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適材適所が大事だと思う

こんにちは。
息子の前でおもむろにおっぱいを出し、口を開けて飲みたがる息子に、
「ほーら、これが欲しいんでしょ?欲しいって言ってごらん」
と言いながら、ひとりよがりな焦らしプレイを楽しんでいる野良主婦のYUKIです。

年末ぐらいに、出産してから始めて髪を切りに行ったときのことです。

近所のどの美容院がいいかわからなかったので、適当にクーポンで安いところを見つけて行ってみました。

担当してくれた女の子は、20歳前後と思われる若い子で、髪の毛は緑色で、たくさんピアスを付けていて、たくさんタトゥーを入れていて、パンクな感じでした。
「ババア、髪切んの〜?」
とか、言ってもおかしくない感じの出で立ちでしたが(私の超・偏見です)、そんなことは言わず、感じよく接してくれました。

あ、でも、何か言うたびに枕詞に「それこそ」と言っていたのが気になりました。
別に普通の事言うのに、「それこそ」を連発。
「それこそ、土日は休む暇もないっすねー」
「それこそ、手が荒れやすい仕事なんで」
みたいな。
「どこが、それこそなんですか?」
と聞きたくなりましたが、うぜえババアが揚げ足取ってきたと思われたら怖いので、言いませんでした。

この間久しぶりにテレビを見たら、ヒコロヒーという人が、同じように「それこそ」を連発していたので、あのパンク美容師はヒコロヒーが好きだったのかもしれないです。

で、髪を切ってもらっている間に色々話して面白かったのが、パンク美容師の友人が、東京の福生という場所でバイトを始めてから花開いた、という話でした。

福生という場所は、横田基地がある場所です。私は一度車で通ったことがありますが、米兵の需要があるためでしょうが、アメリカンな店が立ち並んでいて、何だかカリフォルニアにでも来たような雰囲気の場所でした。

パンク美容師の友人を、仮に花子ちゃんとします。

花子ちゃんは、どこにでもいる、割と地味な子でした。
日本の「自己主張は悪」「自信を持つことは恥ずかしく、謙遜が美徳」とする教育洗脳のお陰で、自信がなく、自己主張もできない。見た目もパッとしないため、彼氏もおらず、恋愛にも縁がない人生を送っていたそうです。

しかし、大学に入って、福生にあるアメリカンなレストランで働き始めてから、花子ちゃんの人生が変わります。

毎日毎日、色々な米兵の客から声をかけられ、ナンパされ、口説かれまくる。目当てに通う米兵も現れる。

戸惑う花子ちゃん。
「な、なぜ私なんかを…!?」

そう、花子ちゃんは、
「日本人にはもてないが、外国人にすごくもてる」
タイプの見た目の女子だったのです。
いますよね、結構。

ということで、思いがけずモテ女となった花子ちゃん。
めちゃくちゃ褒めまくってくれるアメリカ人の彼氏もでき、英語も話せるようになり、自信もつき、化粧も濃くなり、スカートも短くなり、
その後、女性として花開いたそうです。

私は、その話をパンク美容師から聞いて、思いました。

いいぞ、花子。その調子だ。と。

日本で受け入れられなくても、外国で受け入れられて自信がつくなら、もうそっちに行ったほうがいいじゃん、と私は思います。

こういう話を聞くと、日本人の中にはぜーーーーったい、
「かわいくない日本人女が、体目当てのアメリカ人にノセられて、調子こいている」
みたいなことを言う人がいるんですよ。

ま、それも一理あると思いますが、それの何が悪いんでしょうか?

きれいだと言われて褒められてモテて調子こけるなんて、幸せなことじゃないですか。それで、自信がついて人生に前向きになれるなら、最高のことだと思います。

体目当てかどうかは、まあ、悪い男に引っかかったりしながら学んでいくんですよ、花子も。それもいいじゃない。

私は、「適材適所」という言葉が結構好きで、色々うまくいかなくても、自分を必要以上に責めず、
ああ、私にとっての適所ではなかったのだろうと思うようにしています。

だって物事がうまくいかないたびに、自分が足りないから、自分が不出来だからと自分を責めてたら苦しいですよね。

若い頃は結構そういう考えだったので、生きづらかったです。
おそらく、私が若い頃だったら、花子ちゃんを見て、
「うわ、調子こいてるわ」
と、ひがみっぽいことを言っていたと思います。

今の私がその当時の私に会ったら、
「君も今後、外国で結構モテて、調子に乗るよ?」
と助言してあげたいです。フフフ。

日本は便利でいいけど、生きづらい国だとずっと思っています。
みんなが花子ちゃんみたいに、自分が輝ける場所を見つければ、もっとマシになるのになーとも思います。

私の息子は、人から茶化されようが白い目で見られようが、彼にとっての幸せを追求できるような、芯の強い人間になってもらいたいものです。

あ、ちなみに、パンク美容師のヘアカットはド下手でした。
彼女に美容師という職業は、適材適所ではない気がします。





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