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そうだ、固定費を見直そう

私は以前、「ズボラ家計簿が資産を増やす第一歩!?」という記事を公開した。今回は、その中で語った「支出の減らし方」について書いていく。

私が一人暮らしを始めた頃に行った節約方法は、遊びに行く回数を減らす・遊んでもなるべく支出を抑える・徒歩圏内1時間なら自転車か徒歩で向かう(これに関してはその時の名残で習慣になった)などおそらく節約を考えた人の多くが1度はやったことがあるだろうことばかりだった。しかし、これはやったことがある人なら共感してもらえるかもしれないが、節約した実感はなく、むしろ楽しみが減ってイライラするばかりですぐに諦めてしまった。

しかし、ある時両学長というYouTuberの動画を見る中で今までの考え方がそもそも違うかったということに気づいた。私は早速、その動画で知ったことを参考に支出を見直し、見事生活水準を下げずに支出を4割近く減らすことに成功し、浮いたお金で200万円以上あった学生時代の奨学金を20代のうちに一括で返済することができた。これらが実現できた支出の減らし方について、私なりに簡単にまとめてみた。

なお、両学長が今までのYouTube動画の内容をまとめた「お金の大学」という本を基礎に、私なりにアレンジを加えた内容で記事を書いている。こちらの本は、より具体的に分かりやすく支出を抑える方法やそれ以外にも大事なお金の考え方が載っている良書なので、私の記事で気になった方がいれば是非読んでみてほしい。

「固定費」の見直しが毎月の支出を変える

前の記事でも書いたが、支出を減らすなら「固定費」の見直しから始める。これが今回最も重要なキーワードだ。何故なら、それは一度見直せば、その後何もしなくても毎月減った後の額で口座やカードから引き落とされるので目に見えて効果があるからだ。すぐ目に見えて効果があると、とても嬉しいし「自分にも支出を減らすことができた!」という自信につながる。

「変動費」は一旦放置!

「変動費」は、仮にその月減らしても次の月も減らすことができるとは限らない。例えば、「今月は推しのライブがなかったからあまり使わなかったけど、来月から全国ツアーが始まるからヤバい!」みたいなことが起こりうる。私も(ミニマリストになってからかなり活動を控えるようになったが)収集癖のあるオタクだったので、新しいグッズで気に入るものがあればもう宴状態だった(?)。

正直、収入ー支出が固定費を下げてもマイナス続きじゃない限り、今の時点で変動費の予算を下げる必要はないだろう。変動費は、自分が自分らしくあるための、ある意味必要経費なので一旦これは放置しよう。固定費を見直してから考えても遅くはないはずだ。

「固定費の中身」も分けてみる

これは私のアレンジだが、「固定費」の中身もさらに2つに分ける。「固定費」にも、家賃や携帯代のように毎月一定額を支払う(予定の)ものと食費・日用品代のようにある程度の予算内でやりくりする必要があるものとがある。先に述べたように、まずは前者から減らしてみよう

毎月一定額支払う固定費の内訳(むにゑるの場合)

  • 通信費(毎月の通信量に差がない場合)

  • 水道光熱費(毎月一定額の契約をしている場合)

  • 保険料※

  • 税金※

  • サブスク

※保険料や税金はすぐに結果が出るタイプではないので注意が必要。

通信費

まず格安SIMにする。これが基本になる。私は見直し当初、格安SIMは電波状況が良くないのでは?と考えていたが、大手キャリアの回線を借りていることがほとんどなので、実際の使用感は思うほど不便ではなかった。大手キャリアも安いサービスを発表しているが、ぶっちゃけ格安SIMをうまく使って税込みで1,000円台で済む感覚を知ると、もう大手キャリアには戻れない。ありがとう、格安SIM。

さらにオススメなのはデュアルSIMにすることだ。デュアルSIMとは、2社のSIMを1つのスマホで使うことである。
メリットは、片方の回線が通信障害等で使えなくても、もう1つの回線でつなげられることだ(したがって、デュアルSIMをする場合は別会社の回線のものを選ぶ必要がある)。7月に起きたauの通信障害の際、私のスマホの回線のうち1つがau回線だったが、もう1つの回線でことなきを得た。
デメリットは、出費が2つに分かれることだ。キャリア時代よりトータルで見るとかなり安くなったとしても、人は同じ目的の支出が2つある状態を渋る傾向にある。ただ、使用量1GB以下ならおよそ0円でSIMを持てるというようなサービスもあるので、これをデメリットとするかは利用頻度や目的によるだろう。仕事の関係などで迅速かつ膨大な通信量が使えないと困るというようなヘビーユーザーは格安SIMだと物足りないところがあるかもしれないが、それ以外のライト層は、この機会に格安SIMを検討しよう。

光熱費

自分の生活スタイルにあう電力会社を検討することが重要になる。
ただし、住むところによっては使用できない・使用できる会社がアパートによって決められているなどがあるので変更可能な場合のみでOK。自分が日常において、いつ・どのタイミングで(何時から何時まで)・何をするために光熱費を使うか紙に書き出してから比較サイトなどでサービスを確認してみるとわかりやすい。

最近は、政府が民間の電力会社を解禁したことによって様々な電力会社が生まれているが、それは同時に閉業になる可能性も同時に孕んでいることにも注意が必要だ。特に、最近は電力不足が問題になって民間の電力会社が潰れていっているというニュースもあるので選ぶ際は慎重に。

保険料

光熱費同様、自分の生活スタイルにあう保険会社を検討することが必要だが、そもそも“保険”の意味を理解してから探す必要がある。
“保険”とは、「滅多に起きないけれど、起こると自分や家族に対して、現在のみならず将来も多大な影響が起こることに対して備えるもの」だ。
数週間の入院で治るような怪我や病気には、高額医療費制度のような公的な補償が使える。私たちが何の為に健康保険料を払うかというと、こういう時のためなのだ。すでに国に保険料を支払っているのに、保険会社にも二重払いしていないだろうか。高額医療費制度は、治療費が10万円以上かかった時にその超えた部分を負担してくれるというものなので、10万円は貯金でカバーするとよい。
この話は正直難しいところなので、ざっくり国からの補助と被っている部分の保険料は無くしても支障はないと理解してほしい。詳しく知りたい場合は、「お金の大学」で確認するか両学長の動画を参照するとより深く理解できる。

税金

ふるさと納税・iDeCoを活用しよう。
まず、ふるさと納税から説明する。ふるさと納税とは、ざっくり書くと様々な市町村の名産品を購入すると、その分から来年度支払う税金が差し引かれる(正確に言えば税金の先払いなのだが、ここでは差し引かれると思ってくれてよい)制度である(詳しくはこちらを参照)。ここでいう名産品は、何も食料だけではない。トイレットペーパーなど日用品もある。生活するのに必要なものをふるさと納税で購入したら税金が減るだなんてお得だと思う。
注意点は、人によってふるさと納税の上限額(これを超えても節税効果がない金額)が違うのと、ふるさと納税は申告が必要ということだ。ふるさと納税の上限額はシミュレーションサイトで事前に確認しよう。また、ふるさと納税は自動的に税金を減らしてくれるわけではなく、事前に申告をすることで初めて税金の控除になる。ただし、個人でせずとも納税先の市町村が代わりに申告してくれる制度がある。それが、ワンストップ特例だ。物品を購入する際、ワンストップ特例を適用するかどうか事前に聞かれる。この時、「適用しない」を選ぶと自分で確定申告が必要になる(補足だが、毎年確定申告をしている人はワンストップ特例を使用できないので注意)。また、ワンストップ特例ができるのは住所地以外の5つの市町村までだ。したがって、確定申告をしないサラリーマンなどの場合、5つ以内の市町村にワンストップ特例を使ってふるさと納税をするが最適解になるだろう。
ふるさと納税は色々なサイトでできる。ちなみに私は楽天会員なので、楽天市場から購入している。楽天ポイントをふるさと納税で使用できるため、実質よりも安く買えるのがメリットだ。是非活用してみてほしい。

iDeCoは、積み立てたお金で株や債券を運用し、将来の年金に+αすることができる制度だが、毎年積み立てた金額分を来年度支払う税金から控除することができる(詳しくはこちらを参照)。株や債券と聞くと、なんだか危ないイメージがあるが、iDeCoで買えるものはきちんと金融庁が吟味しているので(絶対とは断言できないが)比較的優良商品が多い印象だ。今回は支出を減らすことがテーマなのでどの商品がオススメかなどの情報は省く。気になる方は「お金の大学」を参照してほしい。

サブスク

この機に、ほとんど見ていない・使っていないサブスクは解除しよう。私の場合、平日と休日の行動パターンを紙に書き出してみて、毎日使用しているサブスクとそれ以外のサブスクとで分類し、使用しないサブスクを解除していった。もし、毎日は使用しないがこの先必要かもしれないと思う場合、一旦アプリを削除して(サブスクは解除しなくてよい)およそ1ヶ月〜数ヶ月程触らずに過ごしてみようそして生活や余暇に困らないならサブスクを解除・困るならアプリを復活させて残しておく。例えば、私はAmazon Prime Videoを毎日見ないが、たまにアニメや映画を見ていた。これを一旦やめてみたところ、ある時ネットで話題になったアニメについて気になったがアプリを消したことで見れなくて困ったことがあったので、頻度が少なくてもAmazon Prime Videoは残した。

これらの固定費はあくまで一例である。これ以外にも家賃や保育料などその人によって様々な毎月同じ額を支払っている「固定費」があると思うが、基本的には「安く済む方法を学んで実践する」という流れは一緒だ。今回は私の実体験の話なので、一般的によくある他の「固定費」は(何度も同じことばかり言うようで申し訳ないが)両学長の「お金の大学」や動画を見て参考にしてほしい。

まとめ

・適切な支出の減らし方を学べば生活の満足度は下がらない
・毎月同じ額を支払う「固定費」から見直す
・「固定費」を下げると節約ができる自分に「自信」が持てるようになる

支出を減らすことは、今後の生活費も継続して減るということなので、そのままの額で生活していくのと減った後の額で生活していくのとで手元に残るお金が年を経ることにどんどん違ってくる。少しずつ無理のない範囲で固定費を見直すことが将来の資産に影響してくるし、何より「自分にも節約できた」という小さいながらも確固たる自信になっていくのがとても嬉しいし楽しいのだ。私が今回一番伝えたかった思いはこれだ。
奨学金のように、長期間支払う必要があった借金を生活水準を下げずに数年で返済できたことが私にとって何より誇らしく嬉しい出来事だった。これを他の人にも味わってほしい。その気持ちでこの記事を書いた。
また追記などあれば、この記事に付け足したり新たに記事を書こうと思う。
それでは!

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