見出し画像

[音楽レビュー]第二小曲集 "Q" / Auramorte

MusicVket2がおわっちゃったよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおうおおおおおおおおん(たのしかった余韻に浸る音)

どうも、めたです。

さーて、MusicVket2が閉会して早1週間が経過しました。嘘だろ

購入した音楽達を聴きながらたのしかった思い出に浸ってたら時間が秒で過ぎてしまって、レビューするnoteを全く書いていなかったことに気づく。やべえよ。せっかく1週に1回は更新してたのに。

そんなわけで、言うなれば戦利品レビュー記事です。ここから2本投稿するでな。

まずはAuramorteさんから行きましょう。結論から言うと『今回もめっっっっっっちゃ良かった』わけですが、それだと小学生以下の感想レベルというかレビューとして成り立ってないのでまずは目次どうぞ。

Auramorteとは

Auramorte(アウラモルテ)とは、蟻坂 真己 / M.Arisakaさんと珠姫 / Tamakiさんの2人からなるGoth系音楽プロジェクト。

実は前回のMusicVketに僕が一般参加として遊びにいくきっかけになったプロジェクトでして、以前にもレビュー記事を書いたりしています。

そんなわけで、今回は前作のレビューも踏まえつつ、最新作"Q"について思ったことを書き連ねて行こうと思います。

第二小曲集 "Q"のここが良い

まず『曲順が良い』

前作の”屋根裏偽曲”では、スピード感のある導入から最後まで駆け抜けていくような、エクストリームメタル的な勢いを見せてくれたけれど、今回はそれとはまた違う趣のある作品に仕上がっていたなあと。

機械的な冷たさとメロディアスな響きが同居する導入が印象的なTr.1『ゴチカ・インダストリアリス』、一転してアグレッシブな展開で翻弄するTr.2『聖痕』、キャッチーな旋律とヘヴィでブルータルなリフが同居するキラーチューンTr.3『Q』……

曲全体の要素として、蟻坂節、といっても良いような一種の手癖的なラインがチラッと見え隠れしたのが、2作続けて聴いた身としてまず「良いな」と思ったポイントです。相変わらずの流れるような音高線のメロディーはとても優雅で気品があって良い。

曲単体の話をするなら特に『聖痕』の展開は見事だと思いました。
4拍子形の曲の間にテンポの早いワルツが挟まっているという曲順だけでも良いのに、さらに曲の展開で風景が目まぐるしく変わり………それでも一つ芯の通ったAuramorteの歌がある、という絶妙なバランス感で成り立っているのが見事です。(もちろん、Auramorteの構成要素としての歌詞の力は絶大なのですが)

また、前作と比べて『音が全体的にモダンかつヘヴィになった』のも良きポイントだと思います。
個人的には前作のようなゴリゴリ感(例えるなら2000年前後の北欧のデスメタルみたいな密度のある音)もむしろ好きなんですが、今作のようなモダンでヘヴィな方向性の音作りは、Auramorteの持っているイメージ、一種の”高貴さ”のようなものを象徴するのにすごく向いていると思うんですね。ギターがよりヘヴィになるからこそボーカルの美しさがもっと増していく、というか。

つまるところ『今回のAuramorte、よりAuramorteになったなあ!!』というかんじ。前作までの勢いをそのままに説得力をさらに増したような作品に仕上がっていると思います。

前作のレビューの時も『あっという間』みたいなことを書いた記憶があるけど、本当に頭から最後までがあっという間の体験で。

アルバムがテンポよく聴けるかどうかって、純粋に作曲の技術とかだけではなく”アルバム全体をどう構成するか”みたいな視点も必要だなと思うわけですが、Auramorteさんは今回そっちの方でも実力を見せつけてきたなあと。

フルアルバム期待してます。Auramorteさん。(前回もこれ書いたな)

まとめ:今後の活動も楽しみなAuramorteの最高傑作

僕の好きなとあるバンドのフロントマンの人がよく「常に今作ってるものが最高傑作」みたいなことを言ってたんですけど、Auramorteさんはまさに今回それを体現してきたなあというのが素直な感想です。すげーぞ。

蟻坂さんの製作者としての技術の高さ珠姫さんの歌唱力の高さは今作も健在、それどころかさらなる進化を見せているのではないかと思えるほどで、今後のAuramorteの作品から全く目を離せませんねこれは。

そんなわけで、Auramorteの新作『第二小曲集”Q”』はBOOTHとバーチャルマーケットで取り扱い中だそうです!↓

ちなみに僕は「よっしゃ!!買ったしじっくり聴いてレビューしてやる!!」とやる気満々でいたのでこの記事を書き終わるその時まで読んでなかったんですけど、蟻坂さんご本人がセルフライナーノーツを公開してたりします。

僕のレビューは『完全にリスナー目線+歌詞解釈を伴わない』ので、もっと深く作者の世界を掘り下げたいって方は読んでから聴いてみるとまた世界が変わるのではないかなと。

では!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?