誰がマーケッターを殺したか。
「森を見る力」(晶文社・刊)より。
2011年、戦後の子ども商品のマーケティング調査会社として、業界の中では有名だった子ども調査研究所(東京都・渋谷)が半世紀近い活動を停止した。所長の高山英男さんは、かつて出版編集者として横浜の教師だった阿部進(カバゴン)さんを発掘し「現代っ子」という言葉を普及させた。その後、子ども調査研究所を設立し、戦後の高度成長の中で、玩具や食品やアパレルなど、子どもマーケットに特化したマーケティング会社として、「現代っ子」のライフスタイルを調査研究