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紙上では人を殺す癖に、犬に死んで欲しくない

これは徒然思ったことを書くだけのノートです。

実家に犬が増えた。
今年の一月に生まれたばかりでなんでも噛みたがりな、やんちゃな男の子だ。

背景として認識されている。
大人しそうに見えるが、人間に襲いかかってくる。


実家には先住犬がいる。
私が初めて飼った犬で、大人しくふわふわでとても可愛らしい男の子だ。
自分では、まだまだ子犬の気分で思っていたが、その子ももう7歳か8歳になるらしい。

あほ面だ。
噛み合わせが悪いのか、いつも口が開いている。
飼い主と一緒だ。

私が帰ると、大きな声を張り上げてキャンキャン鳴き、
私が座ると、お前がクッションだとでも言うように、私の膝の上で座り、そのまま私の上で寝る。
やり返しのように、犬のお腹に顔を埋めて寝てみても、何一つ文句を言わない優しい子だ。

私が学校に行けなかった時は、私と一緒に布団で寝てくれて、
私が泣いていた時は、大人しく抱っこさせてくれた。
そんなアホ面かましている犬も、もう折り返し地点にきてしまったらしい。

少しずつ体の不調が出てきて、病院に行くことも増えたらしい犬。
ボケ防止にもなる、と小さい子犬と戯れて、終いには、おもちゃを取られて文句を言う犬。
可愛くて仕方がない。
寿命が私より長くあればいいのに。私の寿命をあげることができればいいのに。

私は、早く死にたい。
すぐというわけではなく、若いうちに死にたいな~位の話だけど。

紙上でも人を殺す。
紙上の人は、死に際した時が魅力だとすら思っている。

でも犬には、死んでほしくない。もっと長生きしてほしい。
そのあほ面かまして、変なポーズで寝ている姿をもっと見せてほしい。
いつまでも投げられたボールに駆け寄って、「いや自分、ただボールを取ってきただけなんで?」みたいなすかし顔で、ボールを渡してほしい。

あほ面で寝る犬



犬はチャッチャカ走って、いつか虹の橋を渡ってしまうんだろう。
そう未来のことを見据えていたくないが、もふもふを触ると、このもふもふが一生近くにいてくれますように、と願ってしまう。

どうか犬の寿命が伸びる研究が進まないかな。
全世界の小さき命の寿命が伸びるなんて、嬉しいことでしょう。

実家のことだから、毎日見てる訳では無いが、
今日もきっと犬はチャッチャカ、フローリングを走り回って
子犬に遅れをとって、ボールを追いかけて、
あほ面で寝ている。

所詮人間は、
どうかいつか来る別れの時まで、本犬が幸せに生きられますように、とできることを尽くすしかないのだ。

幸せでいろよ

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