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子どもに選ばせない

選択肢を与えてあげた方が子供のためと思いがちです。「親が押し付けてはいけない」、「子供に自分で選ばせた方がいい」。どうせ選ばせるなら、いろんな選択肢があった方がいいと思いがちです。ショッピングモールに行って「好きな靴選んでいいよ」、「どんなシャツが欲しい?自分で見つけてごらん」。

心理学的に言うと、選べば選ぶほど満足度は減ります。スーパーでの実験。あるグループには30種類のジャムを並べて、好きなジャムを買ってもらいました。もう1つのグループには6種類のジャムを並べて選んでもらいました。どっちのグループが買った商品に満足して気に入ったか?6種類のジャムから選んだグループでした。

多くの実験では、選択肢がない少ないほど、人は満足するという結果が出ています。

経営者が一方的に決めて、ある社員はパリ、ある社員はハワイに旅行に行かせてあげたとします。社員たちは旅行に満足するでしょう。もし社員たちにパリかハワイのどちらかを選ばせたとします。どうなる可能性が高いか?パリに行った社員は「寒い」、「ビーチがない」と感じ、ハワイに行った社員は「美術館がない」という思いが頭をよぎるでしょう。「ハワイにしとけばよかったかな」。こんな感じです。

サンタ(親)がクリスマスの朝に枕元にプレゼントを置いてあげた方が、子供をお店に連れて行って自分で選ばせるよりも、子供が満足する確率が高い訳です。

選べる時にはAとBの良い点と悪い点を考慮します。でも選択肢がなかった場合は、人の心理は良い面しか考えません。悪い面をあえて考えないようにします。だから満足度が高い訳です。


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