【2022/7/8配信】メッシュワーク連載『人類学者✕デザイナー』完結

2月からスタートした連載、『人類学者Xデザイナー』がついに完結しました。メッシュワークのロゴを作成するプロセスを、人類学者とデザイナーが往復書簡によって解き明かしていくシリーズを一挙にご紹介します。往復書簡の第1回は比嘉さんから。

第1回:メッシュワーク的なロゴの生まれかた

「メッシュワークの目指す、人びととのとのコミュニケーションのありかたは、あくまで双方向的なものです。それは一方通行でないばかりか、分業体制でもない。異なる分野の、さまざまな思考や志向をもった人びとと私たちがどのように協働できるのかを、手を動かしながら模索し考えていきたい。それが私たちの重要な思想であり実践です。今回のロゴを作るというワークも、その一歩になればよいと考えました。こうして私たちの共同作業ははじまったのでした。」(比嘉夏子「メッシュワーク的なロゴの生まれかた」)

デザイナー高橋さんによるメッシュワークとの出会いと、インゴルドの理解について。

第2回:ようこそ、徒歩でいく創造の旅路へ

「目的に向かってまっしぐらな「輸送的」機能提供者よりも、お2人の人類学的考え方に耳を傾け、食事を囲み、一緒に迷い悩んだ軌跡の集積を見つめる「徒歩旅行的」伴走者としてのクリエイション。この関わりこそが、クライアントワークではない"メッシュワーク"的デザインなのかもしれない、そんな風に今は思うのです。」(高橋真美「ようこそ、徒歩でいく創造の旅路へ」)

第3,4回は水上が、高橋さんとメッシュワークによる合宿の様子をフィールドノート的に振り返りました。後編に掲載されている、高橋さんの美しい写真を是非見ていただきたいです。

第3回:目的地を定めない旅〜合宿へ〜【前編】|メッシュワーク|note
第4回:
目的地を定めない旅〜合宿へ〜【後編】|メッシュワーク|note

「のんびり準備をしていたら、チェックアウトの時間が迫ってきた。あと数十分で出なければ!と思っていたら、玄関が開く音がする。
『できるところから掃除させていただきますので!』
70代くらいだろうか?チャキチャキしたおばあさんが家に入ってきた!きっとお掃除を頼まれている方で、少し早めにいらっしゃったんだろう…私たちは追い立てられるようにして、宿泊所をチェックアウトした。(水上優「目的地を定めない旅〜合宿へ〜【後編】」)

第5回はロゴデザインの詳しいプロセスについて、高橋さんに解説いただく回です。デザインプロセスとしても、メッシュワークの考え方の解説としても読める骨太な記事となっております。

第5回:徒歩旅行でいくロゴ制作、誕生秘話|メッシュワーク|note

「デザイナーという存在は「視覚表現を通じてクライアントが抱える問題を解決する」立場よりも、「視覚表現によって、クライアント自身が前進するための新たな解決の手がかりを見出すサポートをする」、と言う方が自然なのかもしれません。そしてデザイナー自身も、クライアントから解決の糸口を提示されることがある。人類学者の目をインストールさせられた私の今後の仕事は、この体験におおいに基づき展開していくことになりそうです」(高橋真美「徒歩旅行でいくロゴ制作、誕生秘話」)

最終回はメッシュワーク比嘉がこのプロセス全体を振り返ります。

第6回:デザインされていったのは、私たち自身だった|メッシュワーク|note

今回このロゴのデザインという試みに導かれるようにして、旅し、思考し、言語化し、対話し…と、さまざまな行為を積み重ねるなかで、私たち自身も少しずつ変化していきました。そういった意味ではむしろ、「私たちがデザインされていった」とも言えるかもしれない、と。(比嘉夏子「デザインされていったのは、私たち自身だった」)

私たちの旅はまだまだつづきます。ご相談・ご依頼・カジュアルな面談をご希望の方は「お問い合わせフォーム」からのご連絡をお願いいたします。みなさまと旅をともにできることを心待ちにしています。

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