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金欠フリーターがそれでもいい感じの古着を買う理由#1

私は古着屋に行くことが好きだ。最近はユーロミリタリーに傾倒している。(まだまだ勉強中ですが)私は金欠フリーターだ。専門学校へ進学するお金を貯めなきゃいけない立場で、服にお金を使っている場合ではない。
このNoteはそんな金欠の私が、身銭を切って買った服たちの良さを語るNoteにしたいと思っている。そして、ゼクシィのキャッチコピーよろしく「ユニクロやSHEINなどの安くてそこそこ高品質な服を買う場所はたくさんあるこの時代に、それでも古着屋で服を買いたいのです」な自分を肯定するためのNoteにもしたい。

私は「流行っているから着たい」のではない、「好きだから着たい」のだ。好きな服の好きな理由の言語化をして、日々着る服に100%の愛着を持って着たい。言語化し、自分で理解しなおせば、また同じような好きな服をたくさん買えるのだ。「その服の良さ」を言語化するNoteを始めたのはそういう理由である。ここで断っておきたいのは、流行りを否定したいわけではないということ。SNSが激発達し、情報の伝達スピードがクソ速い今の世の中では「流行り」で服を買う人がかなり増えていると感じる。ファッションという言葉の元来の意味は「流行・はやり」で、流行り、廃れることが繰り返されるのは当たり前のことで、私自身がその流行に全く影響されていないとも思わない。
誰からも訊かれることなんかないと思うが、「なんでその服を着ているの?」と訊かれた時、「流行っているから着てます」ではなく、「この服はあのブランドのこういうラインで、製造は何年代、身幅は、着丈は、この形でこの素材で、、、、っていうところが好きだから着てます」ということをぶつくさと話す、めんどくさい人間に私はなりたいのだ。

#1 「POLO SPORTSとの出会い」

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【POLO SPORTS】90sナイロンジャケット
フック、ジップを開けた状態

今回はこの服を紹介したい。
広島のJAMで1年ほど前に購入した。古着屋ではレジ奥の壁にかかっているものや、天井から吊り下げられてディスプレイされているものは、スペシャル的な扱いをされる。このジャケットもそうだった。20000円ほどで購入した。(この金額が”高い”と感じる人間の金銭感覚のNoteである)普段は「どうせ高くて買えねんだよな」とほぼスルーしているが、なぜかこれは試着欲を刺激された。思えばあの時から不思議な魅力を発していたのだと思う。袖を通した時、『この服は自分以外の誰にも着てほしくない』『オレが買わねば』と感じた。冷静になると本当に意味のわからない感情だが、本当にそう思った。

買ってしまった理由①
【スポーツウェアなのにファイヤーマンフック】

ギラギラなファイヤーマンフック

ソリッドなブラックナイロンにギラギラと光るファイヤーマンフックが目に入る。さらに、手にとって「これがPOLOSPORTS!?」という驚きが次に来る。
このパーツはもともとファイヤーマンコートに付属していたもので、アメリカの軍事施設専門に消防活動をする消防士の服に付いていた。このような形なのは、手袋をはめた状態でもすぐに脱着ができるようにするためのディテールだ。それがPOLO SPORTSの服に付属している。

POLOSPORTSは、Ralph Laurenから1993年に発足したブランドライン。1991年に開催されたバルセロナオリンピックでRalph Laurenがアメリカ代表の公式ユニフォームを手掛けたことが後押しとなり、新ラインとして「POLOSPORTS」が誕生した。

このような出自から考えるに、このブランドラインの服は、スポーツウェアとしての側面が強かった(はず)の服で、確かにブラックナイロンのボディはスポーツウェア感がある。そんな服に消防士の服の要素がある。それでいて服として「カッコいい」と思える服に仕上がっている、無駄のない無駄がとても好きだ。

買ってしまった理由②
【ディテールの贅沢さ】

ファイヤーマンフックのゴツさ・ファスナーにもPOLOSPORTS
ボタン・裾・手首のドローコード


ノーマルなすがた
ドローコードを絞ったすがた

細部のつくりが非常に丁寧なのも気に入っているポイントだ。
ファイヤーマンフックのゴツさもさることながら、カシメ留めなどの細かい部分も非常に丁寧なつくりである。分厚めなファスナーや小さなボタンにもPOLOSPORTSの文字がある。また、手首や裾にドローコードが付属していて、服の味付けを変えることができる。こういう細かいところの完成度の高さもこの服が好きな要因だ。


買ってしまった理由➂ 
【シルエットとサイズ表記】

「シルエットが自分に合うから好き」と言うのは当たり前のことだが、このジャケットは身幅の広さに対して丈は短いショート丈なバランス感。163センチの私にちょうどよかった。これでタグ表記はXLなので、恐らくレディースのものとして売られていた可能性も考えられる。「めっちゃサイズ丁度いいんだよねこれ」「表記はXLなんよね」「もしかしたらレディース用でつくられたやつかも」という会話をしたいじゃないですか。やっぱり。
この服でよくやってるコーディネートとしては、タイドアップしたシャツを着て、このジャケットを羽織り、デニムパンツをはいたりしてます。ラフに白Tの上から着たりしてもカッコよくなります。

今回は以上です。
この服がまた好きになりました。

書きたくなったらまた書こうと思います。
次回はスニーカー書こうかなと思ってます~服じゃないです。

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