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Σリーグ自戦記 6/12 2回戦A卓 髙倉拓馬×中神翔平×伊藤正樹×日菜むい

こんにちは。髙倉 拓馬(天鳳ID:メタビート)です。
本日は、6/12(水)に行われたΣリーグの2回戦A卓の自戦記を執筆させていただきました。
この半荘ではエキセントリックな選択をいくつかしたので、そこを中心に取り上げます。局面③と➃に特にご注目ください。
今回のメンバーはこちら。

東1局東家から
東家:牌のまにまに 日菜むい選手
南家:縁 伊藤正樹選手
西家:Pleiades 中神翔平選手
北家:遊楽亭 髙倉 拓馬(メタビ)


皆さまへのお願い

自戦記、観戦記をご覧いただくにあたって、皆さまにお願いしたいことが2つございます。

自戦記は自分の反省、戦術提供に役立つかもしれない局面、議論になりそうな場面を取り上げています。
こちらはどのような打牌をするのが良かったのかを検討する意図が十二分に含まれていますので、ぜひXで引用やリプライをして色々ご意見を頂けると嬉しいです。

観戦記でピックアップする局面にはもちろん私個人の解釈が含まれますが、選手の魅力的な1打を紹介することでΣリーグ全体の知名度をアップしていく目的があります。
打牌を批判する意図は一切ありませんし、プロでない方もたくさんいらっしゃいますので、こちらへの否定的なご意見はご遠慮ください。
(観戦記は代表者様の許可を得て制作しております。)

ルールはMリーグルール(50-10-△10-△30)です。

いきなり最終結果&大ミス


結論から申し上げると自分は3着でした。終始日菜むい選手に満貫をあがられ続け、かなり厳しい展開になりました。

現物見落として打8m。


8p引いたから678の三色にしかならないと思ってわざわざ危険牌の5mを打ってリーチ。

かなり大ミスの部類に入ると思います。内容はかなり悪かった自覚がありました。

それでも、面白いことができたと思う場面もいくつかありました。

ピックアップ局面① 終盤を見据えた5ブロック構想と安全牌残し

8巡目、打4pが一番ストレートですが、リーチのみがほぼ確定。河を見ると、上家の中神選手が赤5pを打っていて、その他2人もまあまあスピードがあっておかしくない河をしています。打点的にも、速度的にも、自分が最下位レベルでしょう。
ここは打1sとしました。4pまわりを1メンツと構想したときに牌効率を最大化できる一打です。4pまわりがくっつくことによってタンヤオの打点アップができることに加え、
最終盤にケイテンを狙う際に、ピンズをかなり吸収できる
このメリットは逃せないと思っていました。
さらに、4pは今一番安全牌が足りていない中神選手に対してかなり通りそうで、これも大きなポイントです。

ピックアップ局面② 上家の手役は何?

今上家の中神選手に7sのチーが入ったところ。躊躇うことなくチーが入ったので、結構手がいいのかな?と思っていました。
現状發が残っていますが、三色も要ケア対象。自分の手は愚形2つ残りで微妙なので、いったん保留の打白。

發も切れて、9mも4枚見え。789の三色も消えました。
ですが、チーがあまりに早すぎるため、ケイテンも考えづらいです。
手牌の中に何かしらの三色かイッツーがあることが推測でき、とするとこの瞬間通っていない牌はなんでも当たりうることになりそうです。

345の三色が手牌にありました。打点は満貫。

ピックアップ局面③★ マジカルケイテン取り&河底のみ和了

イーシャンテンですがソウズの愚形という最も悪いところが残りました。
現状6pを勝負する予定もないので、大迂回をする234p払いを選択。
安全なケイテンを取るときは、どのブロックをまるまる落とせるかを考えます。

8sをポン。たぶん安全牌が足りそうとみて、積極的に仕掛けました。

9pを掴んで一旦打5p。最終手番なら打つのですが、まだ3回切り番が残っています。

それでも4sはド急所なのでチーして打7p。まだ最終手番に押す可能性を残します。


9pがダブルワンチャンスになりました。
残り筋がソウズ36s58s、ピンズ69pで、まだ打たないことを選択。

対面の伊藤選手からリーチが飛んできて、なんかテンパイしました。
3段目にピンズしか打っていないのに、6pは河に落ちていません。
フリテンでないことを入念に確認して打9p。2枚残りで日菜選手が持っている可能性はかなりあります。

なんとロンあがり出来て、非常に大きな2000点になりました。

ピックアップ局面➃★ オーラス渾身の全員を降ろすブラフ

オーラス自分が親。北家の中神選手が役牌バック濃厚の仕掛けを入れています。
こんなバラバラの手で、3mリャンメンチーから発進していきました。
自分は是が非でも親を連荘させないといけない点数状況で、残り3人はこの親をなんとしてでも流してくる局面です。伊藤選手も着アップが厳しく素点を守るために中神選手にアシストをする場合もあり、日菜選手に至っては差し込みすら考えてきそうです。
ここで適当に役牌を4種放ると、中神選手にポンされ、差し込まれて…という未来が容易に想像できます。
ここで自分がやらなければならないことは、自分が高打点であることをアピールすることで、
・上家の中神選手を降ろし、役牌を鳴けない状況にした後に役牌を放り込んでケイテンを取り切る

・親を警戒させて、伊藤選手、日菜選手から役牌バックの候補牌を打てる状況にさせず、また差し込みの候補牌すら打たせないことで、事実上の中神選手への絞りを実現させる

この2点でした。そしてこの2点を実現させるために、
3mを4m赤5mでリャンメンチーするという、周りへの威圧行為でしかないチーから発進していったのです。

降りたことを確認するまでは役牌を打ちたくないのですが、若干手が良くなったので1枚放り込むことにしました。まだ1/5なので、鳴かれない可能性も十分あります。


酷い形から6sをポンして打8s。テンパイ率を高めるために、ここで悩まずにただちに切るのがポイントです。

役バックの中神選手、3mチーを見て南をスルー。ここから南を鳴かせないことに成功しました。


ついでに日菜選手の超大物手も北の暗刻落としで降ろすことに成功。

ですがその後私は大ミスをしてしまいます。
ここは打中でよかったように思います。
もう上家と下家が降りていて、中を誰も鳴かなさそう。手牌が微妙なので、もうケイテン重視で、メンツ完成に注力すればよかったなと思いました。

残念ながら全員ノーテン。降ろし切れただけに、あと一歩届かなかったのが悔しかったです。
無情にも河にあるメンツは打8pで逃した789pの1個のみ。これを拾えていれば、まだ未来は変わっていたかもしれません。
ミスがかなり多かったので、反省して、次も頑張っていこうと思います。

今回の記事は以上になります。
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