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はじめて開発したボクサーパンツ

お断りしておきます。ちょっとシモの話です。

私は、ボクサーパンツを企画販売しているので、ほぼシモの話とも言えるんですが。。。

はじめて開発したボクサーパンツ。

それは、2010年夏に完成させました。たしか開発に1年くらい掛かりました。

その1年で一番悩んでいたことがあります。

それは「男性のボールの平均サイズ」。。。

パンツの開発にそこまで調べるのかって思われますよね。
だから、その前に、最初にどんな製品を開発したかをご説明します。

これが最初に開発した(構造の)製品です↓

構造にこだわった製品。
かなりクセ強めです。そして、当時は構造にこだわったメンズのボクサーパンツはありませんでした(調べた範囲…)。

上向きにホールドするから、その名も「ホールドアップボクサー」

ただ、展示会なんかで、英語圏の方によく訂正されます。ホールドアップは「ギャングが拳銃を頭に突きつけて、手をあげろっていう事ですよ」って。

それくらい、わかってますわ。日本人に伝わる和製英語でいいやん。

ホールドして、アップする状態のボクサーパンツ。だから、ホールドアップボクサー。

話を戻します。。。

どういう構造になっているかと言うと、上向きにはく事を想定しています。
そしてざっくり言うと、バットを格納する上の部分とボールを格納する下の部分に分かれています。

ボールを格納する下の部分=メッシュの生地の部分に注目してください。

開発で一番、悩んだのが、このメッシュの部分。つまり、「ボール」の部分の大きさをどれくらいにするかということ。

悩んだポイントは、男性の「個体差」がどれくらいあるのかわからない…
つまり、ボクサーパンツのメッシュの生地の部分(ボールを格納する部分)をどれくらいの大きさにするか。
小さ過ぎると入らないし、窮屈すぎるからクレーム。大き過ぎるとぶかぶかなので、機能性ボクサーパンツ失格でクレームになる。。。

開発するまでは「オトコのモノ」なんて全く興味が無かったんですが、開発を進めていくにあたって興味を持たざるをえなくなります。

今、思い返すと、スポーツジムの風呂で、気付いたら、人のモノをジロジロ見てたりして。。。

また、シンプルに某大学の部活で作ったボクサーパンツをモニターしてもらって、さりげなく「ボールの部分」の着用感のアンケートを取って、という事もやりました。

ただ、サンプル数が20くらいしかなく、不安になったりしました。

だから、2010年当時のgoogleやyahooで「日本人」「睾丸」「大きさ」「平均」とか、調べまくってましたが、ぜんぜん出てきませんでした。
※「棒」の方は結構出てきましたけど。。。

開発中の製品について、学生さんのアンケートを取ったし、これでいいかなと思いながらも、クレームで返品の嵐とか考えると、やはり気になり。。。
市場に存在しないモノを作っているという事もあり、不安になったりしました。まだ売ってもいないのに。。。

そして、あるフリーペーパーの記事に出会います。

それが(当時の)「R25」です。

(当時の) R25について、ご存知ない方もいると思うし、すでに廃刊したり、今と違ったメディアになっているので、簡単に説明すると、リクルートが発行していた情報誌系のフリーペーパー。

首都圏の主要ターミナルやコンビニなどで配布されていました。

忘れもしません、私が手にした場所は、地下鉄大江戸線門前仲町→東京メトロ門前仲町へ乗り換える通路壁面のフリーペーパーコーナーでした。

当時は争奪戦になるくらい人気がありました。だから、R25があると、急いで手に取ったもんです。

その私の目に入ったR25の記事は、たしか男性の不妊症の記事だったと思います。

そこで、ボクサーパンツ開発において重要な手がかりを目にします。

「オーキドメータ」by amazon ↓

なんだか、わからないと思います。いや、なんとなくわかるかもしれませんね。

ざっくり言うと、「ボール」の大きさの模型で、ちっちゃいボールから順々におっきいボールをひもでつなげているようなモノです。たぶん。

そのR25には、不妊の原因に睾丸(言ってしまった)の大きさも一部関係がある、みたいな記事が掲載されていました。

その記事中に、私が知りたい男性の「ボール」の「平均サイズ」。それが載っていたのです!

そして、一年におよぶ開発の悩みが解決。
その後、エッジの効いた製品は華々しく雑誌で巻頭グラビアデビューさせてもらう事になります。↓↓↓

ただめちゃくちゃ悩んでいた割には、開発していたサイズを修正することもなく発売できたのですが。。。

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