観察メモ「影の移ろい」(20200105)
「よく晴れた昼間の光が作る影は、青色をしている」と色彩の本で読んだことがあります。そこで、実際にそれを自分の目で確認したくて、白い壁に映る木の影を観察しました。
(1)同じ時間に同じ場所を撮影したものですが、影の色に違いが出ました。
(2)空を見上げると、雲が流れていました。
この日は冬の空気が冷たい晴天でしたが、僅かな雲が風で空を漂っていました。
日光が雲によって遮られた時、光が弱まり、壁に映る影の濃さを薄くしたようです。そして、雲が通り過ぎた後は、日の強い光がくっきりと濃い影を壁面に映しました。
(3)影の色は一定ではない
影は、物体に光が当たった時に現れます。
しかし、条件が変われば、影の表情が一瞬で変わってしまうことに非常に驚きました。
違う時間に見たらどうなるんだろう、違う季節に見たらどんな色なんだろう?
同じ場所を観察した場合でも、時間や季節によって異なる影を観察することができるのではないのでしょうか。見慣れた風景であっても、見方を変えれば新鮮な気持ちや驚きを与えてくれるものなのですね。
影と壁の色を抽出しました。
肉眼で見た時はもっと青みを帯びた影に感じましたが、カメラ越しの画像データから色を拾ってみると、いかにも真冬らしい色だなと思いました。
今回観察したこの場所は、季節が変わったらまた観察してみたいです。
きっと、今日見たものとは別の表情を見せてくれると思います。
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