孤高になれない孤独

特別な何かになりたいと思うのは何故なのだろう。いつからそうだっただろう。周囲より優位に立ち、認められることに幸せを感じるのは何故だろう。他人を見下すことで自己を肯定するのは何故だろう。

全てに疲れた。俺も周りに流されて、笑って生きたかった。自分の都合の悪いことに目を伏せて生きたかった。いなくなってもすぐに忘れられてしまうような、そんな存在で、そんな存在でいることに疑問を覚えない存在でいたかった。

俺は孤高ではなくて、ただの孤独な人間だ。誰にも分かって貰えないし、誰のことも分かってやれない。

きっとそれでいい。そうやってしか生きられないから。

いつか会える別の孤独に夢を見て、今日は眠ろう。

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