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娘をお風呂にいれていると、幼少期の記憶がよみがえった話

ベビーバスでの沐浴は一ヶ月ほどで終わりまして、それからはおふろに一緒に入っています。

お風呂がお好きなようで、脱衣所で私が先に体を洗うのを待っている間、一人で『フゥゥゥ↑↑』とめちゃくちゃ高まっている時もあります。

おふろあがりはとてもご機嫌で、『ああい!ぷわあ!んあい!くうう!』とにっこにこしています。

娘と2人でおふろに入っている間、私はたくさん話しかけます。お風呂でのあの独特に響く自分の声を聞いていると、幼い頃親と一緒にお風呂に入っていた時のことを色々思い出します。

母はタオルを濡らして空気が中にこもるようにお湯につけて、タオルのお饅頭を作ってくれました。お饅頭を顔に当てると、ブジュウ、と音をたてて潰れます。その感触がとても気持ちがよかったのを覚えています。

洗面器をこれまた空気が中にこもるように垂直にお湯につけて、お湯の中でひっくりかえして、ボッコリ、と大きな気泡が上がってくるのを見せてくれました。

父とお風呂に入る時には、いつも眼鏡をかけているおとうさんが眼鏡をはずしているのが不思議で、なんだかちょっと緊張しました。

父は洗顔の時、何故かすごい勢いで息を吐きながら顔をすすぐので、ブシャブシャブシャブシャ!!、とすごい音が鳴っていました。

母は洗顔の時、冷たい水が入った洗面器と温かいお湯が入った洗面器を二つ並べて、交互にパシャ!パシャ!パシャ!と顔をすすいでいました。大人って顔の洗い方が変だなと思っていました。

そんなことを思い出しながら娘の体を拭き、「あなたも、私みたいにすぐでかくなるんやろうねえ」と声をかけた時、何だかたまらない気持ちになって涙がホロリしてしまいました。

きっと将来、「あの小さいこの子にまた会いたいなあ」って思うんだろうな、と思います。

今のあかりをたくさん感じておこうと思いながら、日々悲しいほどに猛スピードで成長していく娘との時間を過ごしています。

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