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人間が描く vs AIアート

架空飴さんがAIで作ったマックのCM、アンチAI派が怒ってます...。

第一回目のブログとして、人間が描く(撮る) vs AIアートということで、以下内容で進めていきたいと思います。


AIアートの黎明期:変革と共存の可能性

私たちは今、AIアートの黎明期にいます。30年前、ネットが現れた時も同じ感じだったなと思ってます。

この新技術は、アート界に大きな変革をもたらしつつあります。しかし、その受け入れ方には賛否両論がありますね。

特に、長年描くことに努力を重ねてきた人や、アートで生計を立てている人々にとっては、AIアートの台頭は簡単には受け入れがたいものかもしれません。


AIアートの不可避な発展

AIに対する拒否反応から、「AIアートは衰退する」と予測する声もよく聞かれます。しかし、現時点でリアルな作品をAIに学習させなくても、AIは自身で学習を続け、どんどんクリエイティブな作品を生み出していくでしょうね。

この状況は、日本映画界がCGを受け入れるのに時間がかかった例を思い出させます。去年、三池崇史監督主宰のAI映画のプロジェクトにお声がけいただいた際、三池監督がおっしゃっていましたが、日本映画が当初からCGを使わなかったことが、ハリウッドに遅れを取った一因だったと言ってました。好みの問題はありますが、技術の採用の遅れが競争力に影響を与えたのは事実でしょう。


新技術導入の難しさ

CGの例からも分かるように、新技術の導入には常に課題はあります。CGの登場により仕事を失う人もいました。また、CGが未発達だった頃は、リアルな表現にこだわる理由もありました。

しかし、時代の流れは確実にAIへと移行しています。この便利な技術の発展を止めることは、おそらく不可能でしょう。ホリエモンさんも指摘してましたが、この状況は30年前のインターネット登場時と酷似しています。

私も思い出します。
年がバレますが、私の時は新卒の就職活動時、未だネットでエントリーなどできず、全てハガキでエントリーしてました・・・。

それを50社とか余裕で出してましたが、全て手書き。

そして履歴書も全て手書き。

しかも就職氷河期でバカみたいにエントリーしました。


ワープロを持ってましたが、手書きの方が一生懸命さが伝わるとか、すごく精神論な話をその当時言われていて、マジで腱鞘炎になりそうなレベルでした。


手間のかかるやり方は、本当に非効率だし、今の就職活動では考えられないですよね。

今ならポチでエントリーできるし、本当にネットがあることで便利になりました。もちろん、今でも手書きの良さはありますが、やはり、人間は楽をしたい生き物で、便利な方に移行していくのが常だと思います。

その過去の状況が分かる分、間違いなく、AIがあることで今より便利になるという確信がありますし、人員・コスト削減、生産性向上ができるのであれば、全体的にその方向に進んでいくと思うわけです。人員削減されたら、今度は新しい仕事がまた現れるでしょう。


AIの可能性:強化ツールとしての役割

AIは、単に人間の能力を置き換えるものではありません。むしろ、現在の強みを強化できるツールだと考えられます。AIをいじればいじるほど、この点が理解できるようになると思います。

私は2022年12月からAIを使い出して、そこから毎日3-10時間は画像生成・動画生成AIを使っていますが、クオリティを高めたければ、やはり実際の画像を作る、写真を撮る、修正する、出来栄えを追求する勉強、技術が必要になります。

なぜなら、まだ今の時点での画像・動画生成AIは完璧とは言えず、クライアントワークなどお金が発生する物に対しては、何かしらの手直しが必要になるからです。

なので、絵を実際自分で手直しができたり、Photoshopで写真を加工したりできるのは、今の時点では相当なアドバンテージがあります。

特にAIアートの分野では、既にアートを描く人やカメラマンにとって強力なツールになり得ます。例えば:

  • アーティストは、時に、自分の創造力の限界を感じることもあると思いますが、AIで画風をグレードアップすることができると思います。また、身体構造への深い理解を持っているため、AIが生成する若干不自然な表現を言語化できたり、修正できます。

  • カメラマンは構図や光の扱い、カメラのF値等に関する専門知識を活かし、AIの出力をさらに洗練させることができます。また、なかなか海外の秘境など行きづらい場所や高額なセットが必要な情景を描くことができるので、作品の幅が広がると思います。

つまり、自分で描ける人や撮れる人がAIを使いこなせるようになれば、その相乗効果は計り知れません。

基礎知識が既にある上でAIが使えれば、初心者には分からない表現を指定できるので、最強だと思うのですが。。。

食わず嫌い、もしくは以前やってみたが、大したものができなかった、一発で軽く絵が描けるなら絵師の資格なし、など、思われている方には、ぜひStable Diffusion、もしくはMidjourney等、画像生成専門のAIを使っていただきたいです。きっと度肝を抜かれる作品が作れると思います。


人間のアートとAIアート:異なるアプローチ

ただし、リアルで制作する場合とAIで制作する場合では、使用する要素が異なります:

人間のアーティスト:物理的技術・経験

  • 手や体を使った実践的スキル(描画、彫刻など)

  • 長年の試行錯誤による感覚的な理解

  • 材料の特性や道具の扱いに関する実体験

  • 感情や個人的経験を直接作品に反映

AIアート:言語的技術・技法

  • プロンプト工学(適切な指示を言語で表現)
    ※今のところは英語必須で、LLM(chatGPTやClaude等)あると便利。deepLなどはまだ良いけど、自動翻訳はこちらの意図とは異なる翻訳をします。LLMは自分が書いた文脈を鑑みて翻訳してくれることが多いので、LLMを使用する、もしくはGPT’sを使うのもアリ。

  • AIモデルの特性理解と活用

  • パラメータ調整による細かい制御

  • 生成された結果の選別と再構成


共通点と人間の役割

しかし、両者には重要な共通点もあります:

  1. 創造性:新しいアイデアや表現を生み出す

  2. 反復と改善:試行錯誤を通じて作品を洗練させる

  3. ツールの活用:それぞれの「道具」を効果的に使いこなす

AIアートにおいても、人間の創造性や意図が重要な役割を果たします。AIは確かに強力なツールですが、どのAIを選び、それを使いこなし、何を強く出すのか等、独自のビジョンを実現するのは、それを使うクリエイター(人間)次第で唯一無二のものになります。


chatGPT(Dall-e3)でAIアートを作ったことがある人は結構多いと思うのですが、Dall-e3は汎用的で、カメラで例えると、機能があまりないカメラでオート撮影する感じで、プレゼン資料の挿絵レベルです、今のところ。


メジャーな画像生成AIでいうと、StableDiffusion系は何のオート機能も無いマニュアルカメラ、Midjourney/FLUX系はカメラが勝手に(沢山生成してる人は自分の好みが反映される指定もできる)想像してくれるマニュアルカメラ、こんな感じでしょうか。

例えば、同じプロンプト入れても、使うAIによっても全く異なる絵ができるので、ご自身の好みや顧客から求められる内容によって、さまざまなAIやモデルを使っていくといいと思います。

どれほどAIによって違うのか、同じプロンプトを入れて作ってみましたので、ご参照ください。AI画像については、どんどん作り直していけば行くほど良い絵が出てきたりするのですが、今回は全部一番最初に生成されたものをピックアップしました。

※動画は後日書きますが、今回は画像生成にフォーカスした内容にします。

<参照>
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Midjourney V6.1
Nijiourney V6
chatGPT(Dall-e3)
Stable Diffusion(AnyLora)
Stable Diffusion(kisaragi)


chatGPT(Dall-e3)は他AIと同じプロンプト入れると、若干癖が強く出るので微妙ですが、どれだけの違いが出るのか、とりあえず比較として載せてます。

結論:共存の可能性

私は、両者が補完し合い、アートの新たな可能性を切り開いていけると信じたいですね。AIを嫌悪したり恐れるのではなく、新しい表現手段として受け入れ、活用していくことが、アーティストにとっても、アート愛好家にとっても、より豊かな未来につながるのではないでしょうか。

この黎明期に、AIアートの可能性を探り、従来のアートとの調和を模索する exciting な時代を楽しみたいものですね。

#マクドナルド #AIart #AIイラスト #生成AI

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