パーソルイノベーション社との資本業務提携を発表しました。

パーソルイノベーション社との資本業務提携を発表しました。

詳細はプレスリリースをご覧いただければと思いますが、
ここではリリースで触れなかったことについて書きたいと思います。

僕が代表を務めるDot HomesはVSbias(社名変更前)時代から換算して来月で設立5周年を迎えます。
僕自身は21歳で起業して今年で26歳になり、もうベンチャー企業の社長としては若手といえない年齢になってきました。

5年間を振り返ってみて、死にたくなったことや、もう一生経営者はやらないと誓ったことが何回かあったりしますが、
それでもやってこれたのは、お客様の存在や、社内の仲間、素晴らしい株主、そして幸運に恵まれてきたおかげだと思います。

悔しかったこともいっぱいあって、
一番は、もし会社が明日なくなっても
世の中は普通にまわっていくだろうということです。
僕たちが世の中にとってなくてはならない存在になる日まで
まだまだ乗り越えないといけない壁があります。

今回の提携もそのための大きな一歩です。
2018年から富士山エリアに進出して、
現在では山梨県だけでも10施設を運営する県内でも有数の会社になりました。
ただ、全国的に展開するにはマンパワーも資金力も足りない状態が続いていました。
この提携を機に、足りないピースを埋めていき、全国展開を目指していきます。

観光業界で5年間やってきて、宿泊施設にとって、
デジタル化による業務効率化、その先にある”おもてなし”への集中、そして顧客体験価値の向上が必要だと確信しました。
宿泊施設はサービス業ですが、顧客との対面業務以外の裏方仕事もたくさんあります。清掃、媒体管理、プラン・料金管理、予約・在庫管理、顧客管理、部屋割り、レジ締め、シフト調整、給与計算みたいな業務。
もちろんこういった業務自体は必要なのですが、全部をアナログにやっていることで、重労働・低賃金になってて、本来やるべき顧客体験価値の向上に時間を割けていません。

これまで当社で取り組んできたのは、顧客体験価値に関係ない業務はなるべくデジタル化・効率化しましょう。という支援でした。
今後目指していくのはデジタル化のさらに先で、業務をデジタル化することによってデータを可視化して、データ活用によって顧客体験価値の向上と利益率の高い経営を同時に目指していきましょう。ということです。

コロナウイルスで日本中の宿泊施設が影響を受けて、そのほとんどが今でも赤字の状態が続いています。
宿泊施設の弱点は、売上の変動がそもそも激しい業態なのに、売上に応じて変動する変動コストより、人件費をはじめとした固定コストの割合が圧倒的に高いことです。
しかし、例えば施設の過去のリードタイムを分析して今日からn日後の稼働率を予測してシフト調整を行えば、人件費もある程度は売上に応じたコストに変換することは可能です。また、コスト削減だけではなく稼働率が高い日にはそれに応じた人員数を割くことができるため顧客体験価値も高くなります。

また宿泊施設は、集客をエージェント(代理店)にほぼ頼りきっています。エージェントへの支払い条件は売上に対して一定の成果報酬である利点もあるのですが、これでは売上のコントロールを自社の努力で行うことは難しくなります。
宿泊施設の在庫は、賞味期限があるパンと同じで、今日の部屋が空いていたとして、それを明日以降に販売することができません。
ではどうしたら良いか。特定の日付の販売を強化したいわけですが、エージェントの場合、料金を値下げすることくらいしかできることはありません。
もしプランや在庫毎の販売価格、在庫数、稼働率と広告配信などの外部データが紐づいて管理できていれば、
未来の稼働率が低くなると分かっている特定の日付だけを対象にした特別プランを作成して、費用対効果が最適になるよう配信を調整して施設の売上をコントロールすることができるようになります。

長くなりましたが、要はテクノロジーを活用することで宿泊施設でもやれることっていっぱいあるんじゃないかというお話でした。
一緒に働く仲間を募集してますので、是非お声がけください!


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