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文鳥•夢十夜

今年の誕生日に姉から小説 文鳥•夢十夜 夏目漱石が送られてきました。
元々好きな小説でしたが、改めて読み。改めて素敵な小説だと思いました。

今回はそんな文鳥•夢十夜を題材にして描いたイラストです。

夢十夜 夏目漱石が見た10の夢を小説にした物だと言われています。
一夜ごとに登場人物や物語りは違いますが、どことなく繋がっている部分があります。
読んだ事のある人はいくつめの夜が好きでしょうか。
個人的にはやはり第一夜が好みです。

綺麗な女性が今目の前で息絶えようとしています。唇の血色も良く、死にそうには見えませんが もうすぐ私は死にます。と本人が言うのです。
そこで私が死んだら埋めてください、100日後にまた会いにきます。と言い残し女性は亡くなります。それから夏目漱石はずっと彼女を待ち続けます。
ある日、埋めた箇所から綺麗な百合の花が咲きます。そこで初めて100日は既に経っていたと知り第一夜は終わります。

一回読んだだけでは理解できませんでしたが、その後ネットで解説を読んでみると
百合という字は(百)に(合う)と書きます。
100日後に彼女は百合の花に生まれ変わり夏目漱石に会いに来たのだと書かれていました。
騙されたのではないかと思いながらも待ち続けた夏目漱石と100日後に会いにくるというのを漢字で表現している部分。
日本語にしかできないとても綺麗な話だと思いました。

これを読んでくださった方に、そんな綺麗で詩的な中にある儚さが少しでも伝われば幸いです。

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