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長期収載品の選定療養とヒルドイドローション

10月からの制度開始に向け、みなさん着々と準備を進めているものと思います。

こちらは4/20の時点で私がポストした内容です。
乳液タイプの後発品である「NIT」の存在は、まだ表に出ていないときの話しですね。

基本的にヒルドイドローションの後発品は化粧水タイプであるものがほとんどで、一番のメジャーどころは
“ヘパリン類似物質ローション「日医工」”
になるんじゃないかなぁと思います。

「ラクール」は乳液タイプなんでしたっけ?
ただチモール臭があるためにあまり好まれないとの話を聞きます。
(実際に取り扱ったことがないのでよくわかりませんが)

乳液タイプの先発品:ヒルドイドローション
化粧水タイプの後発品:ヘパリン類似物質ローション「〇〇」

もちろん、その使用感はまったく異なったものになります。

皮膚科の先生だとこの違いを把握されていることがほとんどで、変更不可を駆使しながら、場合に応じてしっかりと使い分けをされているイメージがあります。

一方、これが他科の先生になると、
「ヒルドイドローション?いいよ、出しておくね」
からの、処方箋記載
【般】ヘパリン類似物質外用液
なんてことがざらにあります。

これまでは患者さんの意向を確認し希望されるほうをお渡しすればよかったのですが、10月以降はヒルドイドローションを選択した時点で追加料金が発生してしまうため「聞いてないよぉ~」事案が発生することは必至。

この追加料金発生に関して、どう説明すれば患者さんに伝わるだろうかといろいろと脳内でシミュレーションをしてみましたが、弾き出した答えは・・・ “ムリ” 

特に今まで医療費ゼロだった患者さんに負担が発生してしまうケースだったりすると、いい顔されないに決まっていますよね。

そんな折に降ってわいた新発売情報。
それが、ヘパリン類似物質ローション「NIT」

最初見たときは、
「あれっ?たしか屋号「ニットー」があったよね?」
と思いましたが、よくよく確認すると「NIT」は乳液タイプ。
つまりヒルドイドローションに寄せてきた後発品というわけですね。

この「NIT」の使用感次第では、患者さんから100%の理解や納得は得られずとも、妥協点は見いだせるかもしれないと、そんなふうに思うわけです。

というわけで、長い前置きはこれくらいにして、今の段階で抱いている「NIT」に対しての感想を述べていきたいと思います。

あくまで個人的な意見と感想であり、医学的薬学的なアプローチはほとんどしておりませんのであしからず。

ヘパリン類似物質ローション 三銃士

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