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出戻りエンジニア、変態キャリアを邁進す

文章書くの久しぶりで全然言葉が出てこない。

こんにちは、mewです。

転職して半年経ちました。半年経ったときに雑感みたいなやつを書いてる人を結構見た気がするから、まねっこして書いてみようかなって。

その前に、私のキャリアについて書いておきたい。

専門学校でプログラミングを学んで、卒業後エンジニアとして新卒入社した。よくいる専門卒エンジニアのうちのひとり。

私は1回エンジニアを辞めている。それはそれは見事に挫折している。

その後、全くの別業種でフリーターをして、半年前にまたエンジニアに復帰した。出戻りってやつ。(ちなみに婚歴はないし予定もない。)

とはいえ以前ほどの熱量も正直ない。自称ゆるふわエンジニア。

でもやっぱり好きなもんは好きだし、戻ってきてよかったな~とふんわり思っている。

この辺の変遷について書いてみた。転職エントリみたいな顔したただの昔話になっちゃった。次回はちゃんと転職エントリにしたい。予定は未定。

エンジニアが辛くなった話

私の職歴をざっくりいうなら、

iOSエンジニア→ニート→医療事務兼受付→フロントエンジニア(いまここ)

になる。我ながら変態キャリアを突き進んでると思う。

こんなキャリアになった理由は簡単で、一回エンジニアが本当に辛くなってしまって退職したから。新卒入社して1年持たず、ニートになった。

iOSエンジニアだった。Swiftゴリゴリの。もともとこの職を志したきっかけはiOSアプリだったし専攻もiOSだったし、好きではあった、間違いなく。たぶん今も変わらない。辞めて以来書いてないけど。

iOSって部活動でいうならバスケ部とか野球部とか、体育会系の人が多くて(あくまで個人的な意見)。陽キャ多くない?私だけかな思うの。

LT!イベント!登壇!他社との交流!!みたいな、イケイケの雰囲気が本当は苦手だったのもあるんだろうな、と今になって思う。

常に技術に貪欲で、新情報や新製品にアンテナを張り続ける人が周りに多かった。それがその人たちには普通のことだったんだと思う。わたしはそこまで積極的になるには努力が必要で、着いていくので精一杯で、そんな自分はこの仕事に向いていないんじゃないか、本当は好きじゃないんじゃないか?ってどこかで思っていた。

息切れしてしまう自分を押し込めて周りに合わせようと無理してた、気も、する。余裕は正直なかったし、毎日しんどかった。

焼肉好きが集まって焼肉したら、タンが好きな人、カルビ派、たれか塩か味噌か、分かり合えないことがあったとしても同じ「焼肉好き」には違いないと思う。
圧倒的カルビ派の集団の中で私はミノが好きでカルビは得意じゃなかった、でも周りに合わせてしまってカルビを食べ続けて焼肉ごと辛くなってしまった。みたいな感じかもしれない。カルビこそ正義で、ミノ派の自分は焼肉好きを自称してはいけないんしゃないかと。

とにかく、一度は逃げるようにエンジニアを辞めた。

別業界の話

半年くらいニートしてぼちぼち社会復帰してやらんこともないなあと思い立った。お金がない生活は苦しかったし、ほしいものもあったし。

とはいえ1年足らずで新卒カードを捨てていて、ニート期間に何かしていたわけでもなく、体力も落ちてたし、週5日8時間働ける自信がなくて。唯一スキルがあるエンジニアも、当時は戻る気はなかった。

上記の理由から私は、「全くの別業界でバイトから始めて、合ってそうだったらそのあとめっちゃがんばってみる」という結論に行きついた。大学に行った同い年の友達の大半が働き始めた時期、浪人した子はまだ学生。年齢的に業界を選ぶチャンスは少しあるだろうと判断した。

色々検討したけど、当時身体のあちこち壊して何か所か病院にかかってて、そこの受付さんにとてもよくしてもらったのが印象に残っていた。ニッコリしてるわけじゃないけど優しい雰囲気をいつも纏っていて丁寧で、心がじんわりする感覚があった。安心感みたいな。

素直に憧れた。医療機関は時間にきっちりしているイメージがあったし、前職と同じデスクワーク。人と喋るのは苦手じゃない自負もあったし、人と応対する仕事を経験しておくことは将来的にも悪くないと思った。医療事務資格は民間資格で、例えば看護師や医師のように必須の国家資格ではないから、採用さえされればすぐ働ける。

こうして業界未経験での転職活動が始まった(バイトだけどね)。

確か7か所目の応募、3か月かかったけど、未経験変態キャリア小娘の私を採用してくれるクリニックが見つかった。よく考えたら、ほんとよく採用したな。ここから医療系お姉さんキャリアがスタートする。

医療系お姉さんの話

右も左もわからない私をスタッフは温かく迎えてくれた。

初診料とか再診料とか、特定疾患療養管理料とか、レセプトとか、とにかく覚えることが多くて複雑で。何回も間違えたし院長にも先輩にも患者にも迷惑かけまくったけど、怒ることなくいいよいいよ〜って全部フォローしてくれた。保険証返し忘れたら先輩が薬局に向かって走ってくれたこともあった。超足早くてビビった。

ひとつひとつゆっくり覚えて体力と相談しながら徐々にシフトを増やして、繁忙期の冬はほぼフルタイムで入るようになった。ある程度独り立ちしたなあと感じるまで半年くらい。

スタッフも院長も暖かいし、ずっとここで働きたいなあと思っていた。困っている人を受け入れてサポートするのは思っていたよりやりがいがあった。医療知識も多少ついて、初めて楽しく働く経験をした。小児には最後まで好かれなかったけど。なんで?

でも問題があった。

①正社員登用が厳しい

パートさん4人と医師1人で回る小さいクリニックで、そもそも正社員がいなくてまわっている。クリニック側からしたら、正社員採用する意味がない。

②拘束時間が長い

午前診療。8時半から開院準備。午前診療が終わると昼休憩が3時間くらいあった。母スタッフは近くに住んでる人が多かったから自宅に帰って洗濯物干していたみたいだけど、わたしは帰るには家が少し遠かった。

近場でお蕎麦を食べて、エクセルシオールカフェでぼけ~と休憩。

昼休憩を終えて、午後診療。めっちゃ混む。最後の患者を見送って、会計の〆作業。着替えて退勤するのが19時くらい。

拘束時間は8-19、通勤は片道1時間くらい。給料が出るのは診療時間分だから、1日7時間分。時給は大体1000円くらいで昇給は基本ない。非正規だからボーナスも退職金もないし、社保もない。
環境は最高だったけど金銭面と拘束時間が厳しくて、正社員で医療事務を募集しているクリニックを狙って転職活動を始める決意をした。

医療事務になって1年半が経過していた。

医療事務応募・・・?

昔からフットワークは軽い。早速何箇所か見繕った候補のうち第一希望のところに応募した。
今の職場に不満は全くなかったから、時間がかかっても自分が納得できるところを探すつもりだった。当時23歳、25歳までには正社員になれてたらいいな〜と。

1社目、書類選考はクリア。緊張して心臓吐きながら面接へ。往路は緊張で記憶がない、これは毎度のこと。実際のクリニックの診察室のうち1つに案内されて、きょろきょろしてたらいきなり院長が超笑顔で来た。びっくり。

院長「よろしくお願いします、院長です」

私「よろしくお願いします、本日はお時間いただきありがとうg

院長「うちでSEやりませんか?

私「へ???」

院長「うち、自社開発でエンジニア雇って、カルテとか予約システムとか作ってるんです。」

私「自社・・・開発・・・?????」

軽く説明をしておくと、

カルテというのは診療記録で、病名とか処方内容とか検査結果とかを患者ごとに記録しておくもの。昔はよく分からない文字を医師が見開きの紙に書いてた、あれ。今は医療現場のIT化が進んでて、クリニックがベンダーの電子カルテを導入している場合が多い。

ベンダーの電子カルテを導入している場合が多い。

そう、普通は自社開発しない。自社開発の方がコストがかかるし、カルテはとんでもない個人情報なので素人が作って流出したら詰む。あと病院ってお金あるので、基本的にお金を払って業者に任せる場合が多い。

っていう事情を無視してあえて自社開発してるらしい。その開発メンバーに加わらないか?という話だった。医療事務での現場の経験・開発経験両方あるなら、現場=ユーザーのニーズも普通のエンジニアよりわかってくれそう。うちにぴったりの人材!とのこと。

正直私もそう思った。え?この変態キャリアこれ以上に役立つ職場他にある?って。やってみたいと思った。前職と現職足して2で割ってみたいって。

思いもよらないエンジニア復帰の道。やってみたい気持ちはあったけど、ひとまず落ち着きたかったので保留にして帰宅。そして母校の元担任の元へ。

どうしようこわい!大丈夫かなできるかな!こわいな!って一頻り騒いで、やってみないとわからない!やってみてダメならその時また考えよう!と背中押してもらった。当時23歳、小学生並みのメンタル。在学中含めて一番先生に先生を感じた瞬間だったかもしれない。あっこの発言怒られるかも。

意を決してエンジニア復帰を決めた。これでしんどかったら今度こそエンジニア諦めるとも決めた。

2020年4月1日、2年と少しのブランクと共に、わたしは病院で働くエンジニアになった。

今すごく楽しいって話

晴れて正規雇用、それも今までの職での経験が両方いかせるところで。本人保険証だし、厚生年金だし。ボーナスだって出る!顧客が身内なので納期に追われることもないし、残業もほぼない。上司や同僚は私と似たようなゆるふわ系が多くて、がっつく必要もない。年齢も近くて、文化祭前日みたいな雰囲気でワイワイ仕事できる。
心にゆとりをもって業務に取り組めるのが、本当に幸せだなあと思っている。あっという間に半年経った。24歳になった。新卒の会社で半年経った頃は身体のあちこちが不調だったけど、今は超元気。朝弱いのは相変わらずだけど。

iOSやSwiftからは離れたけど、今はjsでハイブリットアプリケーション開発を新規立ち上げからやらせてもらっている。結局モバイルアプリとはご縁があるみたい。一度は離れたけど、やっぱりなんだかんだこの仕事が好きだ。でもjsは私のことどうやら嫌いらしい、そろそろデレてくれてもいいんじゃない?

前々職場は割と大手というか大手企業の子会社だった。今はガッツリベンチャー。スタートアップとまでは言わないけど中小企業には違いない。いいところ・悪いところそれぞれあるけど、それはまた次回書けたら書く。

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