俺は俺を抱きしめて生きていく https://twitter.com/Messiah_…

俺は俺を抱きしめて生きていく https://twitter.com/Messiah_ore

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沈んだ心を落ち着かせたいとき、俺が眺めるようにしているもの1選。

俺。

    • 俺島太郎

      むかしむかし、ヴェネツィアという街に、心のやさしい俺島太郎という若者がいました。 俺島さんが純金のセグウェイで海辺を通りかかると、子どもたちが大きなカメを捕まえていました。 サングラスを額まで上げ、よく見てみると、子どもたちがみんなでカメをいじめています。 「OK, boys. 嫌がっているじゃないか、離してあげなよ」 「いやだよ。オラたちが捕まえたカメなんだ」 「caの発音が違うね。カメじゃない。キャメだよ」 「あっ……」 どうやら一人の男の子が気づいたよう

      • それは、果たして長所か。

        俺の場合、ツイッターの通知欄はほぼリツイートといいねを知らせてくれるものだから、リプライや引用リツイートの通知はよく目立つ。ゆえに必ずといっていいほど読む。 以前、HONEYS(俺のファン)からこんなリプライが来た。 俺さんの長所は何ですか? いかにも俺らしい回答ができそうだと直感的に思ったのでしばし考えたが、まったく浮かんでこない。小一時間ほど考えても、いっこうに出てこない。 すると俺の思考は「俺の長所が何か」ではなく「なぜこんな答えやすそうな質問に答えられないのか

        • そのセンスが悔しいよ。

          「センス」の一言で片付けるのがあまりにも惜しいから、この場に記しておきたいと思う。 彼女の目はいつも、人間の本性に向けられているように思う。 刃物のように鋭い視点が、心に突き刺さる。できれば探られたくない、実に痛いところを突いてくるから、中には傷つけられた気分になったり、反発したくなったりする人もいるんだろう。それでも俺は、人間の本当の部分を言い当てる彼女の着眼点に心を揺さぶられてしまったよ。 そして彼女の言葉はいつも、最短距離でやってくる。 彼女のツイートやコラムを

        沈んだ心を落ち着かせたいとき、俺が眺めるようにしているもの1選。

          俺太郎

          遥か昔の、ヴェネツィアの話。 人里離れた土地の、門から玄関まで車で3分ほどかかるようなお屋敷に、とある老夫婦が住んでいました。 旦那様は山奥のスーツ屋に、ご婦人は川岸で開催されるワインパーティーに行きました。 ご婦人が川岸に腰を掛け、クツを脱ぎ、素足と川を映した写真をInstagramに投稿しようとしていると、”Don-Black、Don-Black”と、それはそれは大きな漆黒の果実が流れてきました。 「ワンダフル、これは良いおみやげになるわ」 ご婦人は運転手に果実を

          俺太郎