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FTMの俺とノンケの彼女①

前の記事にも書いた社畜で収入が10万を切っていた時から3年ほど一緒に住んでいた彼女の話。

俺はインドアだし人見知りなので人と触れ合う事が全くなかった。そんな俺でも人と触れ合うというか関わりを持つ時間は沢山あった。

飲み屋の仕事が夜中に終わって帰宅。そこから昼くらいまで「ツイートキャスティング」で配信をしていた。もっと言えば今でもたまにやってる。

そこで仲良くなった男の子1人、女の子2人と毎晩絡むのが日課になってた。俺の枠ではなくて女の子の枠にいって皆で遊んでた。そこで男の子に彼女ができて同棲を初めた。そこまではよかったんだけども。その男の子がパチスロで生計を立ててたため色々と問題があった。その中身はプライバシーのために伏せておくが結果それが原因で別れることに。

実家には帰りたくないらしく、友達のうちに匿ってもらっていた。その時に俺と毎日電話なりLINEなりしててとても仲良くなった。そんな時その子から告白された。仲は良いと思ってたし、なんでも話せる相手だった。心配にもなるし。助けてあげたいなとも思ってた。でもそれが「好き」って感情なのかわからなくてお断りをした。俺は昔から「好き」と「仲が良い」の境目がわからない。今でもよくわからない。

それでも健気に気持ちを伝え続けてくれて、俺の思ってる感情は「好き」って感情なんだよ。好きじゃなかったらそんな事しないんだよ。早く気づいてよってずっと言ってくれて「ああ。俺はこの子が好きなんだな」って思えるようになった。後日どちらから言ったというか同時に気持ちを伝える形でお付き合いをする事になった。

ツイキャスで出会った子と初めてお付き合いをした。もっといえばネットからのお付き合いが初めてだ。昔は「ネットでお付き合いだなんてww大丈夫なんそれ!」って言ってたのに、まさか自分がするとは思わなかった。当事者となったからこそもちろん見方も考え方も変わった。遅いけど。

北海道と九州の遠距離だったので会うことはもちろん頻繁にできるわけもなく。毎日電話を繋ぎっぱなしにしたり。テレビ電話にしたり。電話できなくてもLINEをずっとしたり。距離があっても距離を埋めるために繋がれるようにお互いが求めてお互いが答えていた。

最初はそれで満足していた。最初は。時間が経ってお互い2人で時間を共有する事に慣れてきたころに不満と不安と不信がでてくる。音声だけ、LINEだけの時は見えないし。傍にいないからこそ、どこに行ってるかの証拠もない。

信用してないわけではない。でも不安になる。これが不思議な感覚だった。信用してるのに不安になる。いつもテレビ電話できる時間に普通の電話だったり。電話できる時間にLINEだったり。「なんで?見られたり聞かれたりしたら困るような事あるの?」と、不満がでてくる。何度でもいうけど信用してないわけではない。

そんなのがお互い頻繁にあるようになって喧嘩が増えた。でも仲直りした後はお互い「好きだよ」「大切だよ」ってのを伝えるようにしていた。彼女は友達と住んでた故にまさかの展開が起きた。友達から彼女が不満に思ってることを聞かされる展開になる。「彼女はお前の「好きだよ」が重くて悩んでる。あまり言わないでやってくれ」と、言われる。まさかの友達に。それを聞いた俺は「気持ちは伝えるものじゃないんだな。言うのやめよう」って考えに至った。これが後々問題になる。

俺が気持ちを伝えなくなっても彼女は変わらず俺に伝えてくれた。友達に言われた事もあったし「言われたくないけど、言いたいのかな。そーゆー子もいるか。」と思うようにして彼女の言葉は受け止めていた。俺は言われるの嫌じゃないし、俺は伝えてくれると嬉しいからむしろ言ってもらえてうれしかった。

そんなこんなで付き合って半年がたった時、さすがに会いたいねとなり俺のいる北海道に呼ぶことに。旅費が高すぎるので飛行機代は俺持ちで。1週間の滞在で予定たててこっちまで来てもらった。北海道といっても北海道のド田舎。本当になにもない。札幌とかで会えばよかったんだろうけど俺が仕事休めずでこっちにきてもらう事にした。休みの日だったり仕事の前後は一緒にいる時間にして、仕事中はお留守番してもらうか、俺の勤める店で飲んでてもらうかして時間を使ってもらった。

俺の仲のいい人達に俺の彼女だよって紹介したり。お留守番してもらってるときにご飯作ってくれてたり、出勤前にご飯作ってくれたり。休みの日は隣町まで遊びに行ったりで結構充実した1週間だったと今は思う。帰る日になり、彼女が九州で匿ってくれてる友達といざこざがあって「帰りたくない」となった。「俺は彼女に支障がないならこのままうちに住めば?」と思った。のと同時にくちからその言葉が出ていた。もう一度言うが俺の収入は10万以下。養えるわけない。後先考えない発言はだめだと思う。本当に。

金がないのは彼女も知ってた。裕福な生活はさせてやれんけどそれでもいいならってのを伝えて結果そのまま住むことに。もちろん仕事探してもらわなきゃいけないというのも伝えてある。「住むなら今すぐ働け!」とは思わなかったので「ゆっくりでいいから探してみてね。」とだけ伝えた。もちろん俺も受け入れたからには俺にもできることはしようと色々と関わりのある人たちになんかすぐできる仕事はないかとは聞いていた。そこで俺は1番のミスをした。

何個か候補があったんだけど、弊害なり諸事情なりが壁になってなかなかスタートできず。本人もやる気になって、相手も受け入れ体制ができたのが「飲み屋」だった。これが俺の人生で1番間違った選択だったのかもしれないし、必然だったのかなとも思う。


長くなったので彼女がお仕事スタートする所で区切ります。一旦ここまで。ここから先は読む人によっては「偏見?」って感じる人もいるかもしれません。が、先に言っておきます。偏見はないのでそれを踏まえて読んでいただけると嬉しいです。

底辺系FtMです。世の中には俺みたいな底辺中の底辺がいるよってのを認知してもらって「こんなやつでも足掻けるんだな。自分もやる気ちょっとだしてみよ」と、人生の踏み出すきっかけに。投げだしそうになってる人生の考え直すきっかけになれたらなと思います。