返済不要のアメリカ留学奨学金制度を利用したものの、がっつり500万円取られた話
どうも飯うまな真素夫です。
今回の情報提供者は匿名の女性の方です。
返済不要のアメリカ留学奨学金制度というのを使って留学したものの、とんでもないことになってしまった話です。
それではどうぞ!
ことの経緯
私がアメリカ留学に興味をもったのは高校3年生の秋くらいでした。
学校の成績もそこそこだったのですが希望する大学には合格しそうもない状況でした。
色々進路で迷っているうちに両親から海外留学の話を聞きました。
父の友人が海外留学をしていてその友人から留学を提案されたそうなのです。
私はその話を聞いて興味を持ち始めました。
留学すれば学位のほかに語学力も上達します。
バイリンガルかっこいいな、アメリカの大学生かっこいいな、そんな夢も出てきました。
しかしネックになるのが学費です。
地元の大学なら家から通えますがアメリカとなると渡航費、生活費、そして現地でアルバイトもできない中、金銭が続くのか不安でした。
ネットサーフィンで「留学」「アメリカ大学」など調べているうちに「返済不要のアメリカ留学奨学金制度」という広告を発見しました。
ある留学斡旋会社が海外の財団と提携して日本人留学生を募集しているそうなのです。
私はこの「返済不要」という言葉につられて説明会に父と参加しました。
説明会で現れたのはその留学斡旋会社の社長でした。
彼は自分でも留学経験がありその後、たくさんの海外事業に携わり、その事業はオリンピック、サッカーワールドカップなどの国際スポーツから姉妹都市事業、NPO設立など、今の成功は学生の頃の海外留学によるものと自信満々に演説を始めました。
肝心の奨学金は確かに返済不要で生活費や渡航費は別途自腹らしく、とにかく学費がタダになることに大きな魅力を感じて私は親とこの奨学金留学に契約しました。
騙しのプロセスは、
まずアメリカ大学に無料で入学できるという夢のような話に加え大きな声でパワフルな話し方と有名な国際事業(実際は関わってはいるがそばに立って通訳補助などのいわゆる取り巻きだったようです。)のネームバリューを出して父親の関心を引いてきます。
私が学生の頃の親世代は団塊世代。
親世代は根性論と欧米へのあこがれが強く熱い語り口調と海外での活躍という言葉に聞き入ってしまいました。
次に生徒(私)を留学の厳しさを指導するという名目で週1日くらい、個室に入れて無理難題を与えて恫喝してきました。
例えば英語の自己紹介文を書かせ、なぜか始めに自己採点させるのです。
「自分でこの文章は難点だ?」
「60点くらいですかね、、、」
「ふざけるな!!10点だ!!こんな文章で留学できると思ってるのか!」
わざと自己採点させ、それ以下の厳しい点を付けて落ち込ませる方法です。
また私が質問しても、「自分で考えてみろ!留学は一人で荒波の中闘わなければいけないんだ!自分で回答をだせ!」と一蹴してきました。
確かに正論かもしれませんがわからないから指導を受けているのにヒントも何もなく自分で考えろとは?
そして何とか考えて答えても間違いだと一蹴されました。
なぜ間違いなのか?それも自分で考えなければならないそうです。
このようにして私は個室で精神的に追い込まれました。
私は指導中、泣き出してしまった日もありました。
しかしこの時点で親が社長の熱血漢を気に入っているためパワハラでも「愛のムチ」と解釈され辞めることはできませんでした。
以上の方法で親、私、ともに社長に従うようになってしまったのです。
こうして追い込まれ無理やり留学させられる形になったのでした。
そして渡米、留学開始。
外国語で高等教育を受けることは想像以上に大変でした。
頑張っても平均点を取るのがやっと、フラフラになりながら留学生活を過ごしていると、支援団体から成績不振により奨学金が打ち切られる連絡が来ました。
奨学金維持ラインは85%以上の好成績が必要ということです。
この85%という説明は全く受けておらず驚きました。
実際アメリカ留学でこれほどの成績を出せる日本人は少ないです。
もし出せるなら日本でも相当の成績優秀者です。
元々返済不要の奨学金を受け取ることは私の学力では無理だったのです。
そして奨学金給付が打ち切られると大学から私への請求が始まりました。
困って親が会社に相談すれば、
「払わなければ海外からの訴訟問題に発展しますよ。」
団塊世代に「海外」と「訴訟」はきつい言葉でした。
しかも奨学金打ち切り条件の説明を受けていなかったがすでに大学には入学しているここから中退、帰国すれば高卒になります。
この奨学金制度にのらなければひとまず日本の大学には入学できたのに。
社長に乗せられたのです。
結局約500万円以上の学費を払うことになってしまいました。
後でわかったのだがこの方法で大学に生徒を送り学費を徴収する方法で大学から社長に相当のキックバックがあったようです。
私はこの経験から学んだことは、人はうまい話は無いと思いつつ心の中でもしかしてあるのではと思っている。
そこに付け込まれます。
やはり人は額面や肩書(ここでは海外留学や有名国際事業)に弱いもの。
額面や肩書で信用してはいけません。
それに伴う実績が本当にあるのか中身を吟味しないと信用してはいけません。
でないと話に飲まれてしまいます。
契約には漏れがないかしっかり確認する。
「もしかして」という気持ちは大切です。
令和の時代は私の時のように騙されることはないでしょう、しかし手を変え品を変え近づいてくるのが奴らです。
気を付けましょう。
マスオより
なるほど、返済不要の奨学金とは「それなりの条件(成績優秀)」があるわけですね。
たしかに考えたらそうです・・・スカウト、高校の推薦枠なども全部それなりの条件(成績優秀)が必要なはず。
たしかに、この世にうまい話はないですね。
しかし、どうしても「もしかして?」と考えてしまうもの。
甘えてしまいたくなるけど、ダメですね。
強くならなければ!!
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