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講演内容をインターネットで批判される状況について。穴ぐらの死滅part2

 伊藤淳一さんというITエンジニアが、NIT情報技術推進ネットワーク株式会社の篠原嘉一さんの、ネットリテラシーの講演に疑義を投げかけている。篠原さんは、年間800回もの講演を行っている売れっ子。特に中高生向けに学校で行っている。

【問題提起】篠原嘉一氏に情報教育の講演を依頼する前に考えていただきたいこと ~ITエンジニアから見た、情報教育のあり方について~

 現在、Twitterなどで炎上しているが、講師の篠原さんも困惑しているでしょう。「LINEが無料である理由は個人情報を抜き取っているからだ」という篠原さんの発言は、根拠がないと指摘されている。こんなの、飲み屋のバカぱなしのレベルの話で、一般の人に講演として語るべきものではないだろう。

 しかし、僕も、そんなにたくさんではないが、講演を頼まれることがあって、この炎上は、気になるところだ。講演というのは、執筆とは違い、その場限りのパフォーマンスで、つい無責任で大げさな話や、他人には言ってはいけない裏話も、その場を盛り上げるためのリップサービスで言ってしまうことが、ないとは言えない。

 しかし、「その場限りの密室での講演」というものが、もうありえなくなってきているのだろう。これは、先日書いた「安倍首相、荒木経惟、日大アメフト部。穴ぐらの価値観の死滅へ」という問題と通底している。

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