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Σリーグ自戦記 5/26 1回戦C卓 髙倉拓馬×日菜むい×あやねさまだぅ×あすにゃむ

こんにちは。髙倉 拓馬(天鳳ID:メタビート)です。
本日は、5/26(日)に行われたΣリーグの1回戦A卓の自戦記を執筆させていただきました。今回は特に議論点たっぷりの内容となっており、自分の手をかなり多めに扱います。
前回の自戦記では好評のご意見を多くいただき、ありがとうございました!記事執筆のモチベーションになります。今後もΣリーグの魅力を発信しながら皆さまが面白いと思える場面を取り上げていけたらと思いますので、ぜひご覧ください!
それでは今回のメンバーはこちら。

東1局東家から
東家:Luna de esperanza あすにゃむ選手
南家:Mkingdom あやねさまだぅ選手
西家:牌のまにまに 日菜むい選手
北家:遊楽亭 髙倉 拓馬(メタビ)


皆さまへのお願い

自戦記、観戦記をご覧いただくにあたって、皆さまにお願いしたいことが2つございます。

自戦記は自分の反省、戦術提供に役立つかもしれない局面、議論になりそうな場面を取り上げています。
こちらはどのような打牌をするのが良かったのかを検討する意図が十二分に含まれていますので、ぜひXで引用やリプライをして色々ご意見を頂けると嬉しいです。

観戦記でピックアップする局面にはもちろん私個人の解釈が含まれますが、選手の魅力的な1打を紹介することでΣリーグ全体の知名度をアップしていく目的があります。
打牌を批判する意図は一切ありませんし、プロでない方もたくさんいらっしゃいますので、こちらへの否定的なご意見はご遠慮ください。
(観戦記は代表者様の許可を得て制作しております。)

ルールはMリーグルール(50-10-△10-△30)です。


東1局 他家の動向なしで自手を降りる基準

8巡目。動向はありませんが、自分の手は3シャンテンで愚形が多めの手牌です。
全員の河が
・中張牌が多め
・ホンイツやチートイのような、変則的な河ではない
ため、自分の手は全く間に合っていないと判断して進行しました。
親のあすにゃむ選手に対して安全牌が足りておらず、9sを残して打2p。

8巡目の手牌がこのような感じ。
想定よりは遅めでしたが、自分が悪すぎて追いつけそうにありません。

そして相変わらず手牌が進まず10巡目。
この手牌ではなんとしても放銃したくありません。そして、出来ることなら親のあすにゃむ選手に急所は鳴かれたくない場面です。ドラの2mもチーされたくないので合わせていません。
かなり悩んで打8mにしたのですが、ここは打2sが良かったように思います。
あすにゃむ選手には愚形で鳴かれる可能性が低く、念のため七対子を見た選択。ダマテンが仮に入っていても日菜むい選手にしか当たりません。
実戦で門前状態の手出しをあまり注視していない弊害が出てしまった場面でした。

東3局1本場 vsドラ複数枚所持

あすにゃむ選手の仕掛けはポン出しが順に9s、4m。
・5pを先に打ったあとに打9s
・4mが455の形で残されている
・3副露の自分に対して超ゼンツしている=私の打点が安い可能性が非常に高いことを見抜かれている

以上の3点から中所持はほぼ確定、トイトイの可能性もある場面です。
ションパイできな臭い3sを引いたのですが、ここはまだ打つことにしました。ポン出しが9sなので7sだけは止めておいた方がいいですかね。


7pを鳴いた時の手牌がこんな感じ。7sはトイツでした。

南1局 知識を増やすと手出しやラグが見えやすくなるというお話

あやねさまだぅ選手に仕掛けが入っています。
ダブ南から切り出しており、残りの字牌も中しかなく、役バックの可能性が下がっています。
三色やイッツーの可能性がありそうだと思っていたところ、なんと2pにラグ。2pはポンラグではないので、これで123pのメンツ率が上がり、三色が濃厚になりました。
さらに、テンパイの時に鳴き無しを押す打ち手はそれなりにいる印象があり、若干ながらあやねさまだぅ選手のテンパイ率が低そうと判断。そもそも自手価値もそこそこ高く、この牌を止めることはありません。

結果は放銃。
ランダムなアルファベットの羅列を覚えるよりこの英単語の意味は○○と覚えるほうがやりやすいように、三色っぽい河の時には123のあたりが通るか河を注視しようとあらかじめ知識を入れておくことが大事だと思います。
こういう知識のインプットを積み重ねると、手出しやラグが見れるようになるのかな?と思っています。

南2局 問題の一局 3副露ホンイツにションパイダブ南ぶった切り


この局が半荘のハイライト。ションパイプッシュのインパクトが強すぎますが、そこに至るまでの手組みもかなり面白いことになっています。
まず2巡目この手牌。ここは1p東がそれぞれ1枚ずつ見えているため、打1pを選択。6p周りでもう1メンツのドラ2を追えることもありますし…

こんな感じで、適当に引いた中張牌を重ねてさらにタンヤオ移行まで持っていくこともできます。
1pを切ることで中張牌を持てるスペースが2つできることで、案外タンヤオまで変化しやすいです。
ここでさらに打東もよいですが、私は日菜むい選手のケアで6pを先処理することにしました。ホンイツの可能性もあり、タンヤオ、役牌所持など、かなりのパターンで6pは当たり牌になりえます。6pにくっつかずとも手牌価値は結構あり、仮に日菜むい選手の仕掛けがホンイツの場合は7mや8sも鳴きやすく、タンヤオ三色ドラの3900を狙えます。

結局打東になり、5sをチーして打赤5m。
そしてここでションパイの南を掴みました。
結論からいうとこの南を打ったのですが、読み抜けも含めて対局中の思考を全て語ります。
まず58s、特に8sが最強レベルに待ちが良く、半荘への影響度が高いので、かなり打ちたいという前提で通る根拠がないか探す。

・日菜むい選手の3副露目ポン出しが北、その後ツモって来た5pをそのまま加カン、そして最終手出し中。ほぼ単騎を変化させたことが確実ではあるが、中からションパイのダブ南に変化させることがあるのか…?
➝のちの検討で、中からダブ南に待ちを変えている人は、おそらく最初からションパイの北単騎に取っていることが多そうなので、このプレイラインを取る人はレア。

(読み抜け、5pの加カンが見えていないのでこれは間違い) そもそも1シャンテンの可能性は?くっつきの1シャンテンはないのか?
➝5pが最強のくっつき牌なのに、カンをしている時点でそれはない。

読み抜けもあってなぜか押す根拠が増え、結果的に押せてしまいました。
手牌価値が相当高いと思っていたので多分押した方が得なのですが、しっかり正確な根拠をもって押せるようになりたいです。

無事あがることができました。この半荘のハイライト。


日菜選手の手牌。
単騎変化でした。

南3局 トップを狙うための手組み

1000-2000からトップで、マンガンツモはオーラスノーテン終了が可能です。
手なりだと打点が狙いづらく、混一色とイッツーを強く意識して打1m。チャンタまでみる打6sもありそうです。

親の役バックに見える仕掛けは打点、形ともに不明で、南を被せていきます。

イッツーになったラッキー!リーチ!


一発ツモ!!これが決定打でした。

オーラス ノーテン終了を見据えた手組み

満貫ツモに成功したので、この局流局で半荘を終わらせることが出来ます。
ここは字牌の切り順を意識したいところ。安く終わるのは歓迎なので、他人の役牌を積極的に残します。

手牌は良いのですが、もう12巡目なのであがりはほとんど見ません。テンパイしたロンあがりさえ見逃すか考えていました。安全牌を残すために打3p。

ここで安全牌が足りたので打2pで終了。


流局してトップで終えることが出来ました。

配牌が悪かったですが、ツモが完全に焼肉でした🍖 トップを取れてほっとしています。
今回の記事は以上になります。
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