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日向坂46の斜面(上村ひなのは長濱ねる)


 日向坂46の「こんなに好きになっちゃっていいの?」が発売された。
欅坂46から派生した「けやき坂46」として今年の2月まで活動していたが、「日向坂46」として独立した方向で動いている。

 僕は、欅坂46のスタート直前から追いかけていたので、雰囲気の違う、けやき坂46や日向坂はちょっとよく分からなかった。ただ、けやき坂46の最初のアルバムでは、りまちゃんちっくの「沈黙した恋人よ」ミーパンの「わずかな光」は名曲だと思う。「わずかな光」は風呂場で繰り返して聞いたことがある。

 欅坂46は、平手を中心としたグループ全体に関心があったが、けやき坂、日向坂は、作品や個人に関心が向かう。

 しかし、実際、深夜放送のパラエティ番組では、欅坂46よりも、日向坂46の方が圧倒的に面白い。HINABINGOで小籔千豊に鍛えられたのは成功だったな。欅坂46は、良い意味でも悪い意味でも、平手友梨奈が中心であり、彼女の成長を見ていきたいという意識があったが、その分、他のメンバーは成長しなくても、人気を確保出来た。そうした現状を打破するために、選抜性を導入したのだろう。若手の台頭は、可能性を秘めているが、しかし、平手を乗り越える存在は、なかなか現れないだろう。

 日向坂の富田鈴花の人気が上がっている。器用な小技を無数に持っているし、テレビ番組に大事な、勇気がある。さまざまな楽器演奏を取得しているのも、努力してきたからだろう。

 スージー鈴花が、秀才型アーティストだとした、上村ひなのなのは、天才型シュールレアリストだ。表情や存在感は、野生児・長濱ねるが東京のお嬢さんとして育った感じ。スタッフは、だから長濱ねると同じように、1人だけ参加させたのではないか。
 
 10月2日発売の日向坂46の3rdシングルで、ひなのは、ソロ曲「一番好きだとみんなに言っていた小説のタイトルを思い出せない」を歌った。これが見事な楽曲と歌唱力だ。15歳の少女しか出せない声で、言葉をはっきりくっきり浮かびあがらせている。

 さて、こうやって、秋元ビジネス・マジックにとりこまれていくのか(笑)

 日向坂46は、欅坂46が母体だが、どうやら隔世遺伝で、乃木坂46の遺伝子が強そうなグループになりそうだ。乃木に憧れた少女が集まって欅坂が結成され、欅坂に憧れて集まった少女が日向坂を作る。戦略的にも見事。

 欅坂46の直系は、22/7(ナナブンノニジュウニ)(通称「ナナニジ」)に継承されていくのかも知れない。2018年1月17日、武道館で予定していた欅坂46のライブは、平手の負傷で、けやき坂46の公演に急遽変更になった。みぞれ雪の降る九段坂のところで、可愛い女の子がチラシを配っていた。それがナナニジのメンバーだったらしい。

 来年、アニメ番組が放送されるので、人気に火がつくのではないか。秋元作詞も、ナナニジの方が欅坂46のトーンにつながっているような気がする。

 さて、新たな混乱の時代がはじまりそうだ。台風の目は(個人的だが)増本綺良(どろかつ)だが、普通に考えれば、上向きの日向坂46だろう。鈴花とひなのとキラの3人ユニットは、世界を滅ぼす潜在力を持つ強力爆弾である。しかし、何があるのか分からない(笑)

 ところで、先日、「よい子の歌謡曲40周年トークライブ」が行われていたようだ。梶本編集長や、梅本たちと会いたかった。梶本が平手絶賛のトークをやっていたようだ(笑)。僕の名前も飛び交っていたらしい(笑)

 復刊したら投稿したい。

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