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【AIの基礎を学ぶ(3)】第1次AIブーム

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さて、本日のキーワードは「第1次AIブーム」です。

AIを深く理解する上で、AIがどのような歴史をたどって来たのかを知っておくことは大切です。今回は、AIが生まれ、「第1次AIブーム」の時代にどのようなことが起きていたのか、振り返っていきます。

初めてAIが使われた「ダートマス会議」

そもそも、AIの研究開発は1950年代から始まったと言われています。
初めて「AI」という言葉が使われたのは、1956年。アメリカダートマス大学で開催された科学者が集まる研究発表会「ダートマス会議」(といっても小規模な研究会だったようです)で、AI(Artifical Intelligence)という言葉が初めて使われました。

スタンフォード大学でAI研究所を立ち上げたジョン・マッカーシーが呼びかけ、「人工知能の父」と呼ばれるマービン・ミンスキーも参加していました。

ダートマス会議で扱われたAIの課題は、

  • 自動計算

  • コンピュータへの言語のプログラム方法

  • 神経細胞(ニューロン)網

  • 計算量理論

  • 自己改善

  • 抽象化

  • 無作為性と創造性

でした。この会議では、自然言語処理や機械学習など、テーマの基礎が整理されました。第1次AIブームは、ダートマス会議の行われた1956年から1974年までの期間を指し「推論と探索の時代」と言われています。「推論(すでに得た知識やルールに基づき結論を導くこと)」「探索(目的、ゴールに至るまでパターン分けしながら探し出すプロセス)」「パーセプトロン(脳神経を模することによって人間と同じ認識能力を再現しようというアルゴリズム)」などが、この時代を支えた主な技術です。ブームを支えた技術的側面は「特定の問題に対して解を提示できるようになったこと(2016年版 情報通信白書)」でした。

当時、マービン・ミンスキーもAIの実現を楽観視する発言をしていて、研究者たちもAIに希望を見出していました。

「現実の課題には使えない」とブームは終焉。冬の時代へ

この頃は、例えばオセロなどを使い、目的・ゴールに至るまでのパターンを場合分けしながら、最善の一手を探らせたりしていました。

数学の定理証明やチェスなどのゲームで特定の問題を解くことはできましたが、実際は、シンプルな問題しか解くことができませんでした。「推論と探索」だけでは決められたルール、条件下でしか問題が解けないことが明らかになりました。いわゆる「トイ・プログレム」と呼ばれる問題です。オセロや迷路のようにルールや始点・終点が決まっている単純な問題しか解けないAI。これでは現実の課題には対処できないと、多くの人が失望しました。

当初は積極的に投資を行っていた米国政府も、AI向けの予算を凍結。AIは冬の時代を迎えることになります。

本日の記事はここまでです。
次回は「第2次AIブーム」を振り返っていきます。

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ではまた次の記事でお会いしましょう。


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