お隣さんの荷物
お隣さんの荷物を預かることになった
大きな箱は 大きさの割に
とても軽い
お隣さんは
猫を飼っているから
猫の餌かもしれないと
あれこれ
想像してみるけれど
箱の中が
透けて見えるわけでもなく
箱が
教えてくれるわけでもない
この箱と同じで
お隣さんのふたを開けて
中まで見たことなんて なかったのだ
それから何日か経ち
それでも
お隣さんは 一向に 箱を取りに来ない
私は両手で箱を抱え 立ち尽くしている
箱は
段々と 重く なっていく
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