優勝チームのプレイは伊達じゃない ∑リーグ観戦記5/22 1回戦B卓 月冴音類×メカZ×ずぴたー×トリス10

こんにちは。髙倉 拓馬(天鳳ID:メタビート)です。
本日は、5/22(水)に行われたΣリーグの1回戦B卓の観戦記を執筆させていただきました。メンバーはこちら。

東1局東家から
東家:縁 月冴音類選手
南家:遊楽亭 トリス10選手
西家:麻雀以外麻雀じゃないの ずぴたー選手
北家:なんでも鳴けばいいというものではない メカZ選手


皆さまへのお願い

自戦記、観戦記をご覧いただくにあたって、皆さまにお願いしたいことが2つございます。

自戦記は自分の反省、戦術提供に役立つかもしれない局面、議論になりそうな場面を取り上げています。
こちらはどのような打牌をするのが良かったのかを検討する意図が十二分に含まれていますので、ぜひXで引用やリプライをして色々ご意見を頂けると嬉しいです。

観戦記でピックアップする局面にはもちろん私個人の解釈が含まれますが、選手の魅力的な1打を紹介することでΣリーグ全体の知名度をアップしていく目的があります。
打牌を批判する意図は一切ありませんし、プロでない方もたくさんいらっしゃいますので、こちらへの否定的なご意見はご遠慮ください。
(観戦記は代表者様の許可を得て制作しております。)

ルールはMリーグルール(50-10-△10-△30)です。

東1局 各者の手組み

まず勝負手が入ったのは月冴音類選手。
1pが3切れ、567の三色、赤を必ず使い切る意図の打2p。

8sが入ってカン4pでリーチ。
愚形の7700、中盤の巡目ということもあってダマにする択もありそうですが、
・2pが3枚切れ、7pが通っていることで中筋レベル、出る可能性は充分ある

・カン4pはここから打2pとなるので、盲点になりやすい
・親であるため、打点上昇率が高くトップ率につなげやすい
とリーチする理由は充分。
結果は流局となりましたが、素晴らしいプレイが見られました。

テンパイにはならなかったものの手組みで魅せたのがメカZ選手。
ここから打7mで純チャン意識。

西は自分の河にあってふわっと切ってしまいそうですが、もう一枚引くとチャンタのテンパイになるため打8p。このあとも、微妙な手牌をよくするための打牌がいくつも見られます。

東1局1本場 トリス10選手、リャンカン選択成功

テンパイで待ち選択。赤5pを切ると5200~のカン2p、1pを切ると満貫以上のカン4pに取れます。
待ち枚数、瞬間の1pと5pの安全度、打点ともに打1pの方がよく、ここは打1pリーチを選択。

見事ツモって跳満のアガリになりました。

東2局 トリス10選手、全力ダブ東残し

跳満をあがって迎えた親番。
シンプルに東を打つ選択もありますが、ここは打9m。
ペン7mが埋まっても頭がなくなるので、東の縦受けを重視しています。

ここも打3s。形より打点重視。

東をとらえることに成功しました。一体どれほどの人がこの選択を出来ているでしょうか。

安めをツモって1300オール。

東3局 ずぴたー選手の好仕掛けとメカZ選手の突っ込み

ずぴたー選手の親。
果敢に3pからポンして打45p。ダブ東トイトイを狙います。
9mを払うか45pを払うかが悩ましいところ。打45pとすると、トイトイであることは読めても他家はケアをするのが非常に難しいです。

ここに勇猛に突っ込んでいったのがメカZ選手。ドラを含めて、役牌を2種類かぶせていきます。

狙い通り9mをポンできてテンパイ。

ここに勇猛に突っ込んでいったのがメカZ選手。ドラを含めて、役牌を2種類かぶせてテンパイを果たします。
自分の手牌価値的に押すのも見合いますし…

今中で当たると仮定すると、ずぴたー選手はここから鳴いていることになります。おそらく東トイツの時よりかなり鳴きにくいのではないでしょうか。

攻めが奏功してマンガンのあがりになりました。

東4局・南2局メカZ選手のアグレッシブな仕掛け

終始アグレッシブに攻めるメカZ選手。
このカン2pもチーして三色に進めていきます。

トリス10選手も応戦。

ずぴたー選手もリーチをかけますが、なんとあの手が1副露のみでテンパイ。

手詰まった月冴音類選手から出てあがりに成功しました。

南2局もアグレッシブ。

ずぴたー選手の仕掛けに対して4mポンで応戦。

2副露相手、58pは自分で5枚持ちですが、8pをプッシュ。

ツモって1300-2600。

テンパイを入れたずぴたー選手でしたが、あのプッシュを見るとピンズはかなり押しづらいです。中筋の4pを打つこともできますが2p二枚しかアガリがなく、それなら次のピンズを吸収して形式テンパイを取る判断。

南3局 諦めない月冴音類選手、メカZ選手のアシスト

南3局、かなり厳しい位置になってしまった月冴音類選手。着順が上がらなくても、やれることをやっていきます。混一色を見て打1p。

6sをポンしてこの形。高め3900のテンパイになります。

ずぴたー選手も満貫のテンパイ。

3人に挟まれたメカZ選手。ここから打西とします。
自分のあがり率は厳しい状態。トリス10選手、ずぴたー選手にあがられると自分のトップはさらに大変になります。
ならばここは月冴音選手にあがってもらおうという思考。まだソウズは余っておらず、テンパイ率もあまり高いとはいえない状況。
結果はこの西が放銃になり3900ですが、優勝チームの思考を見せてきました。

オーラス0本場 ずぴたー選手のリーチ判断、待ち選択

オーラスでテンパイ。満貫ツモはトップです。
イッツーや一盃口を見る選択もありますがここは打9mで即リーチ。
イッツーや一盃口は不確定。2着も充分で、裏1や一発でトップになることが出来ます。

後がないメカZ選手。7sをプッシュ。

ペン7mをカンすることに成功。

そのままあがりまで結びつき、2600オール。大きな上がりになりました。

オーラス1本場 トリス10選手のターツ払い選択

2600直撃、5200、1000-2000条件のトリス10選手。見た目より場の良さを見てカン2p残し。
47sを引いてカン2pのテンパイに成功します。

月冴音類選手も追いつきます。


なんとこれが手詰まりしたメカZ選手から出て2600点のあがり。トップが入れ替わりました。

1着に遊楽亭 トリス10選手。
「最強の矛」といわれる鋭い選択。
尺の都合で載せきれなかったものが沢山ありますので、これからも取り上げていく予定です。
これで2連続トップ、遊楽亭のポイントゲッターです。

2着になんでも鳴けばいいというものではない メカZ選手。
果敢な攻めを見せ、要所でアシストのテクニック。
結果的には放銃になりましたが、アシスト大好きの私は打牌を見て惚れました。

3着に麻雀以外麻雀じゃないの ずぴたー選手。
本当に育成枠!?となるあがりに忠実な打牌。
特に3pポンからトイトイ発進した局がすばらしかったです。最近できている気がしないなあ…。

4着には縁 月冴音類選手。
最初の手があがれずそこからは苦しい展開になりましたが、ラス目でも積極的に素点を守りにいったプレイ。その数ptが、40戦後に響きます。私も今降級寸前のリーグ戦で痛感させられています。

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