投資が2014年の5,000万ドルから2020年には1億ドルに到達するなど、金融市場のデジタル化が急速に進んでいます。

ブラジルのGDP(国内総生産)


Nubankの拠点であるブラジルはGDPは世界第9位

2020年は、コロナの影響もあり実質GDP成長率がマイナス4.1% 

・通貨安により足元のインフレ率は高止まり
・食品価格は前年比10%以上の上昇
・失業率は歴史的な水準

2020年の実質GDP成長率の概要
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で、一次産業〜三次産業、サービス業の成長率は軒並み下落したが、一方でオンライン決済需要の増加、政府による融資制度の拡充、金融当局の大幅利下げによる低金利効果による影響により、金融仲介・保険(4.0%増)と不動産(2.5%増)はプラス成長を遂げている  

2021年の第1四半期(1~3月)の実質GDP成長率
及び消費者物価指数上振れ 

2021年の第1四半期(1~3月)の実質GDP成長率
前年同期比で1.0%、前期比(季節調整済み)で1.2%だった。前年同期比のGDPの伸びを産業別にみると、農畜産業が5.2%増、工業が3.0%増、サービス業が0.8%減だった。
サービス業は、情報サービス(5.5%増)、金融仲介・保険(5.1%増)、商業(3.5%増)などは増加した一方で、飲食店やホテル業などが含まれるその他サービス(7.3%減)と行政・衛星・公共教育(4.4%減)の減退がサービス業の成長率を押し下げる要因となった

ブラジル中央銀行は、物価上昇(インフレ)を収束させるために、政策金利2021年6月には4.25%に引き上げ、さらに2ヵ月後の8月に5.25%にと段階的に引き上げを敢行

想定外の驚異的な成長スピードで新型コロナウイルス問題が発生する直前の水準付近まで回復した
今年の成長率予想は当初の3.5%から5.5%に上方修正

失業率の増加やインフレ懸念はあるものの、上表のとおり、ブラジルがこのままの経済成長率を維持すると2050年には日本のGDPを凌ぐ

ブラジルのフィンテック企業の今後の展望

ブラジルの治安情勢と著しい格差問題

・多額の現金保持は常に盗難のリスクが付き纏う
・路上ATMはスキミングが横行
・銀行は、高額な金利や手数料をとる官僚的な業務形態
・格差があり、16歳以上の国民の1/3が銀行口座を保有していない

ブラジル政府は近年のフィンテック企業の成長が著しいなか、旧規則では対応出来ない事象が多くなり、法的安定性を保つため制度整備を実施

ブラジル中央銀行は2018年4月、自己資本をもとに、電子プラットフォームを介して融資、金融取引、信用権利の取得を行う目的の金融機関である『直接的クレジット組織』電子プラットフォームを介して個人間の融資、金融取引を行う金融機関である『個人間融資組織』を認める規則を発表した。

要約すると銀行業務の規制緩和が行われた

ゴールドマン・サックスが2017年5月に発表した報告では、ブラジルに200以上存在するフィンテック企業は、今後10年間で240億ドルの売り上げを生む潜在的可能性があるとしている。

『Nubank』の概要

設立

2013年 サンパウロでコロンビア出身でスタンフォード大学を出たDavid Velez(デイビッド・ベレズ)と共同創設者のCristina Junqueira、Ed Wibleの三人で設立

経営理念

Nubankを直訳すると『全裸銀行』
経営理念は以下の3点

・お金や将来をコントロールすることを可能にする
・低所得者にも等しく金融サービスを提供する
・透明性を保持し、優れた顧客サービスを提供する

『Nubank』の近々の買収企業

Easynvest        大手証券会社 投資事業参入
Cognitect, Inc.  融資サービスを提供する企業
Plataformatec  欧米へプログラム言語を提出する企業

『Nubank』への投資企業

主な投資企業
Sequoia Capital

Berkshire Hathaway Inc.
Kaszek Ventures
Ribbit Capital
TVC
Thrive Capital
Tencent Holdings
DST Global
Dragoneer Investment Group
ソフトバンクグループ

『Nubank』の特徴


・無店舗100%オンラインで行われる金融サービス

・口座の開設は銀行の審査なし、収入面などの問題で銀行口座を作れない者もオンラインで簡単に手続き可能

・分割払いの金利を従来の3分の1程度に抑えることが可能

・アプリを使って銀行への送金や水道・電話料金を支払うことが可能

・デビットカードやクレジットカードも利用可能な手数料不要のネオバンク

『Nubank』のビジネスモデル

・NuBankのカード利用時の決済手数料(Mastercardとのシェア)
ユーザーがNubankカードで支払った際に支払いを受け取った側の企業がNubankに支払うインターチェンジ料

・NuBank利用者の分割支払い時の利子
カードローンにかかる利息による収益
海外でのクレジットカード利用にかかる為替手数料

『Nubank』の成長戦略

従業員の平均年齢は26歳と若く、Nubank幹部には数学者、物理学者、生物学者、エンジニア、ジャーナリスト、音楽家と様々、あらゆる事象に対応可能

・ブラジルのスマートフォンの普及とキャッシュレス化の拡大などのデジタルインフラの整備に乗っかりいち早く銀行アプリを作成

・これまで大手銀行が相手にしてこなかった低所得層を積極的に取り込み、わずか8年で4000万人という顧客ベースを獲得 
※ すごいのは、ほぼ顧客のクチコミのみで1日あたり4万1000人の新規顧客を獲得し続けていること

・2019年2月には個人顧客への融資を開始

・2020年12月には保険サービスを導入

・さらに、大手証券会社のEasynvestを買収し『Nu Invest』を掲げ投資市場に参入

・メキシコ、アルゼンチン、コロンビアなど、ラテンアメリカへの操業開始

『Nubank』のIPO予定時期👀

世界最大のデジタル銀行であるブラジルの「Nubank」は、米国のナスダック株式市場での新規株式公開IPO準備のために、北米の大手銀行のMorgan Stanley, Goldman Sachs並びにCiti、米国以外のHSBC銀行, Allen & Co社並びにUBSとも契約を締結した。

米国で最も価値の高いフィンテック系ユニコーン企業のストライプ社と同様の期待を背負っている。

2017年に時価総額10億ドル
現在のNubankの時価総額はすでに300億ドル

さらに、同社のIPOで時価総額400億ドルと大幅に上昇すると見込まれている。Nubankのナスダックでの新規株式公開は、今年第3四半期若しくは第4四半期が予定されている

めゆかのパパの主観

大型のIPOであるNubankやStripeの上場控えているフィンテック業界💵は今後必ずや盛り上りをみせるでしょう💹👍










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