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綾の未来のはなし

晃平さんたちが民間で運営してる綾の照葉樹林マラソンのテーマソングを作ることになったって言って、友達のむーちゃんちに私もついていった。

このマラソン大会は、予算の関係で町では運営できなくなって、晃平さんが「だったら民間でやる」と手を挙げて始まったらしい。これまでの大会よりももっと綾に利益をもたらす仕組みをつくって、町全体で盛り上げるイベントとして企画中。コンサルも入ってるみたいだけど、基本的には町民がメインで企画運営を務める超気合いの入った大イベント。負担も大きいけど、楽しみながらみんなで作り上げる。そういう形をとったら、みんなで綾を守ろうとする意識がみんなに芽生えたらしい。

むーちゃんちは、とってもおしゃれなミュージシャン!て感じのお家で、綾の山奥にこんな人がいたのか!と驚き。
ミュージシャンでありながらカレー屋さんとか運営してて、奥さんもシェアキッチンの運営やアーユルヴェーダの講師をやってたり、とにかくアクティブなお二人だった。子ども5人もいるらしい!

最近インドに行ってたみたいで、日本と他国の違いの話になった。日本は教育が間違ってる!という話とか、英語は絶対話せた方がいいとか、色々な話をしたけど、話の流れで町の未来の話になった。綾で政治の話になると必ずと言って良いほど町長選の話になる。

「誰か町長選出る人おらんと?」
「俺らの代で変えていかなきゃ」
「次の世代が迫ってきてる」
「通らなくても意思は示さないと」

一つ一つの言葉に責任感を感じた。
人口7000人の小さな町だけど、先代が守り抜いた雄大な自然が残る大切な町。晃平さんを筆頭に、仲間たちが必死に、そして楽しく町を守ろうとする姿が、東京から来た私にはすごくかっこよく見えた。
停滞してる綾をもっともっと盛り上げるために、みんなが楽しめる方法を具体的に提示し続けた晃平さんの話は聞けば聞くほどすごくて、、ハイレベルな話になかなか理解してもらえず実現できなかったこともたくさんあるらしいけど、最近は時代も追いついてきて仲間も増えて、徐々にまた盛り上がるかな〜?という段階。
そう簡単にはいかないだろうけど、もっと町が元気になれば、心も豊かになるんだろうな。

消滅可能性都市が発表されたけど、綾は入ってなかった。私もこれからは綾町民の一員として(まだ住民票移してないけど)積極的に関わっていきたい。かっこいい大人たちの背中を追って、成長していきたい。

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