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ぎょうざの店冨士で出会った人たちの話

instinct

伏見桃山の家守堂オープン日しこたまクラフトビールを飲んだ挙句、家守堂の"チャン新井"に「めっちゃいい店あるんですけど行かないっすか?」と誘われた。

どんな風にいいのか尋ねると「いや、その店おじちゃんとおばちゃん2人でやっていて、おばちゃんがすげー話しかけてくるんですけど、言ってること全くわかんないんすよ笑。でも不思議ですよね、酔っ払うと何話してんのか解るようになるんですよねぇ」という料理とか酒とか一切抜きのリコメンド。

逆に興味湧くので行ってみた。
すると、この日”あっちゃん”と商店街を歩いていた時に店構えを一目見た瞬間2人で顔を合わせて「これやばい(良い意味で)店だよね」と言った店でした。

呑んべいには解るもんですね。
ということでこの日何十回目かの乾杯。

ぎょうざの店と書いてあったので間違いない。と思いきやどれこもれもが驚くほど美味い。

オムライスとかもビジュアルが食品サンプルより食品サンプル風。
これも美味しかった(と思う)。
かなり酔ってたんであんまり覚えてないけどトイレが特徴的だったな。忘れたけど。

そして噂に違わず酔えば酔うほどおばちゃんが何言ってんのかめちゃくちゃ解る。
というか意思疎通がテレパシークラスに激しくできるようになる。

締めのラーメンも完備しています。
いたせりつくせり。

隣の席でたまたまあった少年野球コーチの常連さんたちとも仲良くなるし。

みきてぃはおばちゃんに弟子入りしそうになるし。

西さんめっちゃええ顔しているし。

素晴らしい空間でした。

この日、散々飲みながら聞いた話は家守堂ができるまでのお話。

チャン新井たち東京チームがここ伏見桃山の町家をイノベーションして”ビール屋”をつくるということを地元の住民の人たちは少なからず不安を抱いていたらしいです。

そんな中、工事の合間にこの店で交流を図ってたチャン新井組は持ち前の人の良さを活かしながらおばちゃん達としっかりとした関係性を築いていました。

そんな彼らの”仕事”を不安がる地元の住民の人に「あの子達あんな感じだけどすごくええ子達よ」と人知れず応援してくれていたのがここのおじちゃんおばちゃんだったというお話。

友人の仕事ですが、とても誇らしくなるような、それでいて学びになるような、希望に満ちたお話。

地元とともに創り上げていく新しい価値はお互いを知ることから始まる。住んでいないけど本当に大切にしたい街だと感じたのは翌日でした。

この日はタクシーでどうやって帰ったかも覚えてません。

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