見出し画像

北欧のアーティストをもっと知りたい

新宿のSOMPO美術館の展覧会「北欧の神秘」を見てきた。
コロナ、戦争、円安と、次に海外旅行に行けるのはいつになるかわからない切なさを、抱き続けていたところだった。
北欧からはるばる日本まで大事な作品を送り受け取りをしてくださるありがたさ。見るっきゃないと思った。

展示冒頭の「ごあいさつ」にて、この展覧会の作家たちの多くは日本の浮世絵の影響を受けているとのことだったが、じっさい日本の価値観との親和性が抜群で、心地よかった。つまり自然信仰と多神教の価値観が似ている。

自然の中にはトロルという鬼のような存在がいて、悪い事や不思議なことが起きたら、その犯人はたいていトロルだという。
森には神のような狼や鳥がいる。
風景を二次元の記号や色のかたまりだととらえてみたり、面ではなく線でとらえたりする。


私は特にガーラル・ムンテ(Gerhard Munthe)の作品が気に入ったので、画集について調べたが、2018年の展覧会画集が品切れになっているだけで、他の書籍を見つけられなかった。残念。しかもプレミア価格になったのちの品切れ。
展覧会の図録ほど一期一会の書物はないよな、とつくづく思う。うつくしい装丁、おもしろいキュレーション、専門家の解説付き!

なければないなりに、やっていくしかない。北欧ウェブサイトなどで閲覧できる限り他作品を探して、調べ学習を続けることにする。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?