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医療でのメタバースの活用 その1
1.医療でのメタバースの活用
メタバース は、コンピュータの中に構築された3次元の仮想空間やそのサービスの総称を指します。メタバースという概念は2021年より注目され始め、すでにアバターという自分もしくは他者の分身を用いながら、メタバース空間を利用した各種サービスや経済活動様々な分野で開始されております。
昨今、医療業界においては、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、臨床現場でのオンライン診療の活用が拡がっております。また、AR (Augmented Reality: 拡張現実)やVR(Virtual reality: 仮想現実)の技術進化に伴ってAR/VRを用いた手術トレーニングなどが臨床現場で応用されております。
臨床現場への応用や教育を目的としたAR/VRツールは広がりを見せておりますが、仮想空間においてアバターを用いて活動する、いわゆるメタバースの技術を医療分野へ活用する事例はほとんどありません。
順天堂大学は日本IBMと共同し、メタバースを用いた医療分野への利用につき共同研究を始めました。順天堂医院の実物をオンライン空間で再現し、新サービスの開発・提供を目指しています。
今後こういったアバターを用いたリアルな医療系サービスはオンライン診療や遠隔診療に結びつくと考えられ、発展が非常に期待されます。
メタバースの国内市場は2030年に約24兆円規模まで成長することが期待されています
順天堂大学とIBM、メタバースを用いた医療サービス構築に向けての共同研究を開始
2. 医療系メタバース学会・研究会
近年のコロナ禍により、フィジカルな対面式の医療系学会の開催が困難になり、ZOOMやMicrosoft Teamsを用いたWEB会議が大変発達しました。
WEB会議は、世界中どこにいてもリモートで参加できるメリットがある一方でリアルな対面式会議に比べてリアリティーにかけるといった問題がありました。また発表者や聴講者の交流の機会が激減してしまい、物足りない感がありました。
近年、メタバースが話題となり、最近ではメタバースで医療系の学会や企業展示会を行う動きも出てきました。メタバース学会ではアバターを用いて参加者同士が交流を深めることが可能で、よりリアルに会っているような体験をすることができます。
筆者もメタバースでの研究会を体験してみましたが、まずアバターの設定がカスタマイズができ、遊び心を反映できます。そして左にいる人からは左から声が聞こえ、遠くの人からは声が小さく聞こえるリアルに近い環境が再現されていました。アバター同士のあいさつやチャットも可能です。ある程度良好な通信環境が要求され、接続のトラブルは多少ありそうでしたが、今後への大きな可能性を感じました。
医療系に特化したメタバースプラットフォームは現状まだまだ少なく、これからの広がりが期待されます。
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3.MEDVERSEの取り組み
MEDVERSEでは医療系の学会や研究会のためのプラットフォームを提供しております。また、患者さんのための互助会や啓発セミナー、医療機器メーカー向け展示会などを積極的に取り組んでおります。
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